My life! after diagnosed with BC

今日の形成=2019年最後の形成

2019年、最後の形成。
‥と言っても年2回なので、「今年最初の」と「今年最後の」の繰り返しだけど。

リコールで患者もいないだろうし空いているかなー?と思いきや、15分オーバーで呼ばれる。

えーと、エコーは‥と呟いてから、じゃあ見せてもらおうかな、とカーテンが閉められる。
服を脱ぎながら、「先生、エコーは乳腺でやっているからどっちかですか??この前、主治医先生とどっちがやるかは決まっていないんだよね、という話をしたんですー」と聞くと、「そう、技師さんが両方見てくれるからどちらかでやれば大丈夫」とのこと。
ちょっと触るよ、とデコルテ中心側を軽く触っておしまい。

今年は心置きなく水着にもなれたんです♡と報告すると、今までにないニコニコ顔♡でうんうん、と頷いていた。
待ち合いが長かったので、そういえば水着着たこと言おうと思っていた事を思い出せたのだけど、忘れずに伝えられて良かった!

mylifeafterbc.hatenablog.com

着替え終わって出てくると、リコールのことは聞いてる?と尋ねられる。
「破損とか何か異常があるまでは入れっぱなしという事でいいんですよね??」と確認。「10年以上は使える?」と聞くと、「10年でのインプラントの破損率は1%しかなくて、通常はもっと長く持つ。10年で一区切りというのが何故か一人歩きしちゃってるんだよね」と苦笑。

将来的に入れ替えるとしたらどこを切るの??と聞いてみると、同じところを切るのだと言う。傷がついても目立ちにくい、脇とかアンダーから出来ないのかなあ。
まだまだ色素沈着も抜けていないし、今のインプラントを出来るだけながーーく使いたいです!!と言っておく。

急に腫れたり異常を感じたらすぐ連絡してね、次回は半年後だね、と終了。
そういえば、乳輪乳頭再建のこと聞くの忘れた。。私にとって忘れる程度のことなのかな。半年後、やっぱり造りたかったら相談しよう。本気で再建したいならその前に予約してもいいのだし。
‥って、前回も同じことを書いた気がする。やっぱりそこまで真剣に切羽詰まってはいないという事なのだろう。

次回の予約票と一緒に、リコールの説明として学会からの案内を印刷した紙をどっさり渡されそうになる。もうよーーく読んだので結構です、と丁重にお断り。

会計待ちしているとき、近くで入院友達らしき方が楽しそうに話していた。
温存後の放射線の跡が消えない、キツいブラが使えない、どうせ脱ぐのだからノーブラでゆったりしたものを着て来た、先生におかげさまでなんでもできると言ってきた、畑仕事が楽しいなどなど。お二人ともあっけらかんとしていて元気いっぱい(に見えた)。仲良く会計後にランチに向かっていた。

放射線の跡が残っている位の段階でもちゃんと受け入れている、この位割り切っていられたら楽なんだろうなあ、しっかり病気と向き合えているのに私は全然だ‥と、なんだかどよーーんとした気分になる。

でも、お昼を食べようと外を歩いている時、真っ青な秋晴れの空の下、建て替え工事中の入院棟がふと目に入る。

f:id:mylifeafterbc:20190925131108j:plain

湿度低めの地域だけど、何故かミルキーブルーの空色の日が多くて、こんなに青い空は珍しい。
海外で見る空のような濃い青をバックに見える、あの最上階のあの部屋のあの窓から、毎日何度も外を見て泣いていたことが昨日の事のように浮かんでくる。
今までとは変わってしまうことを受け入れられず、隔離されて閉じ込められている気分で息苦しくて、不安と疎外感と焦りと無力感でいっぱいだった。

そんな苦しい気持ちに引き戻される入院棟は解体真っ最中。苦しい思いは建物と一緒に撤去しよう。

新しい建物になったら、通院する度に苦しかった記憶を思い出すこともなくなるのかも。