My life! after diagnosed with BC

保険のことを考えよう

先日薬価が下がっていてLEUが安くなっていたと書いたが、いつまでも国民健康保険の恩恵を受けられるのだろうかと不安になる事もある。 


以前もどこかで書いたことがあるが、私は民間の保険に入っていなかった。
両親から入った方がいいと何度も言われていたが、家族共々とても健康だったこともあり、病気になる=お金がかかるということをイメージできなかったので、その必要を感じていなかった。国民健康保険もある、高額療養費制度もあるのだから多少の貯金があれば保険料なんてばかばかしいと思っていた。

実際、私が受けた初期治療は大きく費用が掛かる放射線・化学療法が含まれていないのでそこまで大きな負担額ではなかった。一番大きかったのは2週間の入院での全摘手術で、これは高額療養費制度のお世話になった。が、意外にも高額医療費の対象となったのはこの月だけで、1週間の入院で受けたインプラントの入替OPも術前検査諸々(CT、MRI、マンモ、エコー、骨シンチ)の合計も限度額以下だった。それでもこの年は医療費控除の申請もしたが、おそらくこのままの治療と検査が続くなら、医療費控除も高額療養費もお世話にならなくても大丈夫そうだ。
薬代も、LEUはまとめて払うので安くはないが、TAMに漢方、ジェイゾロフトヒルドイドを合わせても1か月あたりの薬代は1万円以下に収まっている。

そんなこともあり、ついつい後回しにしている保険のこと。一回病気になってしまうと一気に選択肢がなくなる。そして長く続く治療(投薬)と検査のために無選択型医療保険・引受基準緩和型・限定告知型と呼ばれる持病ありの人向けの医療保険にしか入れない。誰でも入れるといった保険=加入者に不利な条件&割高な保険料となるので魅力を感じられずに未だにぐずぐずしている。

 

備えたい事①:再発転移
なんだかんだ言ってもやはり気にはなる。その時の医療費の心配ももちろんしないわけではない。今は安価な薬の組み合わせで済んでいるが、ケモやAIとなってくると負担は増えるし検査も増える。仕事が思うようにできない場合は生活が苦しくなるのは見えている。限度はあるが、お金を理由に治療をあきらめるということは悔いが残るかも、とも思う。
再発・転移の備えとしては乳がんを経験した人向けのがん保険、メディコムワンがよさそう。(というか一択?)


乳がんの再発・転移、他のがんに罹患したとき、入院治療費は無制限、通院治療費は5年ごとに1,000万円まで補償。健康保険等の自己負担分(通常3割の一部負担金)の他、全額自己負担の先進医療や自由診療も補償される。
いいなと思ったのは、未承認抗がん剤・適応外抗がん剤・薬剤の適用外投与、適用外の検査も含まれているし、緩和(ホスピス)ケアを目的とした入院・通院も補償対象となっているので、これ一つで再発転移に関しては安心できそうなところ。

初発後再発転移なしで別のがんにかかっていない場合は、手術からStage0は6ヶ月、Ⅰは12か月、Ⅱは36か月、Ⅲ・Ⅳは72か月以上経過していれば加入可能で、ホルモン療法中でも大丈夫。加入時の年齢、ステージ、罹患からの経過年月の組み合わせで保険料が決まる。指定の診断書が必要になるが、審査に落ちた場合はこの診断書代も負担してくれるとのこと。
問題は万が一の再発後も保険料の支払いが免除にならないこと、(がん保険なので当然だが)がん以外は補償されないこと。保険料はざっくり1万円弱くらい。
対側の罹患率も高くなるし、大腸がんの併発も多いと聞くとやっぱり高くても入っておいた方が安心なのかも‥。

備えたいこと②:その他疾患
高血圧や高脂血症は既に片鱗を感じているし、TAMは子宮にも影響がありそうだし肝臓もじわじわダメージを受けていそう。そう思えば別の病気が大きく出てきても不思議はない。となるとがん保険以外の保険も必要な気がしてくる。
告知内容が3つという朝日生命のスマイルメディカルワイド、先進医療として陽子線や重粒子線も対象になる。

スマイルメディカルワイド(無配当引受基準緩和型医療保険(返戻金なし型)S)

・・と思っていたらこの一文。

診断、測定、試験、解析、評価および検索を目的とした診療行為ならびに注射、点滴、薬剤投与などは、それ自体は手術または放射線治療ではありませんので、手術給付金および放射線治療給付金の支払対象とはなりません

治療費補助の保険ではないからということか。ポート留置は手術として対象になるとのことだが、留置手術よりもケモの補償がほしい。今の病気のことを主体に考えると対象が狭すぎる気もする。でもよく読むとちゃんと書いてあった。

病気やけがによる所定の入院・手術・放射線治療に対して、入院給付金・医療費充当給付金・手術給付金・放射線治療給付金の補償をご準備いただける商品です

 

そうか、外来治療はそもそも対象外なのね。でも脳とか心臓だと長期入院とかリハビリ入院とかになりそうだし、そうなるとこういう補償も必要になってくるのかも。

他にも、コープ共済《たすけあい》医療コースとか


メットライフの終身医療保険 フレキシィ ゴールド S とか


比較的条件が良いと言われる保険の資料を取り寄せてみたものの、このくらいの補償なら保険料を払うよりいざという時に貯金で賄えそうだし‥という内容だった。
ほんとーーうに入れる保険の条件が悪い。病気になるってそういうことなのね、と思い知らされる。

健康診断に引っかかる少し前、本当に1週間くらい前に、加入しているカード会社から「申し込むだけで無償でがん保険に加入できます」というサービスの案内が届いていた。何度か同様の案内が届いていたが、いつものように要らない、と放り出していた。あの時申し込んでいれば‥と思わなかったと言えばうそになる。
今の私の状況が続くのであれば、保険は入っていなくても大丈夫と言えなくもないと思う。でも、一度罹患すると保険に入りにくくなってしまうことを思えば、やっぱり何かの保険には入っておくほうが賢明なのでは‥と強く思う。

今更、と思わずにやっぱり何かに入ろうか、もうちょっと真剣に選んでみようと思う。
 

 がん保険といえば・・のアヒル

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make way for Ducklings.
左がボストン、右がモスクワ。まさか両方見るなんて思ってもみなかった。
同じ向きで撮ればよかったなあーー。