My life! after diagnosed with BC

寝る前には加味帰脾湯

夕食後、ではなく寝る前。歯磨きも終わってさあ寝ようという時に飲んで下さい、と処方された。

体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの次の諸症:貧血、不眠症、精神不安、神経症 
一般用漢方製剤承認基準(厚生労働省医薬食品局)


不眠症向け、と書かれているのを見てちょっと違うのでは??と思ったが、漢方での不眠症に対する考え方は、「ぐっすりと眠れ、朝の目覚めがスッキリするように体のバランスを整えること」だということ。

人は夜になると、「気」から生じる熱を鎮めることで眠ります。ところが、このとき「血(けつ)」が足りていないと、エネルギーを十分に鎮めることができず、昼と夜のメリハリがつかない状態になってしまいます。そのため、いわゆる浅い眠りの時間が多くなり、なんだかスッキリしないという状態になります。

「自然な眠りをさまたげる原因」というところから考えます。胃腸機能の低下や加齢によって体の栄養が不足して起こる不眠には、胃腸の吸収と代謝を整えながら、栄養を増やして心を安定させ不眠症を改善していきます。漢方薬は、睡眠の質を上げ、不眠症の改善だけでなく、全身症状も改善していきます。

【漢方解説】加味帰脾湯(かみきひとう)


原因は気にあるとして、気がうまくめぐらないことや、血が不足したり過剰になったりすることで、不眠や不安神経症などの不調が起こると考えるので、消化器のはたらきを助けながら、足りない血を増やすことで不眠を改善するそう。

気や血が足りないと、むしろ疲れてぐったりよく寝れそうなイメージだけど。。

 

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そんな加味帰脾湯の構成は、人参・白朮・茯苓・大棗・黄耆・当帰・遠志・甘草・木香・生姜・酸棗仁・竜眼肉・柴胡・山梔子の14種。

人参・黄耆・白朮・大棗・甘草→気を補う(補気
生姜・茯苓→協働して脾の不調を改善(健碑)
酸棗仁・竜眼肉→心血を補う
当帰→肝血を補う
木香・遠志・柴胡→気滞を解消(精神状態を安定させる)
山梔子→身体内に溜まる熱(気滞による悪性の熱によるイライラやのぼせ)を鎮める


脾とは胃や腸を含めた消化器全体のこと。
脾が健全になると食べ物から気を生み、気を原料として血が生まれ、血が全身を巡ると肉体的にも精神的にも安定する‥という考え方で、気血両虚が原因の人には、消化器系・メンタル系以外にも色々な効果が見込めるらしい。
消化器を健康にしてしっかり食べ、食べることで気と血を増やす。
‥いや、結構しっかり食べているんだけど。
量は食べていても、低タンパクとか野菜不足とかで栄養不足なのだろうか‥。

血虚の症状:不安感、不眠、記憶力や集中力の低下などの精神症状
気虚の症状:食欲不振、食後の眠気、軟便、疲れやすい、気力がない、手足が重だるい

逆に血虚気虚ではない人に加味帰脾湯は充分な効果はない。あくまでも体調不良の原因が気と血の不足であることが大切。

 

血や気が足りないとは思っていなかった。
でも、確かに顔色が悪くて紙のような印象になっているし、眠い・怠いも気になるし、記憶力・集中力低下も気になっている。
軟便、食欲不振は全くないが、胃が冷えているとか消化が遅いとか、内臓の働きを白湯やらホットパックで改善しようとしているところでもあるので、ちょうど必要なことなのかも。

理屈はさておき、これで気力・活力が湧いて、やりたいあれもこれもそれもできる余裕が出るといいなあ。