My life! after diagnosed with BC

設備か腕か、それとも結局はタイミング?

健康診断に引っかかって、ある日突然がん患者になってしまってからもうすぐ3年。トラウマになりそうな健康診断は今年もやってくる。

人事からの日程調整の問い合わせの際に、去年の施設から元に戻してもらえないかと問い合わせたところ、二つ返事でOKとなる。前の人事担当者が融通がきかなかっただけらしい。さらに、バリウムで予約していいですか?と問い合わせがきた。

オプション扱いで¥3,240加算されるけれど、内視鏡も選べるのだそう。
ここ数年、ずっとバリウムで検査していたので違う方法にしようか。それぞれ得意があるというので検査方法を変えたら別の部分もよく見えて安心かも。でも、トラウマになるような苦しさだったらイヤだなあ…と、内視鏡に詳しい人に聞いてみた。

① (その施設は)腕は悪くないと思う、そこで受けてみてもいいのでは
② 持っている内視鏡による、やるなら細いスコープを持っているところがいい
③ 検査センターも評判を気にするからそんなに腕が悪い事はない、大丈夫だろう
④ 検診の質は信用していないけれど、消化器外科は強いし内視鏡も悪くない
⑤ 経口ではなく経鼻があるならいいのでは

④は女性の会社の先輩から。
その施設で10年以上検診を受けていたのだそう。でも検診では乳がんを見つけてもらえなくて、先日別の病院で手術をしたのだと教えてくれた。他にも、オプションのCTまで撮ったのに見つけてもらえず激怒している知り合いもいるので、そこの施設の検診は信用していないと言う。

乳がん検診のオプションでCT?そんなのあったの??何かの勘違いでは???

毎年マンモを受けていたのか2年に一度だったのか、エコーは受けていたのか、増殖が早いタイプで急に大きくなったのか、見落としだったのか、まだ画像診断で見つかる状態ではなかったのか、装置の性能なのか、読影の腕なのか。
詳しい状況は聞かなかったので、彼女の場合なにが理由で検診で引っかからず、どうやって見つけて違う病院に行ったのかは私にはわからない。

定期的に検診を受けていたのにどうして、前回見つけてくれていれば…という思いは診断された人のココロには当然浮かぶ気持ちだと思う。

私も、2年前にマンモを受けていたのに、増殖が遅くて大人しいというのに3.5cmの腫瘍が突然現れるってどういう事?!見落としじゃないの??それをごまかそうとしているのでは???と疑っていた。

前回MMGを撮った検診センターは、診断してくれた病院の付属だから気付かなかったことにしているのかも、専門外来に出張で来ていて「そういう事もある」と言った今の主治医は診断先生と同門だしこの病院は医局の出先だから庇っているのかも‥と、無駄に医療不信になって、随分失礼な想像?妄想?も浮かんでいた。ある日突然がん患者になってしまい、あまり冷静ではなかったとはいえ、無知って怖い
先生方、本当にごめんなさい。

結局、別の見方は出来ないのかとセカンドオピニオン先に選んだ、それらの先生方とつながりがない別のクリニックで「そういうケースも多々ある。シコリを作らずに非浸潤のまま乳管を広がるタイプで、何年もかけて乳管内に広がった後、2か所で浸潤した。その2個がつながっているように見えるから3.5cmと言ったのだと思うけれど、1つの大きさはせいぜい2cmくらい」と教えてもらってようやく納得した。 

大人しくて増殖が遅い(Ki67は当初5%でかなり低かった)のに3.5cmの腫瘍。納得できなくて随分調べたけれど、理由がわからずにもやもやしていた。苦しかった。

最初からちゃんと説明してくれれば疑心暗鬼にならなくて済んだのにー。

Knowledge is power これにつきる。

健康だった頃、自分が病気になるなんて想像もしていなかった頃は、健康診断の施設に読影医がいるのか、高性能なマンモがあるのか、エコーもした方が良いのかなんて気にもしていなかったし、オプションの内容もちゃんと見ていなかった。
必要でエビデンスのあるものはきっと基本内容に含まれているだろうから、オプションは心配しすぎ、そもそも不調もないし最小限の内容で十分でしょ、と思っていた。

自分の健康に無関心で無知だったとも思うけれど、検診で偶然異常を見つけてもらえればそこの施設は安心♡と思い(私のケース)、検診では見つからず他で診断されると全然信用できない!!(先輩のケース)となってしまうのは当然の心情だと思う。

検診よりもセルフチェックで見つかる人の方が多いと言うし、検診を受けていて診断される人の1/4以上は中間期乳がんという検診と検診の間に見つかる場合なのだそう。

 あとから過去の画像に本当に異常が写っていなかったかを見直してもらうケースは多くはないだろうから、結局はなぜこのタイミングで見つかったのかは、多くの場合わからないのではないのかなあ。
もしかすると、検診の1か月後にしこりを感じて診察を受けたら診断された、というようなパターンなのかもしれない。

「検診で引っかからない=異常がない」のではなく、「検診で引っかからない=異常が検知できない」ということなんて、考えもしなかった。

「検診で引っかからない=異常が検知できない」は、
① 異常がない
② 検出できるほどの異常が現れていない
③ 異常を検知する能力がない(技術・設備など)
のどれなのかはわからない。

冷静に考えれば当然といえば当然なのだけど、健康な時にそんなこと考えない。
引っかからないのは異常がない、健康なのだ!と安心するはずなのに、そのギャップに苦しくなるのかも。

検診を定期的に受けている人のうちマンモで精密検査が必要となるのは受診者の5%、そのなかでがんと診断されるのは2%程度。つまり、マンモで乳がんと診断されるのは1000人に1人程度の確率なのだそう。
ただ、都道府県によってばらつきがあるというので、年齢のほかにも検診精度の問題はあるのだろうけれど‥。

平均 0.1%の確立を引き当てたのかと思うと、ラッキーだったと思うのかげんなりするべきなのか、今でもわからなくなってしまう。
それでもその日のうちに組織診までできたことも、今の主治医にスムーズにバトンタッチしてくれたことに、感謝はしている。だからやっぱり検診先は元に戻そうと思う。

ちょっと遠いけれど駐車場がないので歩いて行ったら休みだったカレー屋の代わりに飛び込んだカレー店。

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玉ねぎと豆と、トマトとチキンのあいがけ。油気が少なくて毎日食べられる、インドのおうちカレー風。(家で作るインドカレーではない)

豆側が特に美味しかったのでアップ。

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トマトとスパイスたっぷり、でもやさしい感じでまた行きたい♡