My life! after diagnosed with BC

白湯の謎イロイロ

ずーっと前に同じ部署にいた、健康によく気を使っていた薬剤師さんが、よくデスクでお湯を飲んでいた。コーヒーでもお茶でもなく、お湯。
当時はそれが「お白湯」と呼ばれるものだとも思わず、なぜわざわざお湯を飲んでいるのだろうと不思議に思っていた。

このお白湯、ヨガの先生も勧めるので飲んでみようと思った。

‥ところで、お白湯ってふつうのお湯でいいんだよね??
ふと疑問に思って調べてみると色々出てくる。今まで「健康法」のようなものに全く興味がなかったので、誰でも簡単に!とか、飲むだけで!とか、みるみるよく効く!のようなうたい文句を見るととたんに胡散臭さを感じてしまうのだが、結局は、お白湯とはよく沸かしたお湯のことらしい。

沸騰していない暖かい水(給湯器のお湯とか)→お湯
沸騰させたお湯→白湯

使う水は水道水でOKは共通だが、沸騰させるのは10分以上とか15分程度とか電磁調理器ではだめとかふたを開けて換気扇をまわして沸騰させるとか様々。この「一度沸騰させた適温の水(お湯)」を一日700-800ml程度飲むそう。
ヨガの先生は、朝起きぬけに1杯、午前中にちょこちょこ、食事の時にもお白湯を一緒に、と言っていた。だいたい1L弱のペースはこんな感じなのだろう。

この「一度沸騰させた適温の水(お湯)」が体にいいというのはなぜだろう?

私は、シンプルに「内臓が温まってよく動くから、」説明してもらっていた。

温まる→血行が改善

   〃    →内臓が温まる→代謝アップ

                    〃               →腸がよく動く→便秘改善

                    〃               →胃がよく動く→消化改善

感覚的に、なんとなくわかる。
ざっくりいうと、温めれば血液が巡り、内臓が動くので元気になる的な感じ?
体温が上がれば免疫や基礎代謝があがるから体温を上げましょうという健康法も聞く。
実際のヒトの体での効果としての評価はよくわからないが、単純に細胞の適温が37℃前後だと思うと、内蔵温度を上げるのは効果がありそう。
消化が遅いようだという指摘もあるので胃を動かすのに効果的なのは魅力。
腸を動かして便秘解消も魅力。


‥でも、沸騰させることにはどんな意味があるのだろう。
温度を下げて飲むのであれば沸かしていてもいなくても、同じなのでは??
H2Oとしての組成は変わらない。熱運動も水の温度を下げれば元に戻るはず。

消毒用に含まれている塩素を飛ばす、というのはわかった。
同じく、塩素と有機物が反応して生成するトリハロメタンが10分程度の沸騰で減少するというのも水道局の資料などから出てきた。沸騰させてから4-5分の間はトリハロメタンが増加、その後だんだん減るというデータだが、その時間(タイミング)は、水道水に含まれる塩素と有機物の量によって変わってくることになる。なので、長めに考えると10分くらい?ということだろうか。化学物質を除く目的で長く沸騰させたいという事であれば水にもこだわりそう。
アーユルヴェーダの時代に塩素もトリハロメタンもないだろうし。ますます疑問。

アーユルヴェーダ認定医の方が有名下着ブランドのサイトで説明している中では、

しっかり沸騰させた白湯は、ただ沸かしたお湯と異なり、からだを温める作用が強くなります

‥と書かれている。
そんなことあるの??しっかり沸騰させた白湯って何?その理由は??

と思っていたら、同じような疑問を持っている人がいたー。

白湯の効果「何故カラダにいいのか?」を考える | 前田の疑問


結局、「暖かいものを体内に入れて内側から温めるのがよいのだ」ということで納得。

次回のヨガの際に、この白湯のしくみを聞いてみようとは思うが、アーユルヴェーダ的に白湯を勧める理由っぽいのはこんな感じなのだろうか。

自然のものや人には、「ドーシャ(体質)」と呼ばれる三つの力「カパ=水」「ピッタ=火」「ヴェータ=風」があり、アーユルヴェーダでは、この三つのエネルギーバランスが生命活動を成り立たせていると考えられているのだそうです。生命の根幹である三つのドーシャが、身体の中で理想的なバランス状態になると健康で幸せでいることができるのだそうです。純粋な水(白湯にふさわしい)はカパが優勢で、それを火にかけることでピッタの性質が加えられ、それをよく沸騰させることでヴェータの性質が加わり、この三つのバランスが整うのだそうです。つまり、白湯はドーシャの三つのバランスを整えた飲み物であり、そんな白湯を体内に取り込むことで体内が活性化されるのだそうです。

https://hino-seiyaku.com/blog_crude_drug/food/post_12.php


この理屈、私の頭にはすっとは入らないが、「アーユルヴェーダでは」こういう考え方をすると言われれば、そういうものなのかも‥??と思える。(かもしれない)
でも、熱いまま飲むとヴァータが増えそうな気がするが、温度はあまりこだわらないらしい。ますます謎だ。

 そう思っていたら偶然見かけたこの記事。今までで一番納得できる感じ。

croissant-online.jp

 

アーユルヴェーダは実践科学です。白湯には副作用がないので、まず飲んでみて得られる効果や変化を感じてみてください