My life! after diagnosed with BC

平成最期の外来受診

平成最期の外来受診は、乳腺と緩和ケアの3ヶ月ごとの定期検診+臨時エコー。

いつまで経っても通院は気が重い。元気を出すにはカレーパワーが必要!

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写真を後で見たら何故か半欠け‥。写真は今一つだけど、ざらざらとした濃厚野菜スープにたっぷり野菜の組み合わせ。この組み合わせで一日分の野菜が摂れるそう。
しみしみの大根、しんなり&シャキシャキきゃべつ、歯触りが楽しい大豆、半割りにした太くて甘い揚げごぼう。どの野菜も美味しかったー♡

昼食後は気力を奮い立たせて病院へ。
エコーは一足先に完成した新棟に移転済み。新しすぎて知らない病院のよう。
一階の乳房撮影に予約票を出すと、エコーは二階だと言われる。乳房撮影とは、MMGのことだった。これも病院常識なの??
誰もスタッフがいない受付に受付票を出してひたすら待つ。待っている人は結構いるが、誰も呼ばれないしスタッフの気配が全く感じられない。皆不安になって、ここでいいんだよね?とざわざわする中、ひたすら待つ。
しばらくすると、予約時間が近い人からお呼びしまーすと声がかかり動き始める。

広く綺麗になったエコー室で、「インプラントの破損がないかみますねー」と患側と患側腋窩から始まり、その後健側と健側腋窩、最後に「鎖骨の上下をみます」とすんなり終了。

次は元の建物に戻って緩和ケア。
「(ジェイゾロフトを)1錠にしてみてどうですか?」と聞かれる。「眠くも怠くもないし早朝覚醒もなくなってとっても調子がいいです」と、先生の目を見てにこにこ元気に答えられる。
「ホットフラッシュはどうですか?」と聞かれるが、こちらも「漢方を調子が悪い時に飲むけれど飲んだらすぐ収まってまたしばらく漢方なしで過ごせます」とちゃんと答えられる。調子良さそうなので1錠で継続しましょうか、となって終了。

泣かずに、目を見て、当たり前の会話を自分のペースでできるようになった。こんな簡単なことを整理して言えなかったなんて、本当に不調だったのだろうなあ。

緩和ケアからのジェイゾロフトは、前回2錠を3ヶ月分処方してもらっていて、1錠で3ヶ月過ごした。つまりこれから3か月分がちょうど残っていることになるので、今回は処方もなし!なんだかうれしい♡

次、乳腺。今日も待合は混んでいる。あー今日も長丁場だなあ、と覚悟したが、30分くらいで呼ばれる。早い!
入ってすぐ、診察するから服脱いで横になってね、とカーテンを閉められる。ベッドの位置が悪いのか寝た位置が悪いのか、つま先がカーテンの外の「何か」にぶつかってもぞもぞしていると、背が高いからねー、とその「何か」をずらしてくれる。はみ出しちゃった、と言うと笑われる。

いい感じだね、と言いながら触診。独り言だろうと聞き流していたら、「インプラントの具合、すごくいいね」と言いなおされる。
「そうー!来月水着になるので試着してみたら、すっごく自然だったの♡」と言うと、「海外脱出?いいねー」と。先生方は当直もあるしカレンダー通りには休めないのだろうなあ。
形成先生に伝えたい喜びの分も一緒に「きれいにしてくれてありがとうございます♡」と目一杯心を込めて乳腺主治医に伝えてみる。いつも思うが、感謝の気持ち、届いているといいな。(私は仕事をしていてありがとうと言われるのがとても嬉しい)

服を着つつ、カーテン越しに「エコーで初めて新棟に行った。外来はいつ移転するのか」と聞いてみると、「来年の何時か。まだまだ先だよー。」とのこと。
あと1年くらいはこの寒くて暗くて古い(先生の言葉を借りると化石のような)外来棟のお世話になるらしい。

着替えが終わったら先生は電カルでエコーの結果を見ていた。こんな風にきれいだから大丈夫、次回は7月でいい?と話が進んでいく。この日はなぜか椅子が机の下に入っていたので立ち話風のままだったのだが、Stageの話をしようと「しつこいんだけどもう一回聞きたくて‥」と言うと、先生は座っていて私は立ったまま上方から言ったからなのか、「座ったら?怒られているみたいな気分だし」と笑われる。「高い位置からごめんなさい」と言うと、「あ、椅子ねー」とひき出してくれる。
なんとなく勧められないのに座るのは気が引けたのだけど、余計な気を使わずに座ればよかったのかな??

今回は印刷してもらっていた病理の紙を持って行って、「ここに書いてある「T1c」を活かして診断書を書いてもらうことは出来ないかなと思って‥」と言ってみる。病理の結果の紙は普段見ないのか、「え、T1って書いてある?でもこっちはT2なんだよね‥」とカルテと見比べて記憶をたどっている。
結果的には、診断された病院でも今の病院でも、触診と画像診断ではT1cどころではなかった原文ママ)のだそう。いや、確かに3.5cmって言われていたけど、「T1c( 1.0cm<最大径≦2.0cm)どころではなかった」って‥。
精度の問題なのでは‥と思わずに、最初はT2だったけれど、実際はT1で済んでよかったー♡と思う事にしないとやっていられない。

‥と思ったけれど、帰ってきて、T1cの範囲を確認しようと思って調べたら「pT分類では腫瘍径は浸潤部の大きさ」と但し書きがある。(左側スライドの右上青枠内)
ということは、T分類では浸潤径のことではないという事‥?
さらに読むとT分類の考え方として「最大径を画像診断で評価する」とある。
(右側スライドの③)

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ということは、T2と書かれても仕方がないということだった。
先生、疑ってごめんなさい。

そんなやり取りをして、次回の確認をして平成最後の受診はおしまい。

最後に処方箋と会計伝票が入ったファイルを看護師が持ってくるのを待っていると、今日は2名でやってきた。OJT期間なのかな??と思っていると、遺伝外来を立ち上げようとしている看護師だと紹介された。年齢が若く&家族歴がある患者と話をしているとの事で5分10分お話しできますか?と、別室に連れて行かれる。

家族歴を聞かれ、祖父祖母までさかのぼる。いくつで亡くなったかとかは聞かれても全然わからない‥。
あとは、遺伝性を心配していないかとか、遺伝子診断を考えたことはあるかとか。
心配はしていなくはないけれど、今の私にメリットがそこまであるとは思っていないことを伝える。

・保険外でも受けるメリットは?:健側と卵巣がんにかかりやすいのでその対策が出来ること。(健側は検査期間を延長、卵巣は妊娠を考えないのであれば摘出)

・卵巣はエコーで診れると婦人科でいわれたけど‥:検査はできるが、3か月に1回検査していても、卵巣は急速に大きくなることが多いのでタイミングがあうかどうか。

・子宮体がん検査をしていないけれど必要?:体がんは早いうちに不正出血などの症状が出るので気にしていればいいのでは。定期検査が有効というエビデンスはない。

・家族性の可能性はどうでしょう?:家族歴を聞く限りはそこまで高くはなさそう。でも低いと思っていても検査してみると出る人はいる。

気にならないことはないけれど、やっぱり検査をする気持ちは今はないことを再認識。
姉妹や娘がいないので身近に心配しなければならない人がいないこと、でも万が一わかってしまったら、いとことその子供に伝えるのは気が重いから。いとこに関しては、逆の立場だったら知りたいかと言われると知りたくない気がするし‥。

この先遺伝外来が出来ても、できなくても、こうした話をしたい時は乳腺主治医に声をかけてくださいとの事。はーい、そうします。

元号が変わっても、新しい建物になっても、変わらずよろしくおねがいします!