地味な症状が山積みの人口更年期。
別の病気で閉経状態の知人と話をしている時、病気じゃないのだから我慢しなければと思って耐えていると言っていた。
‥確かに病気ではないし女性は皆閉経するのだから、とか一過性なのだから、とか言われてしまうけれど、そうなのだろうか。
病気ではなくても無理ができなかったり体調が悪かったり。そうなる人もならない人もいるし、程度も人それぞれ。
妊娠は病気ではないけれど妊婦が労られるのと近いのではないかと思っている。
そもそも、少しずつ減っていく女性ホルモンの変化にカラダが対応できなくて起こる症状なのに突然ゼロまで強制的に激減させるのだから絶不調でも仕方がない。
骨・血管・関節・コレステロール・血圧・メンタル‥カラダ中あちこちでバランスをとっているエストロゲンがある日突然ゼロになったのだから、混乱して当然。
体調だって、閉経後の年齢くらいまで体のあちこちが一気に年をとったのだと思えば実年齢と同じ体調を期待してもムリなのだと納得できる。
そもそも、エストロゲンが減少して起きる様々な症状を「更年期症状」といい、それらが生活に支障をきたすようになると「更年期障害」と呼ばれて治療の対処になるのだから。
ちょっとずつ減っても辛いのだから、ゼロになった私が辛いのは当たり前。
怠くて動けないのも関節が痛いのも突然熱くなるのも朝起きれないのも、年齢のせいなのではなく(元の病気の)治療の副作用なのだから。年齢が更年期と呼ばれる時期に段々と近づいているのかもしれないけれど、エストロゲンゼロなんだよ?
・・と思うことにしている。
お昼にカップ麺を食べている人に、「そんなもの食べてるとがんになるよ!」「いやいや、前から食べているけれどがんになんてなっていないから大丈夫ー」という会話を近くで繰り広げられて、心が荒んでいるから突然そんな主張をしたくなったのだろうか。
そもそも「がんになるよ!」と言い出したのは私が病気になった時の上司で、彼は病気のことを知っている。(お互い立場がちょっと変わったけれど今も同じフロアにいる)
悪意はないのだろうけれど、デリカシーも皆無。
元々空気読めない人ではあるけれど、やっぱりちょっと嫌な気分になる。
聞こえないふりをするけれど、不愉快な気分を抱えることがばかばかしい気分。
「なるほど、だから私はがんになったんですね!」って言ってやればいい?のか??
でも一応会社では伏せているし。
単純に「不愉快なのでやめてください」と言えばいい?
でもただの会話なのに、「不愉快だ」と言い出すのはなんだかそれも患者様、な感じで気が乗らない。
私の状況を知らない人同士の会話であれば、知らないのだから仕方がないと気にならないと思う。
でも、(あえて)薄い人の前でハゲって言わないとか、横に大きい人の前でデブって言わないとか、縦に小さい人にチビって言わないのと同じ程度に気を使ってほしいだけなのだけど。
こういうこと言うのをやめてほしい時には、なんて言えばいいのだろう‥。
ついでに、先日動物園でサルのお尻が赤くぼこぼこしていた(尻こぶという胼胝らしい)のを見て、「あのお尻‥がん!?死んじゃうの??」と言っていたのもなんだか憂鬱になった。
敷物スタイルのしろくまとか
貫禄たっぷりにたそがれるライオンとか
大好きなスズメ(!)を真剣に狙い中のサーバルキャットとか
仲良く砂浴びしていたゾウの親子とか 見て、
楽しかった気分が一気にぼろぼろ。
2人に一人というくらいだし、Web上でも闘病告白、みたいな話は毎日のように出てくるのでいちいち「がん」という単語に反応していたら神経が磨り減るのは判っている。
でも、やっぱり聞こえてくると自分のことを言われているようで憂鬱になる。
「がん」の一言は今でも破壊力満点。
いつかは聞こえてきても全く気にも留めず、気にならなくなるようになのかな‥。