やっぱり疲れがとれず、寝ても寝ても眠い毎日。
でも、カラダは元気だしやりたいことが溢れている。のんびり、週末のどちらかは家にいたいくらいだったのに、毎週末行きたいやりたい会いたいなどが止まらない。
頭がすっきりしそう、という理由で今まであまり惹かれていなかったシロダラを急にやってみたくなる。シロダラはヴァータを鎮めるそうなので、やりたいことが溢れてじっとしていられない、今の私の状態にいいのかも。
そんなだから、必要を感じて急にやってみたくなったのかなあ。
サンスクリット語で、シローは頭、ダーラは額（第3 の目）を意味し、シロダラ/シロダーラは、脳を楽にすることでリラックスとか、コリを取るとか、血圧を安定させるとか、ピッタリな人には、身体が楽になったり心が軽くなる効果があるという。
これは瞑想の脳波とも言われるシータ波の状態で、脳をリラックスさせている状態になるからで、瞑想がきちんとできている状態と同じく半覚醒の状態になることで、深いリラクセーション効果と在意識にも働きかけられる状態になる。
額にオイルを垂らすと日常の意識よりも高い意識の状態となり、ひらめきや気づきが訪れる‥とか聞くとなんだか半信半疑になるが、瞑想状態に持っていけるから、と説明されるとちょっと納得。
なので、施術中にリラックスしてぐっすり眠ってしまうというのは、本来のシロダラの求める効果は得られないのだそう。眠ってしまわずに半覚醒の状態に意識を持っていければ効果を感じられそう。
当日は少し寝不足気味だけど眠たいこともなく、元気な感じ。
いつもの通り、その日や最近の体調、前回話した不調のその後などのヒアリング、最後に目が充血していないかを確認する。これはピッタが乱れていないかのチェックで、充血している場合はその原因をさらにヒアリングするのだとか。
ヒアリング後は椅子に座った状態で頭のマッサージ。生え際から頭頂部を中心に細かい点を押さえるような感じで気持ちの良い刺激がある。
頭のマッサージの後は、シロダラ後にアーユルヴェーダ的スチームサウナのスヴェダナ（よもぎ蒸し風にお尻からハーブの蒸気を当てて簡易テントに入る）があるので紙パンツと胸元で止めるタオルローブに着替えて、施術台へ。使うのは太白胡麻油で、エステ向けの水溶性オイルではないので、必要以上にオイルまみれにならないよう髪の毛は脇に寄せて束ねておく。
音楽を掛けるかどうか（この日は心地よいシタールがかかっていたのでかけてもらう）、音量は大きすぎないかを確認して、目に光が入らないように目の上にローズウォーターを浸したコットンを乗せてくれると、ふわっと華やかな香りが広がる。
肩甲骨を下に落とし、背中とマットの隙間が次第に溶けていくようになくなっていきます、というガイドの後ほどなくすると、額にオイルが垂れてくるのを感じる。くすぐったいかな？と思ったが、粘度があるからか滴下のスピードなのか、そんなことはなく、温度を確かめた後はゆるゆると額に八の字を描くように、生え際からこめかみまで暖かいオイルに包まれるように頭上でポットを動かしている。
実は額の一点に垂らし続けるのだと思っていたので、ずっと付きっ切りでの施術な事が意外だった。
これは流派？考え方？の違いらしく、私が施術を受けた先生が習ったインドの施術所では、額のアルマポイントは即死のアルマで、ここに刺激を続けるのは拷問だ、という指導だったそう（2か所で学んでどちらも同じだったとのこと）
是非は解らないし、動かさずにたらし続ける簡易自動装置（？）もあるようだが、そもそも一点に垂らしつづけると寝落ちしがちだからなのか、脳波のデータを取ると動かした方がよりθ波が出やすいというデータもあるそう。
考え方の違いでいえば、南インドの施術所では寝てしまう人にはどんどん話しかけておしゃべりしましょう、と教えられたのだそう。話をしていては瞑想状態になれない、だけど眠ってしまっても効果がないので、あいだを取って寝落ちしているようなときは声掛けをするのだそう。
中盤になって、頭皮が頭からはがれて施術台に広がってフラットになり、その上にオイルが満ちていく感覚がやってきた。その後は頭がい骨を通って脳の周りや背骨を通って手足の先までオイルが行きわたっていくイメージが広がる。
それと共に一瞬半覚醒になり、また覚醒し、なんとか半覚醒になりまたすぐ覚醒する‥を短いスパンで繰り返す感じ。半覚醒は一瞬ですぐに引き戻されてしまう。
終わってから思考優位だからですね、と言われたが、結局、額を覆うオイルが、今どうやってポットを動かしているのだろうとか、どのくらいの量のオイルをどの程度の太さで垂らしているのだろうとか、終始興味が雑念となってしまって逃れられなかった。
ヨガニドラの時のように、声掛けでガイドしてもらいながらだとうまく意識を緩められそうな気がするので、次回はお願いしてみようかな。
瞑想から覚めたときのようなすっきり感とはまた少し違うし、リラックスできた感もそこまで感じなかったが、それでもずいぶんとすっきりしたという感覚。
正直、もっと頭が冴えわたるようなすっきり感を期待していたのだけど、今回はそこまでの効果は感じられなかった。雑念だらけだったので仕方がないか。
シロダラ中に脳波を測ると、θ波が高くなるというデータがあるそうだが、みなさん上手に半覚醒まで意識を持っていけるという事だろうか。。
「OOが消えた」「✕✕の後遺症が軽くなった」「引きこもりの家族が明るくなった」‥こういうのは結果論で、シロダラの効果だと検証されていないと（私は）思うけれど、リラックスできたり瞑想状態で頭がすっきりするのであればそれでよし。
その後、三角テントの様なカバーをまとい、紙パンツとタオルローブを脱いだら穴の開いた椅子に座ってスヴェダナタイム。アーユルヴエーダの薬草パックを蒸した蒸気を下半身の粘膜から吸収する。
常温の水、フレッシュなトゥルシーのお茶、有機イチゴでつくったコンフィチュールがかかった白玉のおやつをいただきながらひたすらぼーっと蒸される。
なかなか汗が出なかったけれど、途中急にスイッチが入ったように体も顔も頭からも汗が出始める。
この日は背中がこり気味だったので、お尻を前にずらして背中側に蒸気を当てるといいですよ、と言われて背面にあてた蒸気でちょっと怠かった腰もすっきり。痛みを取り除く成分も入っているそうなのでちょうどよかった。
スヴェダナも終えるとかなりの爽快感！
内臓が冷えていたのと、春に必要な「出す」が十分に足りていなかったのかも、ということ。いずれにせよすっきりー♡
蒸しタオルで体を拭いて髪も拭いて終了。
着替え終わったらお茶をいただき、最後に左下の入れ物に入った冷え防止（この日は肌寒かった）に熱性を持つパウダーを鼻から吸って、頭頂にも塗りこんでもらって終了！
こちらのサロンは、ヘナアートが施されたランプやキャンドル、アンティークなインテリアがとっても素敵。
アーユルヴェーダの神様・ダンヴァンタリ像やガネーシャ像、インドの神様の印刷物などもあるのだけれど、シックなインテリアにすっとなじんでいて、シックな大人アジアンなインテリアや白檀香が漂う空間に癒される♡
リゾート旅行に行ったような、非日常の空間で、ゆーっくり＆ゆーったりする時間をもらってすっかりリフレッシュ。
ただ‥予め聞いてはいたが、髪の毛が「お風呂上り？ドライヤー掛けずに外出しちゃった？」という状態。
2-3時間経てば必要なオイルは吸収されるから湯シャンもしくはシャンプーしていいとの事。思ったほど匂いは気にならなかったのでしばらくそのままで、家に帰ってから2時間後に洗ってみた。
最初はせっかくだし湯シャンで‥と思ったけれど髪の毛が重い！石鹸シャンプーでさっと洗ってみたけれど重たい。そのまま乾かして夕方にヨガに行ったのだが、やはり濡れ髪風‥。
でも、夜に普通のシャンプーで洗ったらちゃんと元通り、少ししっとり気味でいい感じになってほっとした！
