My life! after diagnosed with BC

加味逍遙散はどうだろう

更年期症状向けによく聞く加味逍遙散。でも、私には全く処方される気配はなかった。

産婦人科の三大漢方薬”のひとつで、月経異常や更年期障害など、女性特有の症状によく用いられます。
 体力があまりない人で、肩がこる、めまいや頭痛がするなどのほか、のぼせや発汗、イライラ、不安など、不定愁訴といわれる多様な心身の不調に広く用いられます。逍遙とはぶらぶら歩くことを意味しますが、「加味逍遙散」もさまざまに移り変わる症状に効果があることからつけられた名前です。
 三大漢方薬はいずれも「瘀血(おけつ)」※を取り除く「駆瘀血剤(くおけつざい)」ですが、「加味逍遙散」は、「気逆(きぎゃく)」からくる神経の高ぶりにも、「気うつ」からくる抑うつにも効果があります。

加味逍遙散(カミショウヨウサン)ツムラ

虚弱体質で、手足が冷えやすいのに、時々全身が熱くなったり、肩こり、頭痛、眩暈、動悸、不眠などがあり、精神不安、うつ感、精神神経系に異常があり、微熱が続き、月経異常を訴える人に効き目があります。

月経前症候群 | 茶屋町レディースクリニック心斎橋


虚弱体質とか体力があまりないとか、縁遠いから?確かに私は問題なく実証だろう。
イライラする人向けだから?以前に比べるとイライラよりもクヨクヨしがちになっているし、最近はそれすらもなくなってきた。よく言えば心穏やかとかイライラしない、悪く言えば感情の起伏が少ない、覇気がないと言うような感じが出ているからか。

でも効能を見ると、手足の冷え・のぼせ・めまい・発汗・うつ感など、該当する症状も色々混ざっている。ここには書いていないけれど便秘も当てはまる。

虚証~中間証向けとされるが、実際にはあまりこだわらずに使え、気逆と瘀血をメインに気・血・水の異常に使える。生薬は10種類(も)含まれる。

当帰(とうき) :体を暖めながら補血する(乾燥を改善し、血行を良くする)
芍薬(しゃくやく) :血液の不足を補い、痛みやけいれんを和らげる
白朮(びゃくじゅつ) :気の働きを助ける、水分代謝を調節、消化器官を健やかにする
茯苓(ぶくりょう) :胃腸の働きを促進して、食欲不振・消化不良・むくみを改善
柴胡(さいこ) :解熱、鎮痛、解毒作用。肝(自律神経・ストレス)の改善
牡丹皮(ぼたんぴ):血行促進、清熱 、血中の熱をさまして活かす
山梔子(さんしし) :消炎、止血、解熱、 精神安定、腸間膜静脈硬化症の原因?
甘草(かんぞう) :緊張緩和、鎮痛、鎮痙、解毒、鎮咳
薄荷(はっか) :ゆるやかな発汗作用、解熱・鎮痛、体表部の風熱を発散、健胃
生姜(しょうきょう):体を温め、新陳代謝を高める、健胃、食欲増進、発汗 

柴胡・山梔子→精神安定作用
蒼朮・茯苓→水滞改善
牡丹皮→瘀血改善
当帰・芍薬補血
柴胡・牡丹皮・山梔子→清熱
柴胡・芍薬+薄荷→疎肝解鬱(肝臓を動かして気の巡りを改善させること?)
白朮・茯苓・生姜・甘草→健脾(脾臓を健やかにすることで疲労・倦怠・下痢・消化改善、気のエネルギーを作ること?)

薬理効果は具体的でうれしい。ラットのしっぽだけど。

ラット更年期障害モデルのhot flush改善作用

本エキス粉末(経口投与)は、卵巣摘出ラットにLHRHアゴニストを脳室内投与し誘発した更年期障害様hot flushモデルの尾皮膚温上昇と直腸温低下を抑制した。医療用医薬品 : 加味逍遙散

 
桂枝茯苓丸や桃核承気湯と同じ駆瘀血剤だが、血を巡らせることがメインだったのに対して気を巡らせることで他を改善するタイプだそう。

気の流れが停滞

血水の失調

痛み・疲れ・胃痛・頭痛・イライラ・不眠・冷え・冷えのぼせ・口渇・動悸等々‥。


都合よくなんでも気に原因を求め過ぎな過ぎな気もするけれど、気(エネルギー)が流れないと不調を引き起こすという考え方なのはなんとなくわかった。
エネルギーと言うと漠然としすぎていてピンとこないが、気が流れていない≒自律神経の乱れと考えていいらしい。

気虚:気の不足→元気が無い状態、疲労、食欲不振、免疫力低下となる。
気鬱/気滞:気が巡らず停滞する→喉のつまり、胸のつかえ、憂うつ、イライラ、生理不順が起きる
気逆:気が上に逆流する→頭痛、めまい、動悸、冷え、のぼせが起きる

私は気滞というより、気逆の症状のような気がする‥合わないということ??

でも、よく効いた桃核承気湯は気と血の巡りをよくすることで熱を冷ますものだったので、目的は近いのかも??イライラ、便秘がちというのも共通の症状で、桃核承気湯は実証向け、加味逍遥散は中間~虚証向けというような印象もある。
(どこにもそういう解説はないので勝手な解釈で)

 


配合成分の説明は、このサイトにとてもわかりやすく載っている。

www.tsurukawadai.jp

更年期トラブルは血の流れや量の問題だ、というのが漢方ではベースで、当帰芍薬散は水、桂枝茯苓丸は血、加味逍遥散は気をそれぞれ中心にコントロールすることで瘀血を改善するということだろうか。

このサイトは、他の漢方もわかりやすくて納得しやすい説明で、読んでいてとても面白い。近くにあればここに掛かってみたいと思う。


今回、朝晩2回で済むからとクラシエが処方されている。

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そのクラシエの説明で加味逍遥散は、「血の不足で気が余り、たまった気が熱に変わって症状を引き起こしているのを改善する」となっている。
気が熱に変わると、暖かい空気が上に貯まるように熱が上に上がってくるので、気を下に降ろして全身に巡らせることで貯まった熱を冷やす。並して不足している血を補って気が余って停滞するのを防ぐ。
気と血を回して熱を冷ますのは桃核承気湯と同じ♡
自律神経を調整して、交感神経を鎮め、イライラやのぼせ、不眠などの神経症状を鎮めて、血行を促進する。
今の私の症状には自律神経の乱れが原因だろうなあと(勝手に)思っているものも多いので期待したい。

 「気」「血(けつ)」はとくにその動き(めぐり)が大切で、一方が減るとその動きがスムーズではなくなります。「気」が十分に動かなくなると、余分な熱を生み、熱は上に上がる性質があるので、上半身が熱くなります。また、上がった熱が脳にも負担をかけ、カッとしたりイライラしたりということが増えます。この不足している「血(けつ)」を補うことと、余って滞っている「気」を動かしてめぐらせることで体のバランスを整え、不調を改善していきます。

【漢方解説】加味逍遙散(かみしょうようさん)|クラシエ

血が足りないと(熱に変わる・気が巡らないなどのステップを経て)イライラするということらしいが、「頭に血が上る」というのはこういうことを指しているのかも。でも、「血の気が多い」とか「血気盛ん」は興奮しやすい、イライラしてキレやすいなどを指す気もするけど。。

副作用では、山梔子の蓄積で起きる腸間膜静脈硬化症が怖い感じ。

サンシシ含有製剤の長期投与(多くは5年以上)により、大腸の色調異常、浮腫、びらん、潰瘍、狭窄を伴う腸間膜静脈硬化症があらわれるおそれがある。長期投与する場合にあっては、定期的にCT、大腸内視鏡等の検査を行うことが望ましい。

 

今朝は、昨日寝る前に飲んだ桃核承気湯のおかげでホットフラッシュによる早朝覚醒もなく、目覚ましが鳴るまで眠れた。しばらくぶりにしっかり寝た感じですっきりー♡
そのかわりお腹が張って苦しい感じが続いている。。
加味逍遥散が、そのどちらも改善させてくれるといいなー。

‥早速飲みたいのに、お世話になっている薬局には在庫がないとのことで明日に持ち越しになった。残念。