病気がわかる少し前に行った旅行先での写真が出てきた。自分の手持ちの写真にはあまり自分の姿、特に後ろ姿とか全身とかはないけれど、気づかないうちに写真を撮られていたらしい。
今ではすっかり太った自分に見慣れてしまっていたけれど、改めて見返すと今の半分の厚みなんじゃないかと思う身体に明らかに大きさの違う顔、全体のバランスも全然違う。。
その頃は仕事が忙しかったのでちょっと疲れた顔をしているけれど、自分に自信があって健康にもなんの不安もなかった頃の最後の写真かも。
この頃の自分と大きな隔たりを感じてしまう。見た目はもちろんだけど、それだけではない。
私はやっぱり以前の自分に未練があって、今の自分に満足できないんだと思い知る。
不満を口にするくらいなら努力すればいい、というのは今の上司の言葉。まさにその通りなのだけど、あの頃の自分に戻りたいとやっぱり思ってしまう。進むしかなくて戻れないことはわかっていても、それでもやっぱり戻りたいと思ってしまう。
体調も去年の今頃に比べれば格段に上向きだし、休日も休んでばかりで動けなかった頃とは違う。仕事もそこそこ楽しいし運動も楽しいし、たくさん歩くようになったり行きたい所も出てきたし新しい友人もできた。毎日つまらない訳ではない。
なのにふと身の周りの色々なことが虚しくなったり、無駄で意味のないことのような気がしてしまう。
英会話の先生とか漢方内科の先生が言ったように、私の人生には大事なものは何もないからそう感じるのだろうか。
それともそんな風に思うのは、また心が弱っているからなのだろうか。
どっちなのだとしても、できることといえば目を逸らして考えないようにすることくらいなのかな。
