My life! after diagnosed with BC

感謝の気持ちをパワーとエネルギーに変換する

ようやく桜が満開。

水仙ツツジレンギョウもコブシも一斉に咲いて、春を感じる!

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でもまた寒くなって、今日の打ちっ放しでは息が白かった…寒すぎ!


本業は理学療法士で独立開業&インストラクター業をしている知人がいるが、「病院で働いていると、どんどん私の元気がなくなっていく。ジムに来ているパワーのある人たちをもっと元気にするのもアリだと思って思い切って独立した」と言っていた。
‥とってもわかる気がする。半日外来に行くだけでなんとなく消耗する気がする。もう元気なのに、あの待合で待っている間になんとなく病人気分が甦ってくる。
オーラとかパワーとかはよくわからないが、病院にいると消耗するという感覚がある。入院中も、病棟にいると病人気分が抜けずどんどん気力を削がれていく気がしていた。
それが嫌で病衣を着ず、仕事を持ちこみ、個室ではアロマをたいてなるべく病院にいるという事を忘れようとしていた。

通院や短期の入院だけでも消耗するのだから、毎日病人と接していくのは大変だろう。そして病院勤務の方々の笑顔や忍耐力ってすごいといつも思う。

告知だけではなく、再発や病状が悪くなったことや治療が効かないなどのネガティブなことを伝えなければならないだろう。
不安だったり混乱していたり、少なくても「がん」と言われてハッピーな人はいない。私は特に酷かったのかもしれないが、不安定な精神状態だったり、理不尽なことを言ったり失礼な態度をとる人は他にもいるだろう。それでも一日何十人もの患者の話を聞き、同じことを何度でも説明して理解させ、ベストだと思われる治療を提示する。

普段見かけるときはゆったりしているのに、裏階段を駆け下りていく姿を入院中に何度も見た。外来や回診で見せる姿はおちついていて話しやすいけれど、患者の前以外では忙しいのは想像に易い。
外来前には朝早くから病棟の患者の顔を見て回り、夜にも入院患者の様子を見てまわる。診断書やセカンドオピニオン用とか他科へのお手紙を書いたり調べものをしたり、カンファや会議もあるだろう。
乳腺の手術は消化器とは全然違う(≒楽だ)と言っていたが、それでもOP日は朝から夜まで立て込んでいると聞く。当たり前だが集中力も必要だろうし立ちっぱなしだし。
予定している仕事(?)以外にも、緊急で呼び出されたところに行きあう事もあった。
入院前検査をしている途中に、隣のベッドに運ばれてきた心拍異常に緊急で呼び出されてきたり、入院中に知っている声がすると思ったら、胸水が溜まったと緊急入院になった同じ部屋の方と話していたり。

自分がお世話になったり、見聞きしたことだけでも気が遠くなりそうな業務量。それを負のエネルギースポット(病院)で続けるのだから、それに負けない気持ちを維持する先生方のプラスのエネルギー量と体力はものすごいのだろうなあといつも思う。

勝手な想像だが、医師はそういう激務な毎日でも患者を救うことがモチベーションでありライフワークなのだろうと思う。でも、淡々と医師の仕事だからと割り切ってこなしているだけではなく、「元気になってよかった」とか「こういうふうに再建出来るのを目指している」と言ってくれるのを聞くと、患者と向き合ってくれていという事を改めて感じる。

次元が違うが、私は仕事をしている中で自己満足や自己肯定だけではなく、誰の役にも立っていることを肌身で感じるのはとてもうれしい。そしてその感情がプラスに働く。張り合いというか、よかったなーと思えることがあるというのは気力をキープするのに大切な要素だ。

そしてきっと私が日々の仕事で感じているのと同じように、うれしいとか、症状が改善したとか、色々ひっくるめてシンプルに感謝していることとか、先生でよかったとかの感情を「ありがとうございます」の一声で伝えることで、やってよかったなーとか、喜んでもらえてよかった、とその瞬間だけでもうれしい気持ちになってもらえると信じている。今までできていなかった時もあるけれど、笑顔で元気に感謝を伝えたい。

感謝の気持ちを伝えることで、忙しい外来の中で少しでも気持ちが明るくなってくれたらうれしいのだけど。