My life! after diagnosed with BC

もうすぐ1年、ホルモン療法と副作用

タモキシフェンも無事2018年を迎えた。

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嫌で嫌で続ける自信がなくなっていたホルモン療法、今となっては極端なストレスなく治療を続けて2018年を迎えられたことがうれしい。

 


1月末、病理結果を聞いた日からタモキシフェンがスタート。これは事前にLuminalTypeであることはわかっていたし、浸潤径から無治療はないと解っていたのですんなり受け入れられた。

2月、早々にでた副作用は三半規管の不調(?)。めまい・ふらつき・意識が遠のく・目の焦点があわないといった感じで頭の中の調子が悪い。常にレースのカーテン越しに外を見ているような感じで、すべてがはっきりせずぼんやりとしか感じられなかった。
→6月までぐらぐらぐるぐるふらふらぼんやりは継続、今でも時々めまいは残っている。そのうち慣れるから、とあまり取り合ってもらえなかったがかなりストレスだった。後から聞いたら、大した対処法もなかったらしい。
ぼんやりしていて人の話が頭に入ってこないことや、足元がおぼつかないことが仕事の妨げになっていた。
ホルモン療法を止めたくて、更にLH-RHAgonistを追加するのが怖くてなんとかやらなくていい理由を探そうとしていた。再発の可能性や治療の効果を計算しては逃げる口実をずっとずっと探していた。

:: Welcome to predict.nhs.uk site ::

Breast Cancer Treatment Outcome Calculator


こういうサイトで再発率や術後治療の効果を何度も何度も何度も繰り返し計算しては迷っていた。何度計算しても結果は同じなのに。

3月末、さんざん悩んで結局ZOL1回目

4月、早朝覚醒が始まる
→10月末に漢方併用を再開して突然何もなかったかのように収まるまでは、毎日決まってAM4:00に目が覚めていた。(これは鬱由来の症状と言われていた)

4月後半、あちこちの関節が痛くなる→1か月経たずに気にならなくなってくる

同じく4月後半、ホットフラッシュが始まる
→最初の1か月位は血が沸騰しているか体内に火が付いいるかと思うようにとにかく熱かった。何が起きているのか頭がついてこなくてホットフラッシュが起きるたびに大混乱。泣いたり震えが止まらなかったりパニックで動悸が治まらなかったり
一旦漢方で少し収まるが再燃、緩和内科で処方されたレクサプロは効かず、ジェイゾロフトに変更して軽減。
漢方を再開してジェイゾロフトと併用にしては、カラダが慣れたのか症状が治まってきたのか薬が効いているのか寒い季節になってきたからなのか、理由はわからないが、体感温度は低くなって楽になった。
‥でも今だに継続。朝方は暑くて脚や肩から掛け布団を剥いだりかけ直したり忙しい。日中も突然暑くなったり汗が出たり。緩和ケアからは、完全にはなくならない可能性が高いと言われている。

5月からは体調の悪さにメンタルが引っ張られるかのように不安定で泣き暮らす
→眠れない、食事がおいしくないなども。ホットフラッシュに対して漢方の効きが悪くて緩和ケアを受診したところ、+鬱の初期症状とのことで漢方が中止になってレクサプロが処方される。
飲み始め2-3日は久しぶりに乾いた状態で目覚めて(それまでは毎日熱くて目が覚めると寝汗でしっとり&じめっとしていた)喜ぶが、中途覚醒・感情の欠落・食欲不振の症状が出て、ホットフラッシュも数日で再燃


6月、7月はメンタルぼろぼろ&ホットフラッシュでただただ毎日が辛かった。
→タモキシフェンによって起きた鬱状態が原因だから薬でよくなる、大丈夫、と病院からは言われていたが、もうなにがなんだか、どうしたらいいのか自分ではわからなくなっていた。レクサプロを飲み始めてからとにかく意識がぼんやりして頭の中がクリアにならなかった。記憶力も判断力も理解力も足りない、でもどう対応したらいいのか考えられない。
思考能力半減な事が自分でも分かっていたので、その状態での判断に自信がなかったので止める決断をできなかった&半分意地になってホルモン療法を続けたが、家族や友人はこんな状態ならもうホルモン療法は止めたほうがいいと思っていたらしい。


8月上旬にジェイゾロフトに薬を変えて一気に改善
→泣くことはなくなり感情の抑揚も食欲も戻って無事眠れるようになる。ジェイゾロフトに変更して2-3日は当初のものすごく熱いホットフラッシュに戻ったり、一週間強くらいの間は悪夢で目が覚めることが続いたが、中途覚醒(夜中)は収まる。薬を変えた当初は、漢方も効かない、SSRIも2種類試しても効かない。このままだったら耐えられない、どうしたらいいのだろうと思い悩んでいた。

9月、インプラント入れ替えOP。
→ホットフラッシュも早朝覚醒も残っていたが気持ちは晴れ晴れとしていた。ある日突然、すっと病気も自分の状況も色々受け入れることができるようになった。乳腺主治医は初回手術時に全摘を嫌がっていたのを気にしていて、手術したことがメンタルの不調につながった、インプラント入れ替えが終わったから(このタイミングで)気持ちが前に向いたと思ったそう。考えていなかったけれど、それもあるのか‥も?

10月、術後で割とおとなしく暮らす。
→後半に漢方再開、ジェイゾロフトと併用で一気に上向き。早朝覚醒も悪夢もなくなる


11月、12月、ホットフラッシュは1か月の中で時期によって波がある。数週間ごとによくなったり悪くなったり。メンタルは引き続き安定、すっかり穏やかな気持ちで暮らせている。自分の体調・状況に抵抗感がなくなって受け入れられた。

 

あっという間の2017年、今までにない位自分をコントロールできなかった。
もうこのままずっとこんな毎日が続くならホルモン療法は止めてしまいたい、と何度も思った。
迷っているとき、「自分の体のことを大切にしてあげられるのは自分だけ」「何か変だと思ったことから目をそらさない、ないがしろにしない」といったことを書いているBlogを読んだ。

見知らぬ彼女たちのアドバイスや、「治療は続けたい、でも辛い。助けて」と素直に伝えるよう背中を押してくれた友人、それを聞いて向き合ってくれた主治医の先生方、効果のある薬があったこと、いろいろ心配しつつも普通に接してくれ続けた家族、ずいぶんと迷惑をかけたのに「待っているから」と言ってくれた仕事関係の人たち‥等々のおかげでなんとか乗り越えられた。

 

2017年は本当にお世話になりました。2018年もどうぞよろしくお願いします。

 

 自分のことで手いっぱい、助けてもらってばかりの2017年だったので、今年はお世話になった分、誰かに何かを返せたらと思う。