My life! after diagnosed with BC

1年!


ある日突然、乳がんと言われてから今日で1年。普通は手術から1年経つと一年生、と呼ぶらしいが、私にとっては告知されたこの日がある意味での記念日となった。最初のうちは毎月27日になると苦しくて思い出すのも嫌な日だったが、ここ数ヶ月はそんな感情がわくこともなく、気づけば1年が過ぎていた。

もっと感慨深いものかと思っていたけれど全く特別感はなかった。いつも通りに働いていつも通りに笑っていつも通りにイライラもした。

ずっと目指していた、「病気がわかる前の日常を取り戻す」という目標?希望?は無事達成できている。以前と全く同じではなくても、私の生活、私の人生を取り戻せたと感じている。なにか一つでも失う事が怖くて自分の状況を受け入れられる事が出来なくて夏頃まではほぼ毎日泣いて暮らしていたのが夢だったかのようにすっきりとしている。ホットフラッシュはまだあるし、ここ数日はまた目眩も復活している。白髪は増えたし早朝覚醒で睡眠がうまくとれない事も多い。それでもそんな事は些細な事だと思えるようになった。

ここまで来れたのは配慮はしてくれつつも今まで通りに接してくれている家族や友人、会社の人達の助けがあったから。そして、わがままだったり強情だったり迷ったり泣いたりしても向かいあってくれた主治医がいたから。辛かった時も投げ出したかった時も不安で心が折れそうだった時も、正しい方向を向く手助けをしてくれた。少しでも楽に治療できるように配慮してくれた。

腫瘍内科の先生のプレゼン資料中の引用で知ったニーバーの祈り。
これに随分救われた。

変えることのできるものについて、 それを変えるだけの勇気を与えたまえ。

変えることのできないものについては、それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。

そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、識別する知恵を与えたまえ。

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カタルーニャの聖地、モンセラート。

 
私は「祈る」ということになじみがないが、与えてもらうのではなく自分で得る、と思えばしっくりくる。(Oh,godとついているものらしいが省略) 

 忘れてしまう事もあるけれど、大事な人達にも自分を取り巻く環境にも感謝を忘れずに次の1年も笑って過ごしたい。