My life! after diagnosed with BC

2018年版乳癌診療ガイドライン:術後フォローアップ

現在進行形の術後の検査に関して。

 

FQ8.乳房全切除後の対側乳房や乳房温存手術後の温存乳房に超音波検査や造影乳房MRIは定期的に必要か?
→術後,局所再発や対側乳房の早期発見のためには,定期的な超音波検査が行われることが望ましい。


この解説では、サブタイプによって発見される方法に差があると書かれていた。Luminalはエコー、Her2はマンモ、TNBCは差なしだったとのこと。フォローアップにも、Luminalにはエコーが有用だそう。被ばくもないしコストも少ないので積極的な検査が勧められるそう。
逆に、他のサブタイプの場合は、別の方法も併用が推奨され、初発がマンモで検出困難だったり高濃度乳腺の場合はMRIも許容されるそう。

 

FQ9.乳癌術後のサーベイランスとして血清腫瘍マーカー測定は推奨されるか?
→血清腫瘍マーカー測定による生存率,QOLの改善を示す結果はいまだ得られていない。

腫瘍マーカーは再発の診断に有用だが、生存率・QOL・精神的負担・費用の面では有効なデータがない。でも、理論上は腫瘍量が増加する前に治療を開始したほうがより効果を期待できる。再発乳癌を早期に治療すると予後を改善するという有意なデータはないが、早期で限局した再発は治癒する可能性がある

えー、リードタイムバイアスの考え方はどこへ行ったの?患者としては早期発見・早期治療の方がありがたいような気もするけれど知りたくないような気もする。でも生存率が変わらなくても、QOLが上がるなら早期に治療したいかも。

「未だ得られていない」というところがキーのようで、効果がないと言うのは20年以上前の研究で、再発の確定診断方法も今とは異なる。
評価をするために進行中と計画中の試験があり、その結果によって今後推奨される可能性があるとしてフューチャーリサーチクエスチョン(FQ)として取り上げられていた。この先、腫瘍マーカーを取らない時代があったの?だから早期の再発発見ができていなかったんだね‥と言われるような時が来るのかも??