北海道でも蓮が咲いていると知り、2ヶ所目の蓮鑑。
あまりこれといった情報がないものの、お盆休みごろが見頃だというコメントと桃が出始めたということで、くだものの町余市へ。
廃校になった小学校の近く、道道228号沿い、余市紅志高校から約3㎞の辺り、といったあちこちの情報からこの辺り、とgoogle mapに付けた星を目指す。
近くまで来たもののそれらしき池はない‥。
小学校跡からゆっくり右側を見ているともしかして？というより、まさかここのこと？という、雑草だらけの中看板が立てられた池があった。
‥池じゃなくて沼って書いてある。放念の沼。
沼だとなんとなくおどろおどろしいイメージだ。
忘れ去られた沼ということだろうか、それとも心配ごとや雑事を忘れて過ごす場所、ということなのだろうか。名前の由来も気になる。
草だらけでどこから池（沼？）なのかがよく分からず、うっかり踏み込むとずぶずぶ沈んでしまうのではないか‥と、近寄るのもなんだか怖い。
でも、よく見ると蓮が咲いてる。
とはいえ、まばらだし咲いているのは水際から遠くばかり。望遠機能の限界を感じつつ撮ってみる。
鮮やかなピンクがキレイ！
こっちは茎が長く伸びていなくて睡蓮のように水ギリギリに咲いている。よどんだ水だけど（よどんでいるから？？）、水鏡具合は抜群で綺麗に写っている。
もっとたくさん咲いている写真を見てイメージしていたのでちょっと残念。到着が11時くらいと遅かったのが敗因？
もしかしてここは目的地ではなく、近くに別の蓮池があるのかも？と薄ーい期待を持ちながら付近を探してみるが、やっぱりさっきの沼のことのようだ。
無事見つけられて嬉しいような、残念なような、複雑な気分で、フリーズドライのくだものを作っているというのが気になった果樹園へ桃を求めて移動する。途中の桃林？では木の根元に収穫用のプラ箱が置かれていて期待大！
到着して作業場で声を掛けてみる。倉庫の中には桃がたくさん！
でも、ここ数日の雨で傷んでしまって売り物にはならない状態なのだそう。自宅用になら‥と「これでもいいか試しに食べてみて」と近くの桃を渡される。甘くて美味しいのだけどまだ固い。でも傷んでいる部分があるので置いておくと悪くなってしまうのだそう。本来ならアイスクリーム用に出荷するのだけれど、お盆でアイスクリーム屋が休みなのでどうしようかと思って、と言う。
そんな話をしている間に息子さんと思われる方が、比較的痛みが少ない桃を選んで箱に詰めてくれる。
固くても、凍らせてヨーグルトと一緒にフープロにかけて桃フローズンヨーグルトにするとか、ベルギーで美味しかったチーズと桃のバケットサンドにするとか、生ハム巻きにすると美味しそう。傷んでいる部分があるとはいえとってもお手頃価格なので、もう一箱分けてもらうかどうしようか悩むが、冷凍庫のスペースがないことを思い出して15個の桃が入ったずっしり重たい箱をひとつだけ分けてもらう。
車の中いっぱいにふんわりと桃の甘い香りが充満してシアワセ♡
熟しきって濃厚な、酔ってしまいそうな香りではないので移動の間中、フレッシュな桃の香りに包まれる。
蓮を見に来たんですけどあまり咲いていなくて。まだ早いのでしょうか？と聞いてみると、数年前までは池いっぱいに咲いていたのに、去年も一昨年もあまり咲かなかったのだそう。蓮を食べる動物がいるのか、虫がついたのか、それとも病気になってしまったのかもしれないと言われているのだと教えてくれた。そう言われるとなんだか枯れ葉が目立っていたかも‥？
お礼を言って、もう一軒の気になっていた果樹園にも寄ってみる。
かわいい看板犬。頑張って起きているけれど眠たそうー。
お話しているうちに寝てしまった。こちらでは桃はまだとのこと。残念。
開店時間が近づいてきたので、昼食のブロイラーガーデン大久保へ。
余市らしく、NIKKA WHISKYの文字。
お一人で切り盛りされているとのことで、予約していないと言うとちょっと躊躇していたけれど無事席に着く。
空いていたので広い焼き台も一組占め。
濃厚チキンスープと完熟で甘くて味が濃いプチトマトが食べ放題。トマトは口直しにぴったり。
チキンと手羽先、ジンギスカンやおススメのまるちょうに牛タンなど、お肉を注文したら炭をセットしてもらい、あとは全てセルフで自由に楽しむ。
一口大にカットされた若鳥骨なしは炭火で焼くと皮はパリパリ、身はジューシーで美味しかったー。普段はあまり選ばない手羽先も脂が落ちて皮目がカリカリになって食べやすい。手羽先は肉が多い根元側にキッチン鋏で切れ目を入れておくと、表面が焼きすぎになる前に火が通っていい感じに焼きあがり♡キッチンハサミや箸などは注文するカウンターにあるので勝手に持ってくる。チキンは生肉、他は冷凍のお肉だったけれど、火の具合もちょうどよく、炭火バーベキュー気分を満喫。
煙がすごいと聞いていたので、下着まで着替えを用意してこの後は温泉のプラン。
でも、ほとんどの時間は貸切状態で最終的にお客が他に２組と空いていたので、心配したほどぎとぎとにはならなかった。においもあまり気にならなかったけれどこれは空いていたからのよう。
温泉はどこにしようか迷ったが行ったことのない、赤井川カルデラ温泉保養センターにする。施設は地元の方向けぽいシンプルな作りだけど、源泉掛け流しで露天風呂もあり、内湯も2ヶ所にサウナもあった。
露天の湯船はこじんまりしているけれど外気浴スペースが広く、ひさしで日差しがさえぎられるようにできているので、いくらでも出たり入ったりでを繰り返してしまう。しかも、時期なのか時間なのか、とても空いていてゆーっくりのーんびりできた。
ちょっとお湯が熱めで、うっかり日焼けしてしまった肩がヒリヒリしたけれど、夏の山の温泉につきものの憂鬱な虫がほとんどいない点もとっても良かった♡
夏場の温泉の大敵は水面反射と虫なので、どちらもクリア！
無色無臭なので温泉なのを忘れそうになるが、湯上りは肌もスベスベなのもよい。
受付前では地元野菜や蜂蜜なども売っているので枝付きの黒枝豆とおいしそうなトマトを買って帰る。休憩所はお座敷と椅子席の両方がふんだんにあり、大好きな赤井川村山中牧場のソフトクリームもある！ここのソフトクリームは濃厚な牛乳がそのままソフトクリームになったようなあっさりしたタイプ。夏の暑い時期に食べてもすっきりとしていて少しざらっとした食感もとっても好みなので、湯上がりに食べられるなんてうれしいなー♡
でも濃厚クリーミーなタイプが好みの友人には薄くて水っぽいと感じると言っていた。好みは様々だけど、さっぱり＆すっきりしたソフトクリーム好きに食べてみてほしい！
家に着いたら早速桃を食べてみる。
あり合わせで桃モッツァレラならぬ、桃リコッタ。
桃は思っていたよりも全然柔らかでジューシー！「傷みはあるけれど味は乗っている、味はこの品種が一番」と聞いていた通りの、とろけるような甘さと優しい香り。
品種を聞いておけばよかった‥二番目に収穫できる品種で、例年だと最初のが今頃採れるのだと言っていたので、本来もう少し遅い時期が旬の桃のようだ。
ノーワックスのレモンがなかったのでゼストではなくレモン汁とバルサミコと若いフレッシュな香りのオリーブオイル。リコッタチーズはモッツァレラより少しデザート寄りなので塩と胡椒を抜いてみたけれど、やっぱり胡椒はあった方がおいしさが引き立つかも。この後、胡椒を足してみると、さらに美味しかった♡
美味しくて、さらに桃を剥いて気付けばワインも一本空いていた。。
明日はレモンとモッツァレラを用意して桃モッツァレラを楽しもう。
このペースだとあっと言う間に食べちゃいそう。もう一箱買ってもよかったなあ。
蓮は今一つで、桃も傷物しか手に入らずどうなるかと思ったけれど、夏のお出かけ先が一つ増えた♡
