My life! after diagnosed with BC

2018冬休み in India:Day5 Agra ①

いよいよ最終日。
タージマハルもサリーを着るのも楽しみにしていたのにものすごく体調が悪い。

昨日寒いと言って着込んで寝たところ、汗をかいて少し体が楽になった感じがする。重たい体で熱めのシャワーを浴びる。朝食は食べられる気が全くしないのでパス、水を飲みながらピックアップの時間まで体力温存のためだらだらする。

気分が悪いことを迎えにきたガイドに伝えるとインドの薬を試したいか?と聞かれる。海外で体調が悪くなったときには日本の薬は効かないと聞くが、実は持ってきた制吐剤で吐き気は収まっていた。私は胃が弱く腸は強いらしい。胃痛胸焼け嘔吐は時々あるが、お腹を壊すことはめったにない。海外でも生水は飲まないが、氷や果物、生野菜は気にせず食べるし屋台のごはんなどもよく食べる。インドは他とは違う、強烈だとJAICAのスタッフで、あちこちの途上国を周っている友人から忠告されていたこともあり、今回は気をつけてはいたのだが多分急性胃炎だろうなーと思っていた。とりあえず動けそうだが、帰国途中に体調が悪化しても面倒なので念のため薬屋に寄ってもらうことにする。

薬屋、というイメージからはとおくかけ離れた、犬や汚れた布をまとって子供を連れた若い女性が喜捨を求めてくる狭い敷地の奥にある、スタンドのような小さな店へ向かう。症状を聞かれ、吐き気がして体が痛いと伝える。下痢は?と聞かれて、それはないと言うととても珍しい、外国人が体調を壊す場合はほとんどが下痢なのにと言われる。症状にあった(と思われる)薬をおもむろにブリキの箱から数種類取り出し、渡される。体調が悪すぎて写真に撮らなかったことが悔やまれるが、目にまぶしい蛍光色で喉に詰まりそうなサイズの錠剤が3種類。うち1種類は念のための下痢止めだとか。今日一日無事過ごすために車に戻ってすぐ飲む。この薬屋、薬も扱う商店だったようだ。用意する人の見立てで出される薬も違うということ‥処方薬のようなものなのに大丈夫なのだろうか。

一日分のこの薬代、一体いくらだったのだろう。50Rp札で払おうとした私の代わりにガイドが払ってくれた。後で払うと言った時、「(払わなくて)いい、その代り誰か体調が悪い時に助けてあげて」と言われた。困っている人を助けるのは当然、それは次回別の人に返してね、という考え方。この時の私は体調が悪くて困っている人で、まさに喜捨の対象だったのだろう。 最終日にしてようやく、彼らの功徳の感覚が少しわかったような気がした。一番近いのは、会社の飲み会で多く出したり、部下の分の昼食やお茶代を払う感じだろうか。今まで(今でもだけど)上の人たちにごちそうになってきた、その分自分が部下を持った時にごちそうしてあげて、と言う感じ。(に感じた)

 

その後、サリー専門店という名のお土産物屋でサリーを選び着付けてもらう。スリランカの時はピンクを着たので今回は寒色をと思い、散々悩んでグリーンを選ぶ。似合い具合には満足だったが、同行者が選んだのはブルーだったので後で写真を見たときに絵が地味だった。もっと違う色にすればよかったかな?着付けを待っているうちに気分が悪くなる。吐くかも、と思ってお手洗いへ向かうが薬が効いているのか少し休んでなんとか復活。

 

サリーを着て、ムガル皇帝シャー・ジャハンの愛の記念碑 白亜のタージマハル(すごい謳い文句!)と昨日ライトアップでがっかりしたアグラ城の観光へ向かう。タージマハル内は観光客だらけ。

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f:id:mylifeafterbc:20180209121738j:plainこの日は残念ながら曇り空時々小雨で、白いタージマハルが空に溶け込んでしまいそう。もっと青い空だときれいなんだろうなーと思う。

ジャンプしたりつまんだりミナレットを押さえたりと写真を撮るための場所、という感じの雰囲気。同じくサリーを着た外国人観光客、一緒に写真を撮ろう!とフランス人の女の子たちに声をかけられる。インド人の観光客からも一緒に写真を撮ろうと誘われる。同じアジア人で声をかけやすいのだろうか、インドの人からは随分と写真を撮りたいと誘われた。

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続いてアグラ城へ移動。Lal Qila(ラール・キラー「赤い城」)とも呼ばれる城壁やお堀に囲まれた城塞。ここは300年程にわたってムガル帝国歴代皇帝の城として使用されていたそう。

 

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シャー・ジャハンは息子によってタージマハルの見える城内に幽閉され、「囚われの塔」から、74歳に死去するまで8年間、大切な王妃が眠るタージマハルを眺めて過ごしたとか。かすんだ空に遠くタージマハルがかすかに見えた。

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今は空気が悪くてかすんで見えるが、昔は綺麗に見えて、それだけに幽閉されていることが悲しかっただろうなーと思ったのだが、大理石の壁面に花模様の装飾、宝石の象嵌でゴージャス。

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皇帝が一般民衆の訴えを聞き裁定を下していたという建物は9重のアーチの奥にある。

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柱や梁はヒンドゥーイスラム様式が融合した彫刻が施され、鏡や金属、色石と陶器で飾られたハレムもきれいだった。赤砂岩のレリーフも男性的で美しかった。

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もっとあちこち歩いてたくさん説明してもらったのだが、写真もあまり残っていないし記憶も薄い。ガイドさんごめんなさい。

昨日の昼からほとんど食べていないのでおなかはちょっと空いている。薬が効いて食べられそうな気がしてきたところで昼食。もうインドでの食事もあと2回なのでぜひとも食べたい。ブッフェを眺めていると、ガイドがこれは油が多い、これは消化が悪いといろいろと止められる。でもパニールのカレーに未練が残って少し食べる。美味しいけれど食べたことを後悔、気分が悪い‥でも食べたい。

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そういえばラッシーを一度も飲んでいなかった、ヨーグルトだしこれなら!と注文。最後の昼食なのにあまり食べられずに終わる。ラッシーは日本のような滑らかさはなく、ヨーグルトの塊がざらざらするが素朴でおいしい。塩味バージョンもあったが、ガイドに、日本人の口には合わないと止められた。