My life! after diagnosed with BC

中間リスク、ケモか卵巣抑制か

もう4年も前の話だけど・・。
結局OncotypeDxは結局受けなかったが、TAILORx試験で50歳以下ではRS21からケモのbenefitがあるとされている。
「この病理結果ならケモ不要」と言ってもらったものの、中間リスクの設定が11から25と幅広いこと、後日知ったとはいえ、「特に50歳以下ではRS≦21」というのは思ったよりもはるかに低め設定だったことがずっと気になっていた。

 

mylifeafterbc.hatenablog.com

 
簡易Oncotypeでは、ほぼほぼ25以下な感じ。
高リスクに入る可能性は低そうだよね、とは思うけれど、私の病理結果だとちょうど低リスクから外れる11くらいが中心値・・だとしたら低リスクになるか中間リスクになるかの確率は50%!?
≦21(赤線)で見直してみてもそれなりの人数が該当しそう・・。

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http://www.breastrecurrenceestimator.onc.jhmi.edu/

 

さらには2019年11月のこれ。

再発スコアが中間値でも、やや高めの16から25で、50歳以下の治療群では、ある程度の化学療法の利益があるという結果がでている。

RS≦16以下になる確率はあまり高くなさそうなんだけど。


いくら不安がってももう今更、な事のでなるべく考えないことにしていたけれど、これに対してちょっと安心する理由をみかけた。

因みに50歳以下では21~25で化学療法benefitがあるとの結論ですが、
これは「化学療法による卵巣毒性」の効果だといわれており
抗がん剤ではなく)LH-RH Agonist併用することで同等となります。
https://nyuugan.jp/question/kouganzai-239

50歳以下はまだまだ卵巣機能が衰えていないのでこれを抑制することで十分な効果が期待できるということらしい。

そういえば同じようなことを調べていたのを見つけた。

 

中間RS群で50歳以下の患者さんには化学療法をしたほうが良いということではなく、卵巣機能抑制をしっかりと行うことで、50歳以下でも内分泌療法単独でも化学療法を上乗せした場合と同様の結果が得られるという考察も可能  
日経メディカルOncologyリポート
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cancer/report/201808/557479_3.html

 

mylifeafterbc.hatenablog.com

 

さらには、見落としていたけれど、2019年にTAILORx試験の副次的解析の結果もあった。
(New TAILORx Data Guides Adjuvant Therapy in Younger Breast Cancer Patients
https://www.cancerit.jp/63015.html

ここでの臨床的リスク評価はグレードと腫瘍径で分けているようでこんな感じ。
低リスク:腫瘍3cm以下かつ低グレード/2cm以下かつ中グレード/1cm以下かつ高グレード
高リスク:臨床的低リスク基準未満

・RS11~25の中間リスクではで臨床的リスクに関わりなく化学療法を受けても受けなくてもDFS(無病生存期間)およびDMFS(遠隔無再発期間)は同様だった
・RS16〜20で臨床的に低リスクで50歳以下は化学療法の有益性がない

→ケモの有益性が「ケモ自体の微小転移根絶効果」か、「早期閉経誘導での閉経効果」か、「その両方によるもの」かを調べる。再発スコアと臨床的リスクを統合すると、
・閉経前の46〜50歳には有益
・40歳以下では有益性なし(化学療法閉経しないから?)
→RS16〜25群で認められた化学療法の有益性とは細胞傷害性療法に伴う閉経効果によるものである可能性を示唆する

同じく2019年の追加解析。
Clinical and Genomic Risk to Guide the Use of Adjuvant Therapy for Breast Cancer
・内分泌療法のみ受けた50歳以下では、低RSの推定9年遠隔再発率は臨床的リスクに関わらず≦1.8%と低い
・中間RSでは臨床的リスクが低い場合は4.7%で、臨床的リスクが高い場合の12.3%よりも低かった

→2018年の報告では、中間リスク患者の内分泌療法単独と化学内分泌療法の成績は変わらないとされたが、臨床・病理学的リスク評価と統合することで、特に50歳以下閉経前女性での治療選択(=+ケモを選ぶか)に有益な情報がもたらされると考えられる。 

 

調べたという事をすっかり忘れていたのに不安だけは心のどこかに引っかかっていた。
でも、万が一中間リスクに該当だったのだとしても、LH-RH Agonstしている事を思えばもう最大限治療していると思ってよさそうな感じ。
今度こそ、すっき・・り?