Day1:日暮れ時の二寧坂・産寧坂・八坂の塔から祇園へ
産寧坂・二寧坂
曇りだったからか、思っていたほどの雰囲気ではなかったかも。そういえば人ごみで有名観光地をみてもあまり心に響かないと思っていたのだった。カンボジアとかインドとか、人がたくさんの一番の見どころよりも、マイナーでも小規模でも人気がないところが好きだったことを思い出す。
祇園へ抜ける途中の花見小路では、お茶屋さんから舞妓さんが駆け出してきた。行ってきます、と声を掛けて男性が待っていたタクシーに乗っていった。小さくてかわいい。わー♡と思ってみていたのだが、外国人は不思議なほど足を止めていなかった。何故?
一応写真は遠慮したけれど、あまりじっと見るのもよくないのかな??
タイミングが悪かったのかいつもなのか、「観光バスで乗り付けて観光・自由時間」の人が多くて、残念ながら風情はなかった。
祇園へ向かう途中に通った(迷い込んだ?)、石塀小路はとってもステキだった。こういうところに泊まってゆっくり滞在する旅も素敵だろうなー。
巽橋は工事中だった‥。祇園白川は梅が少しだけ咲いていたり人がほとんどいなかったり、歩くにはとても良い雰囲気だった。写真を撮るなら明るい時に行かないとよくわからなかった。かき氷を食べたたすきは気候の良い季節は窓辺の席が気持ちよさそう。
京都駅付近:駅正面に出るために歩いてみる。裏道が楽しい。
ふとたくさんの灯篭が燈されていた道祖神社が現れたり。
左はバレンタインカラーにライトアップされていた京都タワー。ピンクリボンのときも同じ色になるらしい。(翌日以降は普通の色だった)
駅の階段ライトアップ。どこにあるのかわからなくて結構探した。
中央入口から右側にエスカレーターで2階分上がると現れる。バレンタイン用のキャラクターは微妙だったかも。
Day2:
仕事とごはんでおしまい
Day3:
哲学の道の入り口、京都三熊野神社のひとつめ。
誰もいない中で静かな空気が流れている。桜が綺麗だということだが、今はなにもない。観光地ぽくない神社。持ってくるのを忘れた御朱印帳も好みのものがあってよかった! かわいい八咫烏みくじもひいて清々しい空気を楽しむ。
子宝祈願、は不要だけどうさぎがかわいい岡崎神社へ。
灯篭の表の兎は神使らしく忙しそうだが、裏側のうさぎはミッフィーぽい雰囲気。
うさぎ御籤を並べてあるスペースは赤とブルーが映えて楽しくなる。
読み終わったおみくじを縛ろうと思ったら、昨日の分(?)を袋にざくざくまとめている。すぐ解かれてしまうのかな、と思って声を掛けると「この向こうはまだ捨てないよ」と言われた。解っていても、「捨てる」と言われてしまうと残念な気分になってしまう・・。
四神に守られた平安京をデザインした御朱印帳がほしくて寄った。像の白虎と青龍はいるのに朱雀と玄武はいないというのが意外。
左が白虎、右が青龍
花の季節に神苑に行ってみたい。
御辰稲荷神社
途中、歩いているとお稲荷さん。ふと気がむいてお参りによることに。
お琴と碁が得意な風流なおきつねさんが祀られている。
「京の風流きつねは 琴の上手なお辰きつね 碁の好きな宗旦きつね」と書かれている。芸事は特に何もしていないので、怪我なく過ごせますようにとお参り。
宗旦きつねはお琴などの芸事が得意な白狐で、宗旦という茶人に化けてお茶をいれたり碁を指し、「岡崎のお辰狐」という歌舞伎の演目にもなった有名な狐だそう。
書置きだったが、きつねの印(プリントかも?)がかわいい御朱印も数種類あった。
2回も転んだのに怪我をしなかったのは、こちらにお参りした御利益だったのかも!?
カーンという梵字の御朱印がほしくてルートに入れていたが、満開の梅と白砂の今回見た唯一の枯山水がステキだった。
整然と引かれている線は「一つとして同じものはないのだから、毎日毎日を丁寧に生きなさい」という教えを表すそう。紅葉も桜も新緑もないのであれば、冬は枯山水を廻るのもいいのかも。
京都三熊野、二社目。門の前で野菜や鉢花を売っていたので太くておいしそうな丹波のシメジを買う。
こちらの御朱印は文字が美しい。烏文字の護符や手ぬぐいなども売っていてほしくなった!
ここから四条方面へバスに乗ろうとしたが、同じ名前の停留所がいくつもあって難しい。移動している間にバスが過ぎてしまってやり直し、を繰り返す。結局4本くらい乗り過ごしてしまった‥。
池坊の御家元が住職を務めるという六角堂。はとみくじが気になって寄ったが、おみくじはお土産の売店で売ったらありがたみが急降下すると思う。岡崎神社といい、なんともドライな対応。観光客に夢を与えてほしいー。花ばさみをあしらったキーホルダーがかわいかったけれど、他所の流派のものを使う訳にもいかず。
若冲の親類を弔うお寺で、若冲が描いた髑髏をあしらった御朱印が有名。色違いの2月限定をいただきにきていたコレクターの方もいた。髑髏は書置きだが、見開きのすてきな御歌の御朱印もいただける。事前情報として目にしなかったけれど、こちらもお勧めだと思う。
御朱印所は男性が圧倒的に多かった。
今回一番の楽しみ。拝観受付の際に御朱印帳を預けてゆっくり拝観する方式。靴を脱いで角を曲がるとすぐ襖絵の間が広がっている。絶妙な位置に開けられた襖から奥まで鮮やかで大胆な蓮が広がる。よく見る群青と海老茶の蓮の他にも「青の幻想」という、阿弥陀経に説かれている薄青い極楽浄土の蓮を描いたものがあった。仏教の根底にある、慈悲の心を示す「青蓮慈悲」という言葉があるそうだが、儚い夢のような色で幻想という言葉の通りのなんとも言えない美しさだった。
襖絵だけではなく、室町時代の相阿弥作という庭も、大切に手入れされ続けた苔生した木も、古文の世界のような左近の桜と右近の橘も、まばらに人はいるけれど、静かに思う存分楽しめた。ライトアップされる特別拝観や紅葉の季節にもぜひ来てみたい。
Day4:
伏見稲荷大社
予定より1時間くらい遅れて伏見稲荷へ向かう。朝早くいかないと混んでいると言われていたがそうでもない‥時期が良かった?大半を占めている東アジアの観光客は途中で引き返すらしく、登る程に人が減っていく。鳥居の間から陽が差し込む写真を撮りたかったが、あいにくの曇天。四つ辻手前まで登ると京都市内を見渡せるビュースポットがある。途中のお茶屋は「千円以上買わないと座れません」「水は除外」など世知辛い。
帰り道にある荒木神社には狐のおみくじもあった。縁結びに御利益があるが、男女の縁だけではなく人や物の縁も結んでくれるって♡狐の嫁入りふうの口入稲荷人形とという縁結び祈願の人形があったり。笠間稲荷でひいたものと同じ、左右対になる狐のおみくじはあちこちにあったが、見た限り荒木神社のはオリジナルデザインのようだった。
主殿までの帰り道には、荒木神社も含めて小さな稲荷神社がたくさんあって楽しい。お塚信仰というそう。狛かえるの末廣神社を過ぎて少し歩いた先、左手にある金色の如来像の脇道のすぐ先には黄・白・桃・枝垂れのなど梅が咲く小さな梅園があった♡
最後の京都三熊野。4種ある烏文字の御朱印の説明や、授与品の身代わりおからすさんの説明もしっかりしてくれて、ありがたい気持ちでいただく。寒さ&疲労もピークだけど行ってよかった!
ただ、御朱印のほとんどがスタンプ‥そういうものなのだ仕方がないけど。
「特に」おなか守護、というのがほほえましい。
鱧巻の焼き上がりを待っている間に立ち寄る。夜は灯篭がともって雰囲気があるが、日中は賑やか。ビルに刺さった鳥居と撫で牛。うし、ぴかぴか!
4日の総歩数、74,074歩。
毎日たくさん歩いてたくさん楽しんだ!
よく歩いたー。