My life! after diagnosed with BC

何時でも、誰にでも、何処にでも、どんなことでも

ブラウザの立ち上がりがものすごく遅いので相談したらクラッシュの可能性があるとの事で急遽入れ替えになった。

順番がぐちゃぐちゃになったブックマークの整理をしていたら、以前読もうと思っていた記事を見つけた。

medicalnote.jp

患者さんのなかには、医師や看護師に「こんなこと聞いていいのかな…」と思っている方が多いようで、検査の合間などに臨床検査技師診療放射線技師に「実はとても怖いです」「不安でいっぱいです」と
打ち明ける患者さんもいると聞きます。

そのため、日頃から患者さんの本音を聞いている職種も含めて情報交換や連携していくことが、病院全体として患者さんによりよいケアを提供することにつながると感じています。

また、病院内の相談窓口を明確にする必要があります。
患者さんが何か困ったときに、自らアクセスできる場所をお伝えすることは非常に大切であると考えています。

 
治療に関して、聞きたいことは聞いていたと思っていた。
でも、不安だったり怖かったりというただの感情はどうしたらいいのかわからなかった。
術前2か月くらいの間、毎日毎日怖くて不安で悲しくて泣いていたことを思い出す。
ただ漠然とした感情で、この先の人生がどうなるのかとか、腋下廓清して利き手が使えなくなったらどうやって生活するんだろうとか、胸がなくなることに対する絶対的な嫌悪感とか、術後病理結果でケモが必要になったらどうしようとか。

入院説明の時に突然泣き出したが、こういう気持ちはどこで消化するのだろう。
外来看護師は次回の予定表を持ってくるだけだし、あの待合の混み具合を見ているのに、「手術しなければならないことは解っているけれど胸がなくなるのがどうしても嫌」とか、言っても仕方がないことを主治医に訴えるのは気が引けた。(大人として当たり前?)

時間帯なのか曜日なのか偶然なのか、泣いている人や悩みを切々と伝えているような人はあまり見たことがないかもしれない。心のなかは別なのかもしれないが、表面上は取り乱したり感情が乱れることなく淡々と受け答えしている。(ように見える)

そういう人ばかりだと自分の気持ちも押し殺さなくてはならないような気分になる。


でもこの記事を読んで、遠慮していないでとにかく怖いということ・漠然とこれから先の事が不安なのだと伝えればよかったのかもしれないと思った。
なにが怖くてなにが不安なのか分からないのに、そんなことを言っても仕方がないし、言われた方も対処できなくて困るだろうと思っていたが、相手はそういうことに対応する訓練をしたプロなのだった。

でも誰に?
(当時の)外来看護師は何か聞いてもただ先生に確認に行くだけで頼りにならず、せっかくの乳がん認定看護師さんには外来ではお会いする機会がなく、入院説明の時に「TEが入らなかった時の下着はどうすればいいのか」と聞いた時に病棟から説明に来てくれた時と入院中に数回見かけただけだった。
主治医は他の医師に比べてよく話を聞いてくれるようだが、そうじゃない医師が主治医の場合は誰に声をかければいいのだろう。

自らアクセスする先は私も知りたい。


後半に書いてあった患者へのメッセージ。

「がんになってしまったのだから仕方ない」などと考える患者さんがとても多いように思います。
しかし、決してそんなことはなく、がんになったことは人生のほんの一部の出来事に過ぎません。
いつかそのように思える日が来ることを願っていますし、がんになっても自分らしく生きていくことができるように、そのサポートをしていくのが私たちの役割であると考えています。
病院には、さまざまな専門知識を持つ多くの職種が勤務していますので、
患者さんの悩みに応じて適切な専門職に橋渡しをすることができます。
ですから、決して一人で悩まずに、困ったことや不安なことがあればまずは病院で相談をしてみてください。

読んでいて泣きそうになった。
仕方なくない、人生のほんの一部だと思えるようになりたい。

 


同じ横浜労災病院の取組記事。

 

medicalnote.jp


今度は生活していくうえで、特に就労に関するサポートについて。

患者さんの治療と仕事を両立するための両立支援コーディネーターが在籍していて、安心して治療をできるよう、生活を支援する医療ソーシャルワーカー(MSW)が治療をしながら仕事をどうやって継続していくのか相談に乗り、一緒に考えていくなどの支援を行っているそう。

支援が必要な人の取りこぼしが無いようにこういうポスターを使ったり看護師が声をかけたりしてるとのこと。

f:id:mylifeafterbc:20190228105257j:plain
これも、とってもうらやましかった。
このポスターにあるように、どう話したらいいのだろうと悩んでいた。
仕事は続けられる、でも今までと同じ働き方ができるかは自信がない。どう伝えたらいいのか、自信がないだけでやってみればいいのか、時期を待つ方がいいのか。
自分自身で答えを出さなければならない事なのは解ってはいるが、考え方のヒントや事例を聞いて参加にしたかった。

でも、私がかかっている病院の支援センターは冷たかった。
もっと具体的で緊迫した支援が必要な人向け、たとえば車いすのレンタルをどうするとか、介護保険をつかいたいとか、退院後の生活支援が必要だとかの悩みには相談に乗ってもらえるのかもしれないが、「仕事の続け方に関してお話を聞きたいのですが」と言ったところ、「先生はなんて言っているんですか?その通りでいいんじゃないですか」とあっさり。

もちろん、記事で取り上げられるくらいなので他施設よりも踏み込んだ取り組みなのだろうし、同じ支援をどこの病院にもというのは無理だとは思う。
でも、当時どうしたらいいのか、どう考えたらいいのか、誰に相談したらヒントを得られるのか、全く分からないまま悩んでいた。

こうした支援を対面で受けられないとしても、この記事から伝わってくる働き方への考えは、今読んでも救われる気持ちになった。

仕事は続けたいし、続けられるけれども働き方に迷いがあるとか自信がないとかなにか、もし悩んでいる人の目に留まったなら、読んでみてほしいと思った。


病気の事、手術の事、入院の事、治療の事、薬の副作用の事、術後の後遺症の事、仕事の事、食べ物の事、毎日の生活の事、妊娠の事、遺伝の事、外見の事、心の事。
もう悩み終わったものもあるけれど、これからもまだまだ悩むことも迷うこともたくさんあるのかもしれない。

でも、どんなことでもどんな時でも相談していいのだと思えば心強い。