日本乳癌学会が発表した、Covid-19のトリアージ指針。
緊急事態宣言が解除された25日に発表されていた。
それまでは欧米のトリアージを参考にしていたそうで、それらの資料を参考に日本の現在の診療にあわせて作成したものだそう。
緊急事態宣言が解除されたとはいえ、第二波・第三波も全然ありそうだからこの先診療トリアージが参考になるかも・・とのこと。
注意事項:
・あくまでも指針。医師の判断や医療機関の方針、ガイドラインに取って代わるものではない
・Covid-19の流行の状況は変化するので推奨事項は流行の状況の深刻度や医療資源の状況に応じて変更される可能性がある
原則は乳癌患者を守ることであり、患者の予後に(特に生命予後)に悪影響が出ないように最大限努力しつつ、さらに今は患者と医療者を感染から守ることとバランスを取りながら診療しなければならない
外来・画像診断・外科療法・放射線療法・薬物療法がそれぞれ3段階の緊急度に分けられている。
緊急度:
A)高優先度:できる限り通常通りの迅速な対応を要する
B)中優先度:治療の遅延が後に生存に影響を与える可能性がある
C)低優先度:緊急性はなくパンデミックの期間中は延期することができる
私が該当するのは、
外来診療→「良性乳腺疾患および乳癌の経過観察」はCの低優先度
画像診断→「早期癌の経過観察」もCの低優先度
薬物療法→「すでに開始されている術前・術後治療の継続」はAで高優先度
ここでいう薬物療法にホルモン療法も含まれるの??と思ったが、考慮すべき事項として「LH-RH Agonistは長期製剤を使用する」ことが記載されているのでやっぱりAに含まれるらしい。
Cに分類されるのは主に良性疾患とか非浸潤など一部の場合。Aほどではなくても、Bの「後に生存に影響を与える」だって十分不安‥。
早くこの指針が必要にならずに、必要な人が安心して受診ができるようになりますように。
それとともに、患者も医療者も感染から守られるためにも、早く必要な物資も検査も人員も、十分いきわたるようになってほしい。
ちょっと引っかかったこと。
放射線療法のB)中優先度の欄に記載されていた、高リスク/中低リスクのこと。
1) 高リスク症例に対する照射
炎症性乳癌、リンパ節転移陽性およびトリプルネガティブ乳癌、術前化学療法後に残存病変がある症例、若年(40 歳未満)などの高リスク症例2)低〜中間リスク症例に対する照射
65 歳未満の Stage I、Stage II のホルモン受容体陽性乳癌など低〜中間リスク症例
ここでも40歳未満は若年、ハイリスク・・。
2)の65歳「未満」は「以上」の間違いかと思ったけれど、65歳以上はC)低優先度になるらしい。
65〜70 歳以上のホルモン受容体陽性/HER2 陰性のStage I 症例では、術後内分泌療法が行われている場合、生存率に影響を与えずに放射線照射を延期または省略できる
「40歳未満(高リスク)」で「Stage I、Stage II のホルモン受容体陽性(低〜中間リスク)」の場合はどっちになるのだろう・・。
低〜中間リスクの対象は40歳以上65 歳未満のStage I、Stage II のホルモン受容体陽性??
「など」って書いてあるのも気になるー。
実家から連絡があって会社帰りに寄ると、ライラック!
ご近所から貰ってきてくれた。うれしいなー、ありがとう♡
家中がいいにおい♡♡