動物実験レベルとはいえ、やっぱり気になる。
がんに自律神経が影響することを発見 - 国立大学法人 岡山大学
- 自律神経が、乳がん組織内に入り込み、がんの進展や予後に強く影響することを発見しました。
- ストレスなどによる交感神経の緊張が、がんを進展させ得ることを明らかにしました。
この実験に使われたのは国立がん研究センターで手術をした29人の乳がん患者から採取した細胞。
がん細胞の周りを自律神経が取り囲んでいた。
(サイト内の蛍光写真中、赤ががん細胞、緑が自律神経)
がん組織内部に入り込んでいる交感神経密度が高いと、優位に転移の率も高かった。
この自律神経とがん細胞の増殖・転移の関係を調べるために、ヒトの乳がん細胞をマウスに移植。何もしないマウス(コントロール)と比べて、
・交感神経を刺激したマウスのがん細胞は増大・転移した。
・交感神経を作用しないようにするとがん細胞は増殖しなかった。
(写真では縮小しているように見える‥!)
サイトに掲載されているマウスの写真はインパクト大。
交感神経だけでこんなに増殖するなんて。
ウイルスベクターを使って交感神経を制御する「局所神経エンジニアリング」という手法も開発されているのだそう。
遺伝子治療ががん治療の選択肢になる日がくるのかもー。
疫学研究では、慢性ストレスががんの進展を加速させることが報告されており、ストレスに関連する自律神経の変化ががんに影響し得ることが示唆されていました。
可能性あり、とされていた程度の報告もこうして実証されていく。
日常生活でも気を付けよう。
交感神経は、不安・怒り・恐怖などのストレスで活発になる。他にも寝不足・過労・運動不足・食事の質の悪さなどもストレスの原因になるそう。
スリランカの子猫とか、
アドベンチャーワールドの彩浜みたく、
だらっとゆるっと、あるがままを受け入れていたい。
人は日常的に大きく5種類のストレスにさらされているのだそう。
① 環境的ストレス
騒音、振動(電話の音、電車や車の通過音・振動)、寒さ暑さ、人混みなど
② 化学的ストレス
カフェイン、お酒、タバコ、薬物、食品添加物など
③ 生物的ストレス
細菌、ウイルス、カビ、花粉など、感染症やアレルギーの原因部質
④ 社会的肉体的ストレス
生活に関連する、就業(通勤・出張・オーバーワーク・配置転換等)、経済状況、家庭内(嫁姑問題・夫婦間係・子供の教育や進学・介護等)など
⑤ 心理的ストレス
仕事や生活上の出来事・人間関係における問題
社会生活を行い生きていくには、避けられないものも沢山ある。
①②③のような避けられるものはできるだけ避けて、④⑤のような避けられないものに関しては、強く柔らかいココロ を持ってやり過ごすことができるようになれば、多少はストレスは軽減するかも?
この辺りはヨガで勉強中の「自分を大切にする心の持ち方」と関連するかも。
そのためには周りのマイナスに引きずられないように。
ビーチで海に入ったり波の音を聞きながらぼーっとしたり、
象が歩く夕暮れの湖をベランダからただ眺めるだけの時間を過ごしたり、
気に入った街の通りすがりのカフェでのんびりビールを飲んだり。
いつもそんな生活をしていればリラックスしていられるけれど、人生そうはいかない。
働かないと食べていけないし。
なので、日常では 副交感神経を優位にする事も必要。
・深い呼吸(腹式呼吸)
・夜はしっかり休む(寝る前のスマホは交感神経が優位になる)
・ぬるいお湯につかる(熱いと交感神経が優位になる)
・快腸(腸の蠕動運動は副交感神経、便秘・下痢は副交感神経の働きが低下する)
・冷え取り(血流改善)
論文は、交感神経のコントロールであり副交感神経には言及されていないけれど、自律神経的には副交感神経を優位にすれば交感神経は鎮まるはず。
いくらネイチャー・ニューロサイエンスにアクセプトされたといっても、マウス実験の段階だし、以前ならふーんという程度だったはず。
でも、見た瞬間、ストレスをためないように・無理をしないようにしようと思った。
やっぱり心のどこかで気になっているのね‥。