My life! after diagnosed with BC

いまさらだけどピンクリボン

会社の歓送迎会の帰り、食べ過ぎたので歩いて帰ろうと地下から出たところで目に入ったピンクのライトアップ。

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信号や街灯が写りこんでいるし下の方が見えないけれど。

時々イベントと連動してライトアップの色が変わっているが、この日は何かのイベントだったのだろうか。Webサイトを見ても特に記載がなかったのでもしかするとピンクではなかったのかもしれないが、今の私にはピンクに見えた。


あちこちで目にするピンクリボン活動、環状になったリボンは「意識・気づき」という意味のAwareness、アウェアネス・リボンと呼ばれる。直訳だと「気づきのリボン」。色ごとに示す内容に興味があります、とか支持しますというしずかな意思表示だそう。
子宮頸がん啓発のティールアンドホワイトリボン、ティールの一色は卵巣がん。移植医療普及運動のブルーリボン、濃紺のブルーは大腸がん、エイズの啓発のレッドリボンなど疾病にかかわるもののほかにも、子どもの虐待防止はオレンジリボン、DVや虐待防止を示すパープルリボンなどたくさんある。正直ピンクとレッドとブルー以外は目にしたことがあっても色と内容がすぐに結びつかなかった。

ピンクリボン知名度は抜群で、おそらく多くの人がピンクリボン=乳がんと結び付けられると思う。でもピンクリボンを目にしてもそこから検診に行こうは思わないのでは‥?という気がする。
乳がん検診の40~69歳の受診率は34.2%、30代では20%、好発年齢が含まれる40・50代でも40%弱。定期的な健診が有効であると証明されている5つの検診(肺・胃・大腸・乳房・子宮)の中で乳がん検診は、がんが発見される割合が最も高いのに、子宮頸がんに次いで低い受診率だそう。

 
そもそもピンクリボン運動ってなんだろう 

乳がん正しい知識を広め乳がん検診の早期受診を推進すること、などを目的として行われる世界規模の啓発キャンペーン
ピンクリボン - Wikipedia

乳がん検診を受ける、早期発見の大切さを伝える
ピンクリボン、乳房健康研究会

乳がん悲しむ人をなくすための活動をさらに積極的に推進
認定NPO法人 J.POSH 日本乳がんピンクリボン運動

世界規模で乳がんへの認知を高め、命を救うことを目的としたキャンペーン
エスティ ローダー グループとピンクリボン


これもピンクリボン活動??フェス扱い‥注目が集まることが大切ということ??

乳がん早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝える活動
ピンクリボンフェスティバルとは


まだまだたくさんあった。

個人的には、一部目的が抽象的で何をしたいのかよくわからなかったり、活動内容と目的の関連がわからないものや、自己満足‥?という気がするものもあったが、概ね早期発見のための啓蒙活動だろうか。
だとすれば、私も自分の経験から主張したいことがある。

マンモグラフィー検査を受けて!
検査をしたのに見落としがあった、検診なんて‥という声もあるようだけれど、私は会社の健康診断に組み込まれていたマンモで引っかかったことがきっかけで気づくことができた。最後の最後まで触知できなかったので、検診を受けていなければいつまで気づかなかったのだろうと思うとぞっとする。会社の検診に組み込まれているのは親切だね、と主治医に言われて婦人科系の検診は一般検診の標準ではない(会社がオプションをつけてくれていた)ことに気付いたが、一定の年齢になると多くの自治体から検診の補助が出るところも多いと思う。

エコー検査のオプションを!
自動的に付加されていたのでマンモは2年に1度受けていたが引っかかった時には2.5cmの腫瘤と言われていた。増殖は遅いと聞いたけれど、たった2年でそんなに大きくなるの!?前回まで見落としていたのでは‥?と疑っていた。エコーをしていないことを伝えるとじゃあ仕方がないかもね、と3人の先生に言われてそういうものかと諦めたが、エコーが必要なのは20代とかの若い子と思っていたのだ。最近は高濃度乳房・デンスブレストの話題も目にするようになってきたけれど、未だに積極的に通知をすることにはなっていない。高濃度乳房ではないとしてもマンモだけではなくエコーもしていれば見つかったかもね、と言われて自分の無知に悲しくなった。なのでエコーも受けることを友人には強く勧めている。施設に寄るが、¥1,000~¥3,000くらいのオプションなので是非!!

ちょっと話がそれるが、「増殖が遅いのに2年前の検診から2.5cmの腫瘤」ということが納得できなかった。2年前のマンモで見落としていたのでは?とも思い、診察してくれた3人の先生に理由を尋ね、あちこちのサイトを見てまわった。それぞれの先生からの答えはよく理解できなくて納得できていなかったのだが、まとめるとなんとなくあーそういうことね、と解ってきた。
私の場合のポイントは2つ。
・乳管内進展が激しい
・娘結節

非浸潤がん病変が乳管内を這うように広がって、皮膚側末端まで拡がりがあった。(病理では末端までびっちり非浸潤がん病変が詰まっていたそう)その乳管の途中部分で浸潤していて、少し離れてもう1か所浸潤部があった。その二つの浸潤部がつながっているようにエコーで見えていた。つながっている場合は一つの腫瘤として合計の大きさが浸潤径となる。OP後の病理結果では結局二つの腫瘤はつながっていなかったとのことでそれぞれ別の腫瘤として大きい方が浸潤径となった。簡単に言い直すと「乳管内を非浸潤がんの状態でどんどん広がっていて、同一乳管から2か所で浸潤し、その2か所はつながっていない」ということ。
イメージ的にはこんな感じだったらしい。
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範囲は広いので全摘一択だが、そのほとんどは非浸潤がんなので病変としては柔らかく、腫瘤もごろっとした感じではないので触ってもわからないのだろうとのこと。
もし同じようなことを言われて疑問に思っている方がいれば参考になれば。

万が一、要検査になった時には先延ばしにしない!
病気のことを話した友人と1年ぶりくらいに会った(今は離れたところに住んでいる)時に「実は私は子宮頸がん検診で引っかかっている」という話になった。検診で引っかかっているのに仕事が忙しいからと精密検査を受けていないと言う。私の経緯を知っているでしょ、見つけるなら早いうちがいいよ、仕事よりも自分のカラダを大事にして、と話したが、病気になる事はいざなってみるまではやはり他人事なのだろうか。自分に起きるかもしれない事としては感じられないのかもしれない。
でも、私も偶然午後にアポが入っていなかったのでその場で精密検査を受けただけなのかもしれない。午後に約束があったら私も延ばし延ばしにしてそのまま次の健康診断まで忘れていたのかも。

 

ピンクにみえるライトアップを見てそんなことを思いながら歩いて帰った。
ヒールで歩くのはやっぱり疲れる。脚、疲れたー。