My life! after diagnosed with BC

Day5:手術前日

いよいよ手術前日、あわただしくなる。

朝の回診の前には放送がかかると聞いていたがまだ聞こえないので、コーヒーを入れに行って戻ると主治医と他の先生、看護師数名が部屋で待っていた。(後で聞いたところこの部屋は放送が入らないらしい)入院後、主治医に会うのはこの日が初めて。いつも通りの笑顔で大丈夫?と聞かれる。でも全然大丈夫じゃなくて、返事が出来なかった。今にも泣き出しそうで、よろしくお願いしますと頭を下げるのが精いっぱいだった。主治医はじゃあ後でねー、と気楽な感じで立ち去る。

ここから、いよいよなんだ、手術するのも病気なのも本当なんだ、と現実感Maxになってしばらく病室で大泣き。バイタルチェックにきた看護師がいろいろ話しかけてくれるが、顔も上げられないし返事もできない。それなのにおかしなもので、午前中にOP前最後のシャワーを浴びておくように言われてセットしていたスマホのアラームが鳴ると涙が止まり、シャワー浴びなくては‥と動き出せた。やることがある方が気が楽とはこういことなんだろうなあ。

シャワーから出ると昼食。朝食を食べていないので空腹ではある。でも一口食べると、美味しいけれど受付なかったようで胃痛と吐き気と喉のつまりで苦しくなってトイレへ直行。結局昼食は全然飲み込めなかった。

現実逃避で仕事を始める。3時間くらい無心で仕事をしていたら気が紛れてなんとか持ち直す。途中、形成主治医に呼ばれてマーキング。鎖骨に点、中心線とシタチチラインをなぞってその下に数本線を引いた後、写真撮影。全て終わったところで、しつこいかもしれないけど、と前置きして再度中止の可能性について説明される。皮膚が足りない場合‥とか大胸筋がボロボロな場合は・・とか。え、大胸筋がぼろぼろってなに。こわい。。

 

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15:00頃センチネルの注射をすると呼び出し。RIと色素と2種を併用する。色素は麻酔がかかってから注射するらしいが、RIは事前に注射して撮影がある。明日手術をするのだろう、他の患者と順番を待ち、RI検査室で初めて会う先生に注射してもらう。センチネルの注射は痛い!といろいろな所で目にしていたが、やはり痛い。採血も含めて針が刺さるところは見ないようにしているので詳細は分からなかったが、刺した瞬間より薬液を注入しているときがとにかく痛かった。思わず目を開けてしまうくらい痛い。痛いのにさらに注射部位を揉まれる。これも痛い。薬がよく拡散するように、15分くらいよく揉んでおくようにと言われるが痛くて無理‥。

一旦部屋に戻ると麻酔の担当医が来る。気さくな感じで説明も過不足なく端的で、質問にもはっきり答えてくれる。顎関節症な事と麻酔から覚めた後が不安、と話すと顎関節症はファイバー式の喉頭鏡を使うから大丈夫、覚醒後はなるべく楽に過ごせるように調整しますね、と心強い。一度覚醒させたてから抜管するというのも怖かった。

17:30、金具のない薄いキャミソールを着てくるように、との指示でセンチネルの撮影のためにRI検査室へ呼ばれる。どうなっているのかよくわからなかったが、体のラインをトレースするらしい。

撮影が終わって部屋に戻ると夕食が配布されていた。撮影中に色々考え出してまた泣きそうになっていたこともあり、食事を前に放心状態で座っていると主治医と薬剤師がやってくる。体調大丈夫?眠れてる?寝れないなら看護師に言って導眠剤もらってね。じゃあ明日、よろしくねーと言い置いて帰っていく。というよりも、話しかけられても私が全然返事ができていない。返事をしたいけれど声が出ない。形成主治医や麻酔医とは普通に話せたのに。

この夕食の次は明後日の昼食で丸一日以上食べられない。朝も昼も食べていないので空腹。母親がいたこともあり、食べられないとは言えなくてなんとか半分くらい食べる。

少し仕事をしたらあっという間に消灯間近。目が覚めたら手術なのだと思うと、眠りたくない。

 

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