形成外科受診が終わって、今までなんとなく人ごとのようだった手術や胸がなくなるということが急に現実味を帯びてきた。ショックだったのか、入り口近くで見かけたサポートセンターにふらふら入ってセカンドオピニオンを受けたい、手順を教えてほしいと言ってみる。
この病院は同じ大学の同じ医局の先生方ばかり。セカンドオピニオンを聞くなら違う大学出身かせめて違う医局の先生にお願いしたい。ちょうどよいことに別の大学出身の先生がいるクリニックがオペ件数が地域で一番(転院先が2番)多く、しかも土曜日も診療している。クリニックなので地域連携室経由で病院から申し込み、などといった段取りも不要。予約なしでも朝から並べば受診できるということは転院前後に調べてあった。
急遽乳腺外科受付にセカンドオピニオンの資料を至急用意してほしいと申し出る。外来先生はオペ日だったからか呼び出しには応じなかったので伝言をお願いして可否を電話してもらうことにする。
この日が水曜日、次の月曜には外来先生の予約が入っていてオペ日の相談予定となっている。この状況に気持ちが追いつかない。先送りにしても仕方がないし、手術はすると決めている。でも一次で再建できない、一時的にでも胸を失うことがどうしても受け入れられない。前に進めない。
