休日、体調が良いこともあって思い切って温泉へ。
そうはいっても退院後初めてなので人目が気にならないわけではない。混んでいなくてあまり遠くないところがいい。・・といえば全摘の入院後に外泊していった近郊の温泉。連休だが予想通りそこそこの空き具合で丁度よい感じ。人目も気にしないでゆっくりできた。TEの時は貸切温泉だったり山奥の人がいないところに行ったりしていたので人前で入浴するのはほぼ初めて。全摘前に同じお風呂で不安で泣いたことを思い出した。あの時はTEが入るかもわからなかったし、この先また温泉に入れるようになるのはいつなんだろう、そもそも入れるようになるのだろうか、と思っていた。OP後の想像がつかなくて、胸がない自分が怖くて受け入れる自信がなくて全てが不安だった。
当時はそれで当然だったのだろうけれど、大丈夫だよ、一年経たずに再建のOPを終えてまた温泉にも入れるよ、副作用もちゃんと落ち着くから心配しなくても大丈夫。と教えてあげたい。
薬の副作用に関しては、「慣れるから」というのがいつ?本当に??と一向に実感できなくて、先が見えなくて不安だった。当時は薬で抑えられる痛みや副作用と慣れるしかない副作用の区別がつかなかったし、初めて体験する長い不調にびっくりしていた。そして自分が病気で治療が必要な事も受け入れられなくて元に戻る事しか考えられなかった。何とかして早く元に戻して、と思っていた。
だから、少しの不調でもすぐ心が折れたし解決しない事にうんざりして腹を立てて逃げる事ばかり考えていた。
温泉の行き帰りの車中で友人が掛けていた曲で
もう目をそらす前にやれることがある
Give it a try
baby no mo'excuses 誰のものでもない It's your life
no mo'..no more cry
というフレーズを久しぶりに聞いた。
とにかく調子が悪くて苦しくて、自分が自分ではないようでとにかく逃げ出したかったころ。治療を続けようか止めてしまおうか悩んでいたころに同じ曲を聞いて、やらないと決める前にとりあえずtryしてみよう、という気持ちを奮い立たせていた。今にして思えばOP前も辛かったけれど、この頃も辛かった。
でもやっぱり大丈夫、頭もすっきりして乗り越えられる。仕事もメンタルも落ち着くよ、不調はちゃんと助けてもらえるから大丈夫だよ、と教えてあげたい。
時間はかかったけれど、体調はぼちぼち、心は割と穏やか、仕事も治療も自分が病気だという事もある程度受け入れられている。
私の体、私の生活。どちらも投げ出さないでこのまま進んでいけるはず、という事を思い出した。