My life! after diagnosed with BC

年末年始といえば

あっという間に年末年始が近づいていた。

年末年始といえば親戚付き合い。本家に集まって、とかご挨拶回りに、というようなことはしていないが、ふと今年の夏の事を思い出した。

夏に法事があり、久しぶりに親戚が集まった。仕事で遠くにいたり仕事の都合で誰か彼か欠けている事があるのだが、今回は叔父叔母いとこが珍しく全員揃っていた。
久しぶりに会う人もぱらぱらいたので、お決まりの「あらー、○○ちゃん元気そうね、お仕事は順調?」「最近どうしているの?」といった会話。

今にして思えば、元気そうに見えていたこと、病気を感じさせていなかったということが喜ばしいが、当時は「ええ、おかげさまでー」「変わりないですよ」とありきたりの返事を返すことすら苦痛だった。

元々親戚付き合いがイヤで、という訳ではない。特別仲が良い訳ではないが、ごく普通の間柄。それでも「仕事はどう、また転勤が近いんじゃない?」とか「忙しいのでしょう」とか言われるのに相槌を打ったり作り笑顔で過ごすのはとにかく苦痛だった。
全て薬のせい、とわかってはいてもそんな自分が悔しくて情けなくていたたまれなかった。

・・というのが5ヶ月前のこと。そんな気持ちもすっかりなくなって落ち着いて今年一年を終えられる気がしている。

この年末年始に親戚に会う予定はないが、帰省してくる友人たちと久しぶりに会ったりすれば同じ会話も出てくるだろう。でも今は迷いなく、元気だよ、と言える。

1年前の今日は術前最後の外来で大泣きしていた。今でも思い出すとココロがぎゅーっと掴まれているような気分になる。不安で絶望的だった去年の記憶は全然薄くなっていないけれど、それでもこの一年でちゃんと前に進めた。

来年の年末には改まってこんなことを考えないくらいになっていたい。