My life! after diagnosed with BC

あれから3年後、の健康診断(当日)

 「鼻からの内視鏡で胃の検査」がある健康診断当日。

前の日から体調が悪くて、寒いし頭は痛いしとにかく眠い。あー、よくない感じだなあ、休憩必要な時だ‥と判ってはいるもののようやくとれた予約なのでぎりぎりまで寝てから検診へ。

毎回寒いので靴下を持ってきたけれど、下に着ておこうと思ったヒートテックを忘れ、結局寒くてガウンを借りる。
身長・体重・視力・血圧・腹囲・心電図と体重増量(2年前より+3.5Kg!!)以外は無事通り過ぎる。上がったり下がったりの血圧も、このときはちょうど良いくらいに収まっていた。
バリウムの代わりに経鼻の内視鏡を予約していたので、病院へ案内される。
病衣にガウンで外来を歩いていると入院患者みたいな気分‥。

内視鏡室の前で待っていると、これから大腸スコープの人への説明が聞こえてくる。
‥大変そうだなぁ。
精密検査を受けない人が多いというのが判らなくもないかも、と思ってしまった。

前にも書いた気がするけれど、マンモで要精密検査になる確率は4.47%、精密検査をして、実際に病気が見つかる確率は5.4%。検診を受けた人の0.24%にしか見つからない。
そのたった0.24%に入って病気が見つかったことを、ラッキーだったと思うのかアンラッキーだったと思うのか。ラッキーだったのだと思う事にしてはいるけれど、正直今でもそれが本当の気持ちなのかどうか、よくわからない。大腸スコープとマンモではその確率も全然違うのかもしれないけれど。

そうこうしているうちに名前を呼ばれて、足裏マッサージをする時の様なリクライニングチェアに座る。
あからまさまに不安そうな顔をしているのか、看護師が色々声をかけてくれる。血圧や注射は右からなんですね、と確認し、まずは紙コップに入った「みずぐすり」を飲むように渡される。ちょっとしょっぱくて、生食?と思ったけれど、なんだったのだろう。無色透明だったけれど消泡剤なのかな??

その後、左右の鼻に片方ずつシリンジから液体を入れられる。飲み込むと苦いので出してもいいですよ、と箱ティッシュを持たされる。

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さらさらとした液体で、プールで鼻に水が入った時の様なツーンとした痛みもなく、鼻から喉に液体が落ちるのがちょっと気持ち悪い程度だった。結局口から出すのがためらわれて飲み込んでしまったが、結構苦かった。たぶんこれが血管収縮剤。

ここまでが一段回目の麻酔で、のどが腫れぼったくなったような感じがしてちょっと息苦しくなり、つばを飲み込むのに違和感を感じるようになる。歯医者の麻酔のもっと弱ーい感じ。更にしばらく待ってから、左右通りの良い方の鼻に麻酔をかけるとの事で、片方ずつ指で鼻をおさえて通りがいい方を尋ねられる。この日は鼻詰まり感はゼロだったけれど、方鼻呼吸をしてみると右の方が圧倒的に呼吸がしやすかったので右で。
ゼリー状の麻酔薬を先が曲がった専用の注入器の様なもので鼻の奥に注入される。
この薬は吐き出さないで飲み込んだ方が喉にも麻酔が効くのでいいですよ、との事。
鼻の奥に突っ込まれた感があったけれど、こちらは無味無臭に感じて、薬を入れてからは特に何も感じなかった。

またしばらく待って、リクライニングチェアが快適で寝落ちしそうになったところで胃の動きを止めるという注射を打つ。肩に打つ(筋肉注射?)と言うので右でも左でもどっちでもよさそうな気もするけれど、念のため右指定。これが意外と痛かった‥。

ここまでの前処置が終わったら先生がいるカーテンスペースへ移動する。
右の鼻から入れるので左を下にして診察台へ。

こんにちはー〇〇です、よろしくお願いします、と向き直った先生の手にはこれから私の鼻に入るスコープが光っている。
やっぱり思っていたより太いーー!!
見ない方がよかった‥と思ったけれど、先端をぐるぐるぐ動かしながら、これが鼻から食道を通って胃、十二指腸までみます的な説明を受ける。
ここでも不安そうな顔をしていたのか、5分ほどで終わる、みなさんやっている検査なので心配しなくて大丈夫、スパゲティ程度の太さの物が喉に入る(いや、もっと太いでしょ!)、話せるから違和感があったら言ってね、と説明されていざ検査。

顔の下に給水シートを引いたのでよだれ・鼻水はそのままだらーっと垂れ流してくださいね~と看護師が言うのだけれど、無意識のうちに溜まったつばを飲み込もうとしてしまう。
そしてその結果、咽頭反射はないと聞いていたけれど、全然ある!!うぇ、っとなりながらも気付けば飲み込もうとしてしまう。垂れ流すってなかなか難しいよ‥。

画面を見ながらできるという話も聞いていたけれど全然見えず。先生の解説を半分聞きながら、目を閉じて心穏やかに深呼吸しようと必死に試みる。
十二指腸の部分で「通常、弁のように閉まっているはずの部分が緩んでいますね」という嫌な指摘を受け、看護師に背中をさすられてあと少しと励まされつつ、もう半分以上終わりましたよ~(まだ半分なの!?)とか、おなかに空気を入れますねとか、胃の中を内視鏡が動いているのがわかるでしょ、とか色々話しかけれながら検査終了。

せっかく検査中もしゃべれますよーと言ってもらったけれど、緊張で終始無言。先生だけがべらべらしゃべっていてやりにくそう‥と余計なことを気にしていたけれど、それこそ、毎日たくさん検査をしていて毎日同じ事を言い続けているのだろうなぁ。

診察台から「起きていいですよ」と言われて、ありがとうございました‥と呆然としているのを見て苦笑される。
検査終了後は机で撮った写真を見ながらざっくり解説。胃も食道もきれい、ピロリ菌や胃がんも心配しなくて大丈夫でしょう。少し胃酸が逆流して十二指腸の入り口が荒れているけれど経過観察で大丈夫、との事。

気になるので十二指腸の事を聞いてみると、弁が開いているので胃酸で荒れてしまう。炭酸を飲んだ時にげっぷが出やすかったり、もっと進むと胸やけが起きるかも。その時には薬を飲みましょうという事になるかしれませんが、経過観察で全然大丈夫な程度です。ということで一安心。

バリウムの後はすぐ飲み物をもらえるのだけれど、内視鏡は喉に麻酔がかかっているので1時間は飲食不可なのだそう。1時間後の時間を指示されて、一口水を飲んで大丈夫なら飲食解禁だそう。

健康診断、あともうひと頑張り。