My life! after diagnosed with BC

補中益気湯とホットフラッシュ

汗がどんどん出るのは、気が不足している気虚の症状だというのが気になっていた。

 


以前より疲れやすくなっているし、気力も体力もなくなっている。
ちょうど、体力回復に効果があるよ、と補気剤だという補中益気湯を勧められたので、これで汗が減ったらいいなー、と軽い気持ちで数日のんでみた。

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‥暑い。

久しぶりに顔に背中にかーっと熱が昇って暑くなる、The ホットフラッシュの感覚。
涼しい日が続いているのに、汗も出る。
なんか変!!

ふと気になって調べてみると、原因はこれだったのかも?という記載をみつける。

柴胡と升麻の持つ升提作用とは気の低下によって起こった「落っこちている状態を引き上げる作用」といえます。
一二三堂薬局 - 漢方名処方解説

 

補中益気湯の「補中」は身体の内側・胃腸を補う、「益気」とは気を増す、の意味。胃腸を整えて消化吸収を高めることで気を生み、疲労回復・気力回復などに効果がある。

配合は、人参・蒼朮・黄耆・当帰・陳皮・大棗・柴胡・甘草・生姜・升麻。

この中で柴胡と升麻は「しょうてい」という、臓器のほか精神状態や気力なども含めて「上に上げる」効果があるのだそう。
升提は、胃下垂や子宮脱などの臓器が下がることを指すようだが、「中医学では升麻に上行、昇散する性質があり、清陽の気を上昇させ、頭痛や体表の邪を解し、下痢や下垂などを改善する」とされるのだそう。

気虚によって止まらない汗を止めるのは、黄耆の作用。
黄耆は強壮・強心・利尿・止汗薬として、虚弱体質・栄養不良・汗機能不全・急性/慢性腎炎などに応用するのだそう。
伝統医薬データベース 黄耆 生薬学術情報

正に汗機能不全の状態なので、止汗薬としての効果だけほしかった‥。

「気を補って元気を出す」という効果の認識はあっていたけれど、「どうやって」をチェックしていなかった。

食欲を出すことで「気」を増やし、「気」を上のほうに動かしてめぐらせることで、疲れを改善していく処方です
【漢方解説】補中益気湯

‥最近、とってもおなかがすくのも補中益気湯効果??
食欲は十分あるので不要。そして気は下がってほしいー。(切実)

気虚による汗を止める作用を見込めるけれど、下がったものを上げる働きもあったのだ!せっかく加味逍遙散で気逆を抑えて、顔や頭に上昇する気を下げていたのに、補中益気湯の升提作用が気を引き上げていた。
ホットフラッシュを引き起こしている「気」に関して、真逆の漢方を一緒に飲んでいたことになる。結果、補中益気湯効果が上回ったのか、効果抜群に気&熱が上がっていた‥。

もしかして‥?と気付いて補中益気湯を止めると、ここしばらくの顔に血が上る感じはすっと治まった!よかった!!
ホットフラッシュが再燃しているのは、もしかするとSSRIのホットフラッシュへの効果がなくなったからなのだろうか。でもまたSSRIに頼るのは眠いし怠いし嫌だ、でもホットフラッシュも辛い、どうしよう。緩和ケア医になんて言おう‥とちょっと思っていたのでほっとする。

OTCでも売っているからと、シロウト考えはよくないということを実体験。