My life! after diagnosed with BC

久しぶりにインプラント再建胸のこと

ブラのことを書いたのでインプラント再建胸の事も久しぶりに見直してみる。
9月14日で入れ替えOPから1年!早い!

今の状況
ヒルドイドは朝晩継続(この先ずっとと言われている)
・テーピングはしていない
・痛みや筋肉のけいれん(ピクピクするとかぎゅーっ締まる)はなくなった
・傷が癒着している感じや攣る感じはなくなった
・傷跡は目立つ(まだ赤い)
・さわり心地は以前より柔らかくなった
・傷より下側は触ると冷たい。皮膚の上からでもインプラント感が伝わってくる
・以前より動くようになった
・感覚は傷より上は正常、下は鈍い(触っていることがわかる程度には戻ってきた)

慣れてきた、というのが一番の理由だと思うが、TEのときの不快感やバッグが当たっているような痛み、入れ替えてからもしばらく気になったぐにゅぐにゅ動くような感じはすっきりなくなった。なんなら、自分の胸が片方シリコンインプラントであることを日中はほぼ忘れている。
思い出すのはブラをつける時。普通のワイヤーブラを使っているので健側はぎゅっとワイヤーの中に入れるけれど、患側はワイヤーをインプラントの体側側に沿わせる感じ。でもそれも、ここ最近(1か月くらい?)は、インプラント胸を手でホールドするときに以前と比べて中央側に動く感じが出てきた。
シリコンインプラントでも動く、寄せて上げられるという書き込みを見てかすかな期待を込めて形成主治医に聞いた時には、動かないし、多少動く人はもっとボリュームがあるばあい、ときっぱり言われていたが(良い意味で)やっぱり術後とは可動域が違う気がする。

痛みに関しては今でも時々術側の肋骨が痛くなる。
雨の日≒気圧が低い時とか、運動した時、とかの規則性はあまりなくて調子はいいのに急に痛い時があるという感じ。数時間もすれば忘れているうちに痛みがなくなっているといった程度だが、「骨が痛い」はやはり一瞬不安になる。一応主治医に言ってみたところ、「術後に疼痛が残るのはよくあることで気にしなくていい。かなり痛いなら痛みどめ出そうか?」だった。。だよね、言うと思った。

傷跡に関しては入れ替え後すぐの細い糸のような縫い跡から、中央部分は幅が広くなってしまった。縫い跡自体は盛り上がることなく白っぽく平らだが、傷跡の上下の赤みが抜けていないので未だに傷が目立っている。
一般的にはもっと早く赤みが取れるようだが、おそらくこれは体質的に消えにくいのだと思っている。手の手術跡も、傷跡の周囲が1年以上赤く残っていた。手の外の先生からもリハビリでお世話になったOTさん(作業療法士)からも、跡は残らないと思うけれど長く(赤みが)残っているね‥と言われていた。手の手術跡は多少傷跡が目立つことも覚悟していたが、今ではよく見ても気づかない程度にきれいになっているので、同じ経過をたどって時間はかかってもきれいに縫い跡が線のように残るだけになると信じている。両端から徐々に赤みも引いているので気長に待とう。

さわり心地も変わらないだろうと言われていたが、少し柔らかくなってきている。脂肪が増えたとかインプラントが柔らかくなってきた(?)というよりも、覆っている大胸筋が筋肉ぽくなくなってきた感じがする。
今までは大胸筋が時々元の平たい位置に戻ろうと、ぎゅーっと収縮するような動きやぴくぴく痙攣するようなことがあった。それがすっかりなくなってインプラントを覆うのに慣れた感じ。「そう感じる」というだけなので、理由はわからないし本当に柔らかくなっているのかも不明。気の持ちよう?結局マッサージはしていない。

感覚はやはり傷より下側は鈍い。温度とか触角の違いとかはわからないし、「触っている」ということがわかる程度。それでも以前は触っても気づかない程度だったので、ゆっくりながら神経細胞がつながってくれていると思いたい。

腫瘍の位置がBD領域(A:内側上部/B:内側下部/C:外側上部/D:外側下部/E:乳輪部)で下側だったこともあり、傷自体が胸の中央より下側になった。位置の比率はAC領域が75%程度、CD領域は20%程度、下側の部分切除は変形が強くなるということだったが、全摘であれば傷はブラに隠れる場合が多いのかもしれない。デコルテ部分は触っていないのか健側と全く同じ、ブラをしてしまえば胸元が空いた服も気兼ねなく着ることができている。もちろん脇から切るとか乳輪に沿って切っていればそもそも気にならないのだろうけれど、実際の自分が得られる最善に近い状態なのだろうなと思っている。


少し話が逸れるが、全摘であればどうしても一次二期再建じゃなければ嫌!と飛び出したセカンドオピニオン先では、MRIの結果「乳輪乳頭は温存、脇から切る」と言われていた。
色々迷った結果、結局「胸の真ん中に傷が残り乳輪乳頭切除、一次再建は確約できない」という手術を提示した今の主治医を選んだのだが、術後病理の紙を見てびっくり。術前検査のMRIの時点で「乳頭まで乳管内進展E線内転移、乳管edgeまで拡がりを認める」だったそう。
術後病理でも浸潤はしていなく乳管内進展で済んでいたそうだが、危うく断端陽性もしくは目が覚めたら乳輪乳頭がなかった‥となるところだった。
事前にE線内転移(の可能性がある、でも)と話してくれていればあんなに悩まないで決められたのにー、と思う。

全ては結果論だが、以前目にした記事を思い出した。

「昔の外科医は『がんを取り残してはいけない』と考えていました。ところが最近は、『傷を大きくしてはいけない』『組織を取り過ぎてはいけない』という考えが主流です。しかし、目立たない位置を切る手術や腋の下からカメラを入れる手術は、がんの真上の皮膚を切り開く手術に比べると、がんをきちんと取り除くにはかなりの技術が必要とされます。手術方法を選ぶとき、医師も患者さんも『がんの怖さ』を忘れないでほしいと思います」http://bunshun.jp/articles/-/5700

うーん、「外科医」と括るよりは「乳腺外科医」と書くべきだとも思うが。
私の希望でもあったが「整容性よりも確実に病変を取り除く方を優先」な主治医は上記でいう昔の外科医で、手術が一番重要できれいに侵襲なく取り除くのが外科医の仕事、な分野が本職なのでしっかり切る派。断端陽性なんてプライドが許さない的な感じでマージンもしっかり取る。そういう手術の仕方をしますと予め言われていた。
その結果、切除・剥離後の皮膚は不足気味になり一期再建もどうしようか悩んだらしいし、最終的には予定よりも小さめに仕上がってしまったし傷も少し太くなったのかもしれない。それでも不思議と後悔はない。傷がここになければ、とか乳輪乳頭が残っていれば、ということも頭をよぎることはあるけれど、悩んで悩んで悩んで悩んだ末に自分で選んだ結果だからだと思う。

忙しいとは思うけど「細かすぎてわからないだろうから」と思わずに、できるだけなんでも聞かせてほしい。自分で選択するための、自分の選択を確信するための判断材用がほしい(細かく話すぎちゃっていると思った時もあったようだけど)。信頼できる先生だから先生にすべてをお任せします、と言える性格だったら楽だったとも思うけど。。

 

とても久しぶりに定点観測。
最初のころは、どんどん見た目が変化することもあって1週間おきに撮っていたけれど、最近はどこから見るかで印象が変わるし、傷も細かいところまでは写らないのであまりこだわらなくなってきた。

未だ未だ傷跡が目立つのでスクロール注意。

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先日のおやつ、夏っぽいプラムと桃のパイと定番バナナパイ。
あっさりとずっしり、どちらもおいしい♡

  

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縫合部分。
両端に比べて中央付近は傷も赤みも太く残っている。
そして両端共に、姿勢?体勢?によってはドッグイヤーぽくなる。
赤みもドッグイヤーも、どちらも消えるといいなー。

 

 

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健側と並べるとこんな感じ。
寄せて上げられるので位置的にはちょうど良い。(予定通り)
この写真だと大分左右差があるように見えるが、実際は正面から見るともう少し自然に見えている。(角度によって見え方がずいぶん違う)
服を着た時はもっと上がっていれば‥とも思うが、違和感が出るのでこの程度がよいとの形成主治医の判断。
今後、年齢とともに健側が下がるのかも、と思うとやっぱりこれくらいでいいのかも。

 

ただ、この先乳輪乳頭を作るばあいはどこに合わせるのだろう‥。健側と揃えるとかなり下になるし中央付近に作ると左右バラバラ。エピテーゼ(人工ニップル)や3DTattooを選ぶとしても、乳輪乳頭は左右対称に近い方が自然になりそうだけど。
どうカバーするのだろう‥??