My life! after diagnosed with BC

心理面談、またはカウンセリング②

先月、コロナ感染の危険があるということで急遽延期になった心理面談。
またの名はカウンセリング。

mylifeafterbc.hatenablog.com

 

前々回に渡された自律調整法をもう一度やったのち、「何か話したいことはありますか?」と尋ねられる。

いや、話すと泣くから別に話したくない。聞いてほしいことも別にない。
そもそも、ほぼ初対面の人に心を開いて聞いて自発的に話すなんてありえない。
緩和ケア主治医もこういう聞き方をするけれど、どうにもこのオープンクエスチョンは苦手だー。
非協力的な患者なのだろうな、困らせているのだろうなと頭ではわかっているけれど、何をどう話せばいいのか自分でもわからないのだからどうしようもない。

・・そんなことを考えているうちに、またなんだか情けなくなってきて涙が出る。
情けないと思うのはうまく話せないことではなくて、こんなところに座っている自分をふがいなく感じるから?

「今の感情はどんな感じですか?」と尋ねられる。
涙は出るけれど、別に悲しくもないし悔しくもないし怒りも感じていない。当然喜びでも幸せでもない。
そう伝えると喜びでも幸せでもないというのはなぜそう思うのかと尋ねられる。

「病気になったことを喜んでいるわけでもないし幸せなわけでもない、今の健康を喜んで涙が出ているわけでもない。
なので、今病気のことを話していて涙が出るのが幸せだからとか嬉しいからという理由ではない」というようなことをぽつぽつと説明する。

すると今度は、「では、それは体で感じているのではなくて理屈でそう判断しているということですか」と尋ねられる。

??
気持ちの確認ではなく、体が感じるって何だろう?
「体で喜びを感じているのかどうかはどうやったらわかるんですか?」と聞いてみたけれど、釈然としない答えが返ってくる。
「怒りや悲しみは胸が苦しくなったりのどが詰まった感じで身体に現れます」というけれど、聞いているのはうれしい・幸せな時の状態。
自分の気持ちを感じることはあるけれど、わざわざどんな気持ちなのかを体の状態で判断するの??

顔が熱いから頭に血が上って怒っている?いやそれホットフラッシュだし。
すっと寒気がするからおびえている?いやそれもホットフラッシュが引いただけだし。

脈絡のない質問に戸惑い、「いや、当たり前でしょ」ということを説明することにフラストレーションが溜まってきて、イライラして口調も強くなってしまう。

「目指すところはどこにしましょうか」と聞かれて、「例えば、過去に手を怪我して可動域が狭いことを話すときには何の感情もなくただの事実として話すことができる。
理屈からすれば病気のことも同じはず。
薬のせいでこうだとか、手術したからこうだということをただの事実として話せるようになりたい」と言うと、それは無理があるとのこと。

そこには少なからず感情が伴ってしかるべきなのだという。
無理に引き離すのはよくないのだという。

でも、怪我のことを話す時には、何の感情も伴わない。
どうして病気のことを話すときにはそれと同じにできないのだろうか。
なんの感情もなくなれば、病気のことはただの過去の事実にできるはずではないのか。
うーん、理解できない。

そんなやり取りを細々と続けたところ、「抑圧」と「乖離」が見えると言われた。
強い気持ちがあるのにそれを理屈で押さえつけている。
それによって気持ちと体の状態に乖離が生じている・・のだそう。

 

まあそうなんだろなー、という感じ。
手術したことにストレスは感じているとは思う。薬のせいなのか、病気の経験のせいなのかはわからないけれど、以前と変わってしまった自分に今でもアジャストしきれていないと感じることもある。
それなのに、たいしたことない、もう元通りというふりをし続けている自覚もある。

 

ここからは、カウンセリングの場ではなく、あとから思ったこと。

話しても、それは自分の辛さを人に押し付けるだけだから。病名にはそこそこインパクトがあるし、罹患当時は著名人のブログが話題になっていた時期だったので周りの認識も病名から受ける印象はかなり不安なものだったらしい。聞かされた方だって辛いだろうし、自分の大切な人に辛い思いをしてほしくない。

‥と思っていた。わりと最近までそう信じていた。でも、そう思ったのは自分が聞く側だとしたらこう思うだろうという予想。私自身が病気に対して偏見を持っていて、罹患者を穿った目て見ていたから迷惑だろうと予想したのかもしれない。病気になったことは事実なのだから、悲しいとか手術が嫌と言ってもどうにもならない。やらなくてはならないことは変わらないのだから、返答に困ることを言っても仕方がない。逆の立場であれば、もうなってしまったのだから仕方がない、自分で折り合いつけるしかないでしょ、と思っていたからなのかも。

実際はそんな冷たい人はいなかった(いても気付かなかっただけ?)し、変わらずに接してくれる人達に感謝しかなかった。

つまり、私自身が今まで優しくなかったから人の気持ちを邪推したのかもしれない。
結局は元気なときに人に優しくなかったしっぺ返しということか。

ここまで‐----------------

 

で、じゃあその「抑圧」と「解離」をどうすれば解消できるのかを知りたいのに、それには触れなかった。
次回も自律訓練法の続きをしましょうとのこと。
これだけならヨガニドラとかもっといえばアプリや音源のリードで十分と思ってしまう。
この自立訓練法の先に今の自分の状態が改善されるイメージが全く持てない。

せっかち発動??

待ち時間に測った、今日の血圧。

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やっぱり高い・・。
リュープリン終わったら血圧も少しは下がらないかなー。関係ない??
あまりいろいろ期待するとがっかりしそうなので忘れよう。