My life! after diagnosed with BC

漢方医の診断を受けてきた

初診は朝8:30から、という漢方クリニック受診日。


説明を聞きお薬手帳を預けたら、採尿、胸部レントゲン撮影後、問診票を記入して呼ばれるのを待つ。
問診票は症状の一覧に気になるものに〇をつける方式。他、身長体重起床と就寝時間、生理の状況など。

ほどなく院長先生の診察室に呼ばれる。
問診票と持って行った経緯の紙をしばし眺めたあと、レントゲン写真を見ている。
マウスでなぞったり拡大したり首をかしげたりしながら眺めている。一体何が見えているのだろう。上半身だし、まさか骨に異常所見じゃないよね‥と不安になる。

おもむろに、家族構成や出身地、結婚をしているか、どんな仕事をしているのか、趣味は何かなどを尋ねられる。他、飲酒・喫煙歴・病歴など。世間話ふうだが、問診。

一通り終わったら望診・切診。
・右手、次に左手の脈をとる
・首から肩にかけて触診
・下まぶたを引いて目で指を追わせて動きを見る
・喉をみる
・舌を出す、裏返す
・両腕の内外をこすりつつ、よーくみる
・聴診器で上半身(主に胸周り)あちこちと深呼吸した時の背中の音をきく
・腰骨の辺りを押す
・脇の下を押してみる
・横になって胸からおへその下まで触診
・ふくらはぎの皮膚を引っ張って寄せてまた引っ張る

「はい、いいですよ」と触診が終わり、椅子に戻ると所見を話してくれる。
子供のころから丈夫だったかと聞かれ、小学校入学前くらいまでは気管支が弱くてあまり丈夫じゃなかったと聞いているというと、納得した様子。

・見た目と実際が全然異なる(見た目はすごく丈夫そうだが実際は弱い)
・元々は弱いが、工夫や知恵で健康に過ごしている。今の健康には自信を持って良いが、その弱さが随所に表れている

間違いなく実証だとずっと思っていたが、虚証との診断が書いてあった。脈は沈、寒まではなんとか見えた。他も気になるなあ。次回見せてくださいと言ってみよう。

弱いところの表れ→
・血圧がものすごく低い(脈診で)
・(レントゲンに映る背骨周囲の白っぽい辺りを指して)ここがものすごく弱い、心臓から血液を送り出す力がすごく弱い
・に炎症の跡がたくさんある
・舌が前に出にくい(自覚なし)のは裏の筋が炎症を繰り返して固くなっているから ・すぐ熱が出るのも微熱が出るのも元が弱いから

ホルモン療法を始めてから血圧が高くて‥と言うと、その血圧は間違っているという。
確かに高いとき(上が150近くとか)もあれば、以前よりちょっと高いくらい(120台/70台くらい)になることもある。これって気にしなくていいという事??普段気にする西洋医療の血圧とは別の尺度なの??

で、「あなたの場合は、何のために生きているのか、その意味を見出すことが一番大切」と言われる。
どういう意味か分からずにいたが、要するに「大きな問題はないので漢方での治療が必要な状態ではない」ということだった。
生きるための大きな目的があれば、汗が出ても体重が増えても(今の程度であれば?)問題ない。それよりももっと大きな目的に目を向ける事が大事ということのようだ。

気にしすぎだという事だよね。
うーん、言いたいことは解るけど、不定愁訴ってそういうものなんじゃないのかなぁ。

‥と、今は書いているが、診察室では泣いてしまった。
「お寺で説教されているみたいだね」と場を和ませようと言われたが、あー私の人生これといった目的も目標も楽しみもないんだ、と改めて思ったら突然悲しくなったのだ。

転勤する前に通っていた英会話教室の講師に、「結婚している?子供はいる?ペットは?え、どれもないの?あなたの人生には何もないのね」と言われたことを思い出した。この講師は問題を抱えている人だったのでまあ大目に見たとはいえ、結婚していないと答えたのに、その次の質問が子供はいる?なことが日本人とは文化が違うのねーとびっくりして、このときは失礼さにイラっとするのも忘れた。

今回も、結婚はしようと思わなかったの?とか兄弟がいればよかったのにね、とか似たようなことを言いたかったのかもしれない。
でも、結婚していてもいなくても、子供がいてもいなくても、兄弟がいてもいなくても、健康でも持病があっても、自信を持って・胸を張って、私の人生は充実していているのだと言えるのであれば、悲しくなんてならなかったはず。

治療が必要ないという事で喜ぶところなのか、それなりに不便を感じているのに改善策を得られなくてがっかりするべきなのか。
泣いたせいで消耗してしまって頭がまとまらない。

今まで処方されている漢方はどれも相応の物、まあ加味逍遥散かなあ‥と2週間分の加味逍遥散が処方され、追加でいくつかの項目とホルモンの値を確認したいから、と血液検査をすることになり採血して終了。ホルモンの値はほぼゼロじゃないと困る!
そして明日は2.5年検査でほとんど同じ項目を検査する。医療費云々ももちろんだけど、健側は血管が出なくて使える血管は一択なので続けて刺すのがイヤー。しかも処方は加味逍遙散、新しい知見はナシなのね。
でも、コレステロールなどの血液検査の数値の悪さに乳腺主治医も緩和ケア主治医も興味ゼロなので、内科の心配を解消するためと思えばいいか。

あと、営業の仕事は辛くないかと聞かれた。
仕事は楽しいけれど体力的にきつい時期はあったと答えると、本来あまり向いていないというようなことを遠まわしにちょっと言っていた。

朝起きるのがつらいのは血圧が低いからでしょうか?という問いには全然関係ない、睡眠が足りていないからとの答え。5-6時間ではそもそも睡眠が足りていない、せめて7時間以上は寝ないと、と。

待合室の壁に貼ってあった漢方の心得的なこと。
・西洋薬はそのまま飲む(漢方は追加する)
・民間薬は効果が見込めないことが多いのでお勧めしない
・飲み方はお湯に溶かして飲むのが基本
・水でそのまま飲んでもよい(効果は十分)
・食事と食事の間の時間に飲むのが基本
・食後や食事中に飲んでもよい(効果は十分)
・副作用はまれではあるがなくはない

今回の加味逍遥散はツムラの24。
明日のタモキシフェンと一緒にもらって、1日3回は面倒だけど2週間飲んで話を聞きに行こう。