My life! after diagnosed with BC

久しぶりのもやもや

昨日からずっともやもやして気分が晴れない。

薬のおかげなのか、気持ちのアップダウンがあまりなくて、ある意味平和な気分で過ごしていたのに久しぶりのイヤな気分を引きずっている。

原因ははっきりしていて、上司と同行している時に車中で話したこと。

 

私が今いるフロアには営業アシスタントが2人いる。そのうち1名は10月に産休明けで戻ってきた人で子供が3人いるので体調不良や送り迎えなどで早退・休暇が割と頻繁にある。
上司は子供がいるからといって休みすぎだ、不公平だ、普通に働ける人に代えてほしいと言った。
前任者は独身で遅くまで残業してくれることもあったので、確かに戦力ダウンではある。上司はもう1名のアシスタントに気を使ったのかもしれないし、子供がいない人なので子供を理由にするのを快く思っていなかったのかもしれない。でも理由はどうであれ「休みを取らず、残業も厭わず、万全の状態で働けない人は足手まといなのでいらない」と言った。
そう思わないか、と同意を求められたので「思わない。与えられた有給の範囲内でやりくりしていることで、ましてや遊びに行くとか、ただ休みたいからといった理由で休んでいる訳でもない。もう一人も不公平だというような子ではないが、もし不満があるのであれば話を聞いて説明するべき」というようなことを返したところ、「いい子ぶったことを言ったところで、実際は迷惑を被る人がいるのは事実、ちゃんと働ける人のほうがいいに決まっている」と返ってきた。
通院で有給を使い、体調が悪い時には半休をとったり、内勤にシフトしたりして仕事をしている自分のことも迷惑だ、足手まといだ、要らないということだ。


実際は、上司の性格からするとそう思っていなくて、売り言葉に買い言葉的な発言だったとは思う。
そしてもしかすると去年同じことを言われたら私も内心では同調したのかもしれない。

でも勝手なもので、自分こととなるとフルパワーで働けなくても仕事を続けたい人もいる、それを理解してほしいと強く思った。

 

そんなやり取りがあって、、3年前に「女性管理職育成のための具体策」というテーマで課題検討をさせられたことをふと思い出した。
プレゼン資料の作成担当だったのでその時の資料を見返してみると、教育や昇格システムなどの見直しのほかに「女性が活躍できる受け皿がない、結婚・出産後にもフレキシブルに働ける環境(時間、場所)が必要である」という点が挙がっていた。
そして、「女性だけの問題ではありません、今後介護や病気等の制約を持ちながら働く人にも必要です」とまとめられていた。今の自分が求めているもの。

でもこのプレゼンはあまり評価されなかった。理由はまさに上司が言った言葉と同じく「言いたいことはわかる。理想はそうだろうけれど、現実的ではない」だった。

3年が経ち、自分の立場が変わった。でも会社の考え方はあまり変わっていない、当事者以外にとってはどうでもいいことなのだと感じてしまった。


そうはいっても社会全体の流れとしてはダイバーシティや女性活躍推進のための行動計画、事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン、がんと就労などが浸透し、少しずつでも変わっていくと思いたい。

労働者健康安全機構という組織で治療と就労の両立支援をしている。

労働者健康安全機構 トップページ


私の住む地域のWebサイトを見てみると、結局は会社(事業所)が希望して初めて支援を受けられる。支援が必要と感じた人が支援してほしいと言っても、まずは企業をその気にさせないと始まらないらしい。

 

大企業ではいろいろ取り組みが始まっている。思わずうらやましい、と思ってしまった記事。

(3ページ目)働きながら治療する。がん患者が選ぶ新しい流れ――岩瀬大輔社長インタビュー#2 | 文春オンライン

 

手当も休暇ももちろんうらやましいが、それよりも自分のことばかり優先する意見ではなく、助け合おうという気持ちを形にできる環境がうらやましいと思った。

病気になったことや、今までと同じに働けないことを引け目に思わずに働けるようにするには何ができるのだろうか。
自分の周りに落とし込んで考えるとなかなかいい方法が思いつかない。
変えたいけれど、どうしたらいいのかわからない。

でも なによりも、足手まといになっているのではないかと思いながらも目を背けていて、本当は今の自分の状態を引け目を感じているということに対峙してしまったこと。きれいごとと言われたが、私自身も心のなかではそう思っているということ。

 

それがきっと、今ももやもやし続けている理由なのだと思う。

 

すこしだけ気分があがったのは会社の受付に生けられていたお正月花。
こんな色味の菊があるんだ。写真よりも実物はもっと綺麗な色の組み合わせ。
一瞬でふわっと幸せになった!

 

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