My life! after diagnosed with BC

COVID-19に感受性が高い?

フランス保健省の要請でフランス公衆衛生評議会が腫瘍内科医と放射線腫瘍医の代表者で作成した、がん患者を感染から守るためのガイドラインが採用されたそう。

「The official French guidelines to protect patients with cancer against SARS-CoV-2 infection」

※以下、シロウトの読み流しでの意訳だし、自分の覚書用。日本の話ではないし、もちろん受診や治療を控えるようにということでもない。訳間違い・理解不足などで解釈が間違っている可能性もある。万が一にもデマで誰かの余計な不安を煽る事にはならないように、しつこく!しつこく!!しつこく!!!書いておく。


概要(In summary):

・がん患者は重篤で緊急な臨床的合併症を起こすリスクが高い
・COVID-19に罹患した場合は症状が完全に解消するまで(臨床医の裁量で)全身抗がん治療を中止する必要がある
・入院が必要な場合は、腫瘍科や放射線治療部門ではなく感染症部門へ
・腫瘍科と放射線治療部門はCOVID-19フリーを保つ
・COVID-19陰性患者は、治療のための入院を最小限に抑え自宅での管理を優先する
・利用可能な施設が不足する状況では、治療の優先順位付けも考慮しなければならない
・いずれにしてもCOVID-19感染に感受性があるので、注意が必要


がん患者はインフルエンザ患者に対する感受性が高いことから、COVID-19感染に関連する呼吸器合併症のリスクも高いと考えられている。
インフルエンザに感染した場合、呼吸窮迫で入院するリスクは4倍高く、死亡リスクも10倍(!)で、特に治療の副作用としてよくあらわれる好中球とリンパ球が減少しているとリスクが高くなるのだそう。

同様に中国のCOVID-19の状況についてのレポートでも、感受性が高く感染のリスクが高いとされているのだそう。
特にリスクが高かったのは発症前1カ月間に化学療法または外科治療を受けた場合で、ICUでの治療が必要だったり重度の呼吸器合併症などに重要化するリスクは非がん患者8%対して39%と約4.9倍。重症化するまでの期間の中央値は13日に対して43日と短かったのだそう。
がんおよび腫瘍学・放射線療法の患者はCOVID-19に感受性が高い(≒易罹患?)と考えられることから、「固形腫瘍の成人患者」に対してのガイドラインが作成された。

それって、術後すぐとかケモ中とかの場合だろうと思って読み流していたけれど、
「治癒目的の治療を受けている患者」とか「通院を最小限にするためにホルモン療法などの経口薬への置き換え」などの表記が出てくるのでホルモン療法での術後補助療法も全くの例外ではないのかも・・?

 

基本的原則は、COVID-19罹患者との接触を可能な限り回避すること。

通院を最小限にするために、
・遠隔医療や電話を利用
・可能な範囲で静脈内薬物は化学療法やホルモン療法などの経口薬へ置き換え
・静脈内および皮下抗癌剤は在宅投与のための整備を整える
・薬のデリバリーも整える

さらに、入院頻度を減らし期間を短くするために、
・化学療法または放射線療法治療の投与スケジュールを調整
・転移のスピードが遅い一部の患者は、評価の間隔を2-3か月ごとに延長、医師の裁量で治療を一時的に中断することも可能

フランスでは入院加療が多いのかな??
軽症者は「できるだけ在宅で」ベッドを開ける必要があるのかもしれないが、日本語レビューでは「入院」ではなく「病院に留まる時間」とか「受診」と表現されているので、いずれにしても通院頻度を下げて病院滞在時間(≒罹患者との接触リスク)を減らすことが大切なよう。

「生命の危機」としてのリスク管理が必要なのだということを思い知らされる。

緊急事態宣言の対象地域ではないし、おそらくなかなか休めない業種なこともあって通勤も外勤も普通にしているし、学生や新入社員で電車はなんだか混んでいるし、正直外食もゼロではない。

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会社の後輩ちゃんとのおひるごはん。
海老6本に魅かれて頼んだら、予想以上に大きな天丼!(私の定食は普通だった)

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具材のがとびきりおいしくて、野菜は生っぽくないぎりぎり。歯ごたえしっかり、野菜の香りも強いおいしいカレーとか、

店主は食べ放題がキライ、でもこのご時世なので期間限定・最初で最後というジンギスカン屋で食べ放題とか。(写真は一種類食べてしまったので3種盛)

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食べ放題にはもったいない、やわらかなラム3部位と旨みしっかりなマトンで4種類の盛り合わせ。どれもそれぞれおいしくて追加も盛り合わせで頼んでしまう♡

 

話が逸れたけれど、今月は3ヶ月ごとの通院月。
日本でもオンライン受診の適用が拡大されているようだけれど、現時点では私が通う病院のHPでは特に説明はなかった。先月の形成の時も、患者さんが病院に来たがらないんだよねー、と笑っていたくらいゆるい感じ。

私がかかっている病院では紹介状なしの新患受付は停止しているし、そもそも感染症患者の受け入れはしない(できない)だろうし、気になる症状があるから受診しますー、という人もあまりいないだろう。でも、大学病院とか感染症指定の病院で治療している人はもっと不安だろうなー・・と思っていたら、国立がんセンター中央病院でも医師が発症したそうで、電話診療と院外処方箋対応をしている。
専門病院でも発生している。日本の状況も変わってきている。


今月は婦人科の検査が入っているけれど、それは今必要なのだろうか。→検査したくない・・
乳腺は今月はLEUも検査もないし、そもそも今の私の検査は緊急性はないだろうし。
→緊急性はないことは頭では解っている、でも7月の検査は安心の為にやりたいとは思う
緩和ケアもTAMの処方もオンラインで済むならそれでもいいような。

私自身が「無症状で発症している」可能性は高くはないと思うのだけど、混みあった外来で高齢者や免疫の下がっている状態の人に接触することも多少なりとも心配。 

 

このガイドラインの後半では、医療崩壊が起きて利用できる施設に制限が出た場合の患者管理の優先順位まで提案されていて、治療目的・年齢・平均余命などで優先順位づけを検討することが記載されていた。

外国での、万が一の場合を仮定しての話とはいえ、自分たちの周りでもそんなことを検討する段階にならないように、今できることをやろう。

 

今日も寒くて桜もまだまだ咲かないけれど、せめてちょっとだけ春の気分を♡

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