My life! after diagnosed with BC

Qatar羽田線お帰りなさいキャンペーンを利用する

あっという間に8月も過ぎていく。夏休みももうすぐなので放っていた旅行の準備をぼちぼち進める。
地方に住んでいると困るのが海外旅行の前後泊で、今回も羽田帰着が遅いので後泊が必要になる。1泊余分にかかるしホテル代も必要だし国内線代もかかる。。

ありがたいことに今回利用するカタールでプロモーション中だった。

カタール航空にてドーハ発、羽田行きの便をご利用のビジネスクラスのお客様には、羽田空港到着時にタクシーサービス、すべてのクラスのお客様に「天然温泉 平和島」をご利用いただけます。 

 

キャンペーン内容:
天然温泉 平和島で搭乗券の半券を提出すると 深夜パック WELCOMEコース(大人 3,500円で深夜バス到着~14:00まで最大14時間滞在可能、入館料・深夜料・館内着・タオルセット・朝食付き)を無料で利用可能。

ビジネスのチケットだと帰宅用に2万円分のタクシーチケットが出るそう。

以下、エコノミーでも使える特典・天然温泉 平和島利用に関して。

必要条件:
・日本で購入したカタールのQR812便 ドーハ発 羽田到着便使用
羽田空港からのシャトルバス内でカタール航空e-ニュースレター登録用紙を記入
・事前に自分で天然温泉 平和島のWebサイトから
   “深夜パック・WELCOMEコース”を予約する  シャトルバスのご案内 | 天然温泉平和島

これが1か月前にならないとシャトルバスの予約ができない。旅行が決まった時点ではまだ予約ができなくて、何度も忘れてしまいそうになっていたのをようやく思い出す。

この施設のいいところ:
羽田空港から近い(20分)、無料空港送迎付き
女性専用スペースあり
無料アメニティあり(歯ブラシ・シャンプー・トリートメント、化粧水等)
無料朝食(7:00-8:30)あり
ファミレスのジョナサンが目の前にある(24時間営業)
1Fにはドンキホーテもある(AM4:00まで)


心配事:
・荷物(トランク)はどうするか。預かってもらえる?
→スーツケースなどの大きい荷物はフロントで無料で預かって貰える

よかったー、心配なさそう。でもこんな記事もあった。念のため電話しよう。

羽田空港国際線の到着ロビーには、大型のスーツケースが収納可能なコインロッカーがあります。ここは、利用開始から午前0時で1日とカウントされるため、安く済ませたい場合は午前0時以降から利用しましょう。そうすれば、1日分の使用料金だけでOKです。そのほか、到着ロビーには、24時間営業の宅配カウンターや有人の荷物預け所もあります。
https://www.travel.co.jp/guide/article/2943/


・到着遅れ等で予約したシャトルバスに乗れない場合は後発に乗れる?
→空席があれば可。柔軟に対応してくれそう。


・寝る場所は十分にある??
→タイミング次第?ゆったり余裕があったという人と到着したらまずは場所取りを勧める人と両方のレビューがあった。女性専用エリアがあるので、女性の方が多少有利なのかもしれない。女性用スペースで寝ている男性がスタッフに声をかけられていたというようなレビューもあった。
羽田利用の人だけではなく近郊からくる人もそこそこいるぽい。ちょうど週末なのでもしかすると旅行客以外の人も多いかもしれない‥。


成田着にすると国内線の乗り継ぎが悪く、地元へ戻るのが遅くなるので羽田着を選んだところお得なサービスがついていた。これで日本での後泊の心配がなくなった。
とはいっても、ホテルではないのでリクライニングチェアもしくは雑魚寝になる。旅行で疲れて帰ってきて個室ではないことがちょっと不安ではあるが、疲れていれば多少周りが気になっても寝れそうだし、長い飛行機移動の後に足を延ばしてゆっくりお風呂に入ったらきっと気持ちいいはず♡
飛行機内では寝て過ごすことも多いので寝れなければゆっくりお風呂に入ってビールを飲んで漫画を読んでもいい。女性専用コーナーや有料でもっと快適なチェアがあるプレミアムラウンジもあるそう。

ケチらずにホテルを取ろうかとも思ったが、翌日は比較的早い時間に出発するので近くて安くてゆっくり温泉に入ることができれば今回は必要十分‥だと思う。今回は無料だし、旅行から戻った日はどのみち近くの温泉に行くのだし。


天然温泉 平和島のWebサイトを見ると、トップページのバナーはカタールのみだが、KOREAN AIRスカイマークのバナーも出ている‥が、200円OFF。トップページに出すだけあってQatarの無料は魅力的♡
成田と比べると羽田発着はやはり便利。始発では間に合わない早朝便出発の時、深夜着で終電に間に合わないとき、地方乗継で泊まるだけのとき、夜の便が欠航になって翌朝早くに乗りたいとき‥泊まるだけなら、温泉でリフレッシュできる天然温泉平和島泊もいいかも!

 

 

 

かゆーい!

今までもそこまで丈夫ではなかったが、なぜか最初の手術後からかぶれやすくなった。

ドレーンの上のガーゼを止めているテープにかぶれたのをきっかけに、採血後のテープもだめ、下着やタイツが当たる部分がみみずばれ、飛行機に長時間乗っていたら同じ部分に触れ続けていたスカートのウエスト部分もみみずばれ。インプラント入れ替えOPの時の褥瘡予防テープも四角くかぶれて眠れないほどかゆい。

最初は術後だし体調が戻ればきっと元に戻る、と思って対処療法的に手持ちのステロイドの軟膏をつけていた。さすがの効き目で一晩経てば元通りになるのだが、頻繁にかぶれるようになってくると、場所は少しずつ違ってもステロイドを繰り返し使い続けることが不安になる。

で、皮膚科で相談したところ処方されたのがオイラックスクリーム10%。

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ステロイドのかゆみ止め軟膏で続けて塗っても大丈夫、と言われる。でも、何度でも塗れる≒副作用弱め≒効能もマイルドということで全然かゆみが収まらない。もちろん赤くはれた部分も治らない。主治医にも一応言ってみたのものの、予想通り「うーん原因はわからないなー、それは皮膚科に行ってみて」だった。(やっぱり)

転勤前にお世話になった皮膚科で原因不明のかゆみ対策に出してもらっていた、クリニック特製・かゆみ止め軟膏(?)は非ステロイドで何度でも塗れてとてもよく効いた。一晩で収まるのでやっぱりステロイド剤なのでは?と次回確認したくらい。よく効くので次回出張の時にでも行ってみようかなあ。

更年期になると肌がかゆいということは多いようだが、それは乾燥が原因らしい。
エストロゲンが減少する→皮脂腺や汗腺が萎縮→汗や皮脂が出にくくなり乾燥する→乾燥により角質がめくれる→化粧品やほこりなどささいな刺激に敏感になる→かくと傷ができて皮膚炎を起こす‥ということらしい。
確かに冬場に乾燥によるかゆみで悩んだときは、せっけんやボディクリームを変えてみることで改善した。

 

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手作りなので大きさもちょっと違う。
でも、この時から同じヤギミルク石けんとCetaphilボディクリームを使い続けているし、夏なのでそんなに乾燥している感じはしない。
主にかぶれるのは体幹部分であまり乾燥するようなところではないような気がするし、ゴムに対する接触性皮膚炎ぽいような気もするのだけど‥。
ラテックスアレルギーは発症すると大変そう(ラテックスはいたるところに入っているのでラテックスを除くのはかなり大変)なので悪化させないようにしたい。。

で、対処法を調べてみると、
・しっかり保湿する
・紫外線を防ぐ
・睡眠を十分にとる
・油分と水分を十分に取る(食事)
・締め付けないゆったりとした下着をつける(!!!)
・下着は化繊ではなく天然素材のものを選ぶ(!!!)

うーん、更年期世代はレースの下着じゃなきゃ、というようなことは言わないのだろうか。でも人工更年期の身としてはまだまだキレイな下着だって着たい。でもそれを脱いだ時にかぶれているのはかっこ悪い。。どうしたものだろう。

かゆい!と思ったらすぐチェックして早めに薬をつける、当たっている部分(下着とかパンストとか)をずらしてみる‥とりあえずこんなことから始めてみよう。とりあえず諸悪の根源は乾燥らしいので、時々サボっている保湿も心を入れ替えてちゃんとやろう。

そういえばTAMを飲み始めてからすっかり収まっていた大人ニキビも復活中。今年は暑いし汗をたくさんかいているので、それで肌の調子が悪くなっているのかもしれない。
もー、冬は乾燥・夏は汗、となにかと面倒。

他に心当たりといえば、締め付けが強いからかぶれる→太ったからというのもあるのかも‥いろいろ緩くなれば接触面が少なく弱くなって改善する??
結局は減容量に尽きるのかもー。

 

ジェイゾロフト再開、2週間

二度目のジェイゾロフトに出戻って2週間経過。そろそろ効果がわかる頃らしい。
2週間目の状況を1週間目と比較する。

 


眠さ&怠さ:眠さ悪化、怠さ改善→眠さ平行 、怠さほぼなし

眠たさ加減は変わらない。うっかりするとソファで寝落ちする。週末は録画を見ながら寝落ちして夜中に起きるを繰り返す。体の怠さはなく、風邪をひいていてひたすら眠たい時のような感じでいくらでも寝れる。日曜日は起きて寝てを繰り返して一日過ごしてしまった‥。だるい感じはほとんどなくなって、朝の目覚めはすっきり快適になった。

ホットフラッシュ:ぼちぼち→漢方で収まる
普段の生活で汗ばむ頻度が激減。ただ、運動するとやっぱり汗はしっかり出る。常に暑苦しくて汗ばんでいて‥というのは改善した。体感的にはかなり楽になっている。
レクサプロのときは「フラッシュ」というよりも常に暑苦しい感じだったのが、今は時々熱感が上がってくるホットフラッシュらしい感じ方になった。特に漢方(桂枝茯苓丸)を飲み忘れるとじわじわくる感じ。プラセボ効果というかお守り感覚なのか本当に効果が出ているのか、漢方を飲むとフーーッと消えていく。
漢方は体質改善で効き目が出るまで長く服用するイメージだが、ものによっては即効性があると言われたのを実感する感じ。

早朝覚醒:なくなった→なくなっ‥た?
今のところなし、よく寝れる。アラームで起きるってしあわせ♡‥な日が続いていたが、直近3日間はAM5時台に目が覚めている。寝起きに背中が暑く感じることもある。

中途覚醒:復活→復活継続中
夜中に目が覚めることが増えた。時計を見ると大抵AM2:00前後。これはレクサプロのときには気にならなかった症状だし、前回のジェイゾロフトのときは、こんなに中途覚醒はなかった気がする‥なんで?
でもすぐ寝落ちするのであまりストレスにはなっていない。

気分のムラ:うーん‥→不機嫌続き
ものすごく不機嫌な日が続く。でも理由にある程度心当たりがあるのでやっぱり仕事上の問題が原因ぽい。レクサプロ後半のような、急に泣きたくなったり卑屈になったり自分が不要な感覚になるといった、落ちる感じではないので大丈夫そう。落ち着いている。でも、もう少し幸せな気分で過ごしたいなあ。

離脱症状的なもの:得になし→特になし

その他気になる事:
立ちくらみが増えた、血圧が高くなっているような感覚が戻った、ひとりだけ寒い等、血液循環が悪い時っぽい症状が出ている。
エアコンの位置が悪い気もするが、他の寒がりの人も暑いという中でひざ掛け+カーディガン。急に席から立つと血の気が引いてふらつく(ことがある)‥とか。
駆瘀血剤のお昼の漢方を飲みそびれたりするからだろうか。

今は3錠だけど2錠に減らしたらダメかなあ。そもそも以前は2錠からスタートして、まだ症状が出ていたのでしっかり効かせて治したいということで3錠だった。上限まではまだあるとは言われものの、維持目的の今は2錠でいいのでは?
処方のときに2錠じゃなて?と聞いた時に、「3錠で処方しましょう。飲む量や朝か夜かは自分で調整していいですよ」と言っていたのはレクサプロが効いていなくてやっぱり少し悪化気味だったから??

‥と書いていて、XXさんは心配性だからと言った緩和ケア主治医を思い出した。想像しても仕方がない、考え過ぎても答えはわからないので言われた通り3錠飲もう。それでなにか都合が悪ければ2錠にしよう。

 

ところでくすりって飲むの?のむの?食べるの??
インドでのガイドが「くすりたべたいですか?」と聞いてくれた時に「日本語違うよ、食べるではなく飲むんだよ」と思った。が、英語だとtake madicine だし、摂取する・服用するというニュアンスで、take a lunch のtakeと take medicineのtakeが同じだと思えばヒンディー語から一度英語に訳にしてそれを更に日本語訳すると「食べる」になるのかも。(この時は錠剤とカプセルだったし)
drink medicineは通じない、という記事も見かけるが、シロップや液体の薬はdrinkでいいと聞いた。液体薬がdrinkなら、ますます固形薬のtakeは食べるになってしまうのかも。。いやいや、日本語的にはやっぱり「薬を飲む」でいいんだよね。

 

話が逸れまくったが、今回のジェイゾロフト総じていい感じ♡ だと思っている。そもそもの緩和ケアでの診断名「タモキシフェン誘発性の鬱」「タモキシフェン誘発性のホットフラッシュ」が緩和されている状態なのだということを感じられる。


悩んでいた、CYPとTAMとジェイゾロフト問題も自分の中で整理がついた感じで以前のような不安は感じなくなった。

 





 

CYP2D6関連でこんなに同じようなことを何度も書いていたのね‥。
人は忘れる動物だ。当初はレクサプロとの飲み合わせすら不安に思っていたのだった。
ちえのわで対応してくれた看護師の方は「(こんなに調べるのは)心配があるからだと思います」と言ってくれたが、そろそろ卒業しよう。CYPの心配はこれで完結!

 

時間はかかったが、諦めないでよかった。
副作用がつらくて、薬が効かなくて、何もかもが嫌になってドロップアウトしそうだった時に「方法はあるのであきらめないで」と言ってもらえてよかった。
今なら自分らしい状態で治療を続けられそうだと思える。
受診するよう勧めてくれた友人にも、緩和ケアを紹介してくれた主治医にも感謝。

とりあえずこのままの調子が続くといいな。(眠いけど)

 

 

 

 

 

TAMとSSRIとCYP2D6問題

以前から私が不安に思っていたCYP2D6とTAMとSSRI問題。

きっかけは「CYP2D6を中程度に阻害するSSRIのひとつのパキシルとタモキシフェンを併用している人は乳癌による死亡リスクが上昇し、そのリスク併用していた期間に比例して上昇した」という論文だと思う。
(日本語訳が2か所から出ているが出元は一緒、訳者や解説は違う)


https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/bmj/201002/514197.html

これによると、タモキシフェンによる治療期間の41%の期間パロキセチンを併用するとタモキシフェン服用中止後5年以内に5%の割合で乳がんで死亡すると推定している。
でも、タモキシフェンと同時に他のSSRIを服用した女性では死亡リスクの上昇は見られなかったとされていて、「他のSSRI」にはジェイゾロフトも含まれている。つまりジェイゾロフトを併用しても有意な死亡リスクの上昇はなかったとも言える。その一方でコメントとしてパロキセチンより弱いけれどセルトラリンジェイゾロフト)もCYP2D6を阻害すると書かれている。

でもよく読めば、この発表自体が2010年。データの収集期間は1993年から2005年で、タモキシフェンの服用を開始した時点で66歳以上が対象者とのこと。結構古い内容し、66歳以上だと閉経後の可能性が高いだろうし、今の標準治療とは違う時代の話だろう。
(‥と思うことにする)


そして偶然目にした2016年の論文。

最初のイメージはパキシルでもその他のSSRIでも同じくらいの死亡リスクになるということ?と思った。パキシルによる増加がないのではなく、他のSSRIパキシルと同等のリスクがあるという論文かと思ってどきっとした。

タモキシフェンと選択的セロトニン再取り込み阻害薬SSRI)の併用において、CYP2D6を強力に阻害するSSRIパロキセチンまたはfluoxetineは、他のSSRIと比較し死亡リスクを増加させないことが確認された。


意図としてはそういうことではないようでうれしい半面、追跡期間は2年。Luminalなら2年の追跡期間ではそりゃあ差は出ないのでは‥この論文に意味はあるのだろうか‥とまた疑いたくなる。


この二つの論文はどちらもBMJに掲載されたもの、と記載されている。
BMJとはBritish Medical Journalの略でイギリスの臨床医学誌で国際的にも権威が高いと書かれていた。 wikipediaでは「世界五大医学雑誌などと呼ばれる代表的な医学専門誌の一つである」「世界五大医学雑誌:掲載する論文のインパクトファクターの高さにより国際的に信頼されている5種類の総合医学雑誌」とも書かれていた。
‥でもこれも賛否両論のようで「欧米でもBigFiveと呼ばれている」「世界○大~は日本だけの呼び方」「BMJなどは権威に反発する様な論文を次々と載せる様になっていて」とか色々なことが書かれている。

とはいえ、2018年発表のインパクトファクターを見ると、BigFiveが妥当なのかどうかはわからないがちゃんとした雑誌のようだ。

NEJM(NEW ENGLAND JOURNAL OF MEDICINE): 79.258
Lancet:52.254
JAMA(JOURNAL OF THE AMERICAN MEDICAL ASSOCIATION):47.661
BMJBritish Medical Journal):23.259
Annals of Internal Medicine:17.135


海外ではタモキシフェンを服用している女性の約25%はSSRIを服用とか、乳がん女性の半数近くはうつ病や不安症を抱えており治療を受ける25%がうつ病にかかるといったデータもあるようだ。「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」ではホルモン剤とうつについていまだに一定の見解は得られていないとされている。


海外では処方が緩いのか日本では診断を受ける状況になる人が少ないからか、理由はわからないが日本ではホットフラッシュの治療にSSRIというのも少数派な気がする。ホットフラッシュだけならタモキシフェンが効かない不安を抱えながら飲む意義がないということだろうか。。そもそも適応外だとも書かれているので一般的ではないのかも。

患者さんのための乳がん診療ガイドラインはちゃんと読んでいなかったのかもしれないことに気付く。
よく子宮体がん検診がつらい、という話を見聞きするが私は勧められたことがなかった。受けなくていいのかな、でも痛いらしいし子宮頸がん検診は受けているからまあいいか、くらいに思っていた。それに関する解説があった。

タモキシフェン内服中の方が定期的な検診を受けることにより,早期に子宮体がんを発見できる可能性が高くなるというデータはないので,タモキシフェン内服中であるからといって定期的に子宮体がん検診を受けることはお勧めしません。特に閉経前の方では,タモキシフェンにより子宮体がんが増えるというデータ自体がありません。


もちろんガイドラインに書いてあるから不要、とも言えないだろうとは思う。
ガイドラインでは実際エビデンスのある経過観察検査は年1回のマンモと定期的な問診&視触診となっているが、生化学一般に腫瘍マーカーの血液検査にエコーと(ガイドライン上では)余分な検査もしているし、そもそもリードタイムバイアスの考え方もしっくりこないしなー。


・・話がそれまくったが、今回見つけた「有効性を低下させず」は2016年の発表で1995~2013年のデータ解析とのことなのでこちらも古いものが混じっている。でも平均年齢は55歳だし、先日の乳腺外科&緩和ケア両主治医に話してもらって今度こそ納得したのだ。「SSRIの併用はTAMの効果に影響しない」に上書きされたのだと信じて、心穏やかにすごそう。

 

果物狩りが盛んな町の直売所で、小さいけれどあまーいにおいを振りまいていた桃。
顔を寄せなくても桃のにおいがする!いいにおいで食べるのがもったいないくらい。
冷やしてあるので今晩食べよう♡

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保険のことを考えよう

先日薬価が下がっていてLEUが安くなっていたと書いたが、いつまでも国民健康保険の恩恵を受けられるのだろうかと不安になる事もある。 


以前もどこかで書いたことがあるが、私は民間の保険に入っていなかった。
両親から入った方がいいと何度も言われていたが、家族共々とても健康だったこともあり、病気になる=お金がかかるということをイメージできなかったので、その必要を感じていなかった。国民健康保険もある、高額療養費制度もあるのだから多少の貯金があれば保険料なんてばかばかしいと思っていた。

実際、私が受けた初期治療は大きく費用が掛かる放射線・化学療法が含まれていないのでそこまで大きな負担額ではなかった。一番大きかったのは2週間の入院での全摘手術で、これは高額療養費制度のお世話になった。が、意外にも高額医療費の対象となったのはこの月だけで、1週間の入院で受けたインプラントの入替OPも術前検査諸々(CT、MRI、マンモ、エコー、骨シンチ)の合計も限度額以下だった。それでもこの年は医療費控除の申請もしたが、おそらくこのままの治療と検査が続くなら、医療費控除も高額療養費もお世話にならなくても大丈夫そうだ。
薬代も、LEUはまとめて払うので安くはないが、TAMに漢方、ジェイゾロフトヒルドイドを合わせても1か月あたりの薬代は1万円以下に収まっている。

そんなこともあり、ついつい後回しにしている保険のこと。一回病気になってしまうと一気に選択肢がなくなる。そして長く続く治療(投薬)と検査のために無選択型医療保険・引受基準緩和型・限定告知型と呼ばれる持病ありの人向けの医療保険にしか入れない。誰でも入れるといった保険=加入者に不利な条件&割高な保険料となるので魅力を感じられずに未だにぐずぐずしている。

 

備えたい事①:再発転移
なんだかんだ言ってもやはり気にはなる。その時の医療費の心配ももちろんしないわけではない。今は安価な薬の組み合わせで済んでいるが、ケモやAIとなってくると負担は増えるし検査も増える。仕事が思うようにできない場合は生活が苦しくなるのは見えている。限度はあるが、お金を理由に治療をあきらめるということは悔いが残るかも、とも思う。
再発・転移の備えとしては乳がんを経験した人向けのがん保険、メディコムワンがよさそう。(というか一択?)


乳がんの再発・転移、他のがんに罹患したとき、入院治療費は無制限、通院治療費は5年ごとに1,000万円まで補償。健康保険等の自己負担分(通常3割の一部負担金)の他、全額自己負担の先進医療や自由診療も補償される。
いいなと思ったのは、未承認抗がん剤・適応外抗がん剤・薬剤の適用外投与、適用外の検査も含まれているし、緩和(ホスピス)ケアを目的とした入院・通院も補償対象となっているので、これ一つで再発転移に関しては安心できそうなところ。

初発後再発転移なしで別のがんにかかっていない場合は、手術からStage0は6ヶ月、Ⅰは12か月、Ⅱは36か月、Ⅲ・Ⅳは72か月以上経過していれば加入可能で、ホルモン療法中でも大丈夫。加入時の年齢、ステージ、罹患からの経過年月の組み合わせで保険料が決まる。指定の診断書が必要になるが、審査に落ちた場合はこの診断書代も負担してくれるとのこと。
問題は万が一の再発後も保険料の支払いが免除にならないこと、(がん保険なので当然だが)がん以外は補償されないこと。保険料はざっくり1万円弱くらい。
対側の罹患率も高くなるし、大腸がんの併発も多いと聞くとやっぱり高くても入っておいた方が安心なのかも‥。

備えたいこと②:その他疾患
高血圧や高脂血症は既に片鱗を感じているし、TAMは子宮にも影響がありそうだし肝臓もじわじわダメージを受けていそう。そう思えば別の病気が大きく出てきても不思議はない。となるとがん保険以外の保険も必要な気がしてくる。
告知内容が3つという朝日生命のスマイルメディカルワイド、先進医療として陽子線や重粒子線も対象になる。

スマイルメディカルワイド(無配当引受基準緩和型医療保険(返戻金なし型)S)

・・と思っていたらこの一文。

診断、測定、試験、解析、評価および検索を目的とした診療行為ならびに注射、点滴、薬剤投与などは、それ自体は手術または放射線治療ではありませんので、手術給付金および放射線治療給付金の支払対象とはなりません

治療費補助の保険ではないからということか。ポート留置は手術として対象になるとのことだが、留置手術よりもケモの補償がほしい。今の病気のことを主体に考えると対象が狭すぎる気もする。でもよく読むとちゃんと書いてあった。

病気やけがによる所定の入院・手術・放射線治療に対して、入院給付金・医療費充当給付金・手術給付金・放射線治療給付金の補償をご準備いただける商品です

 

そうか、外来治療はそもそも対象外なのね。でも脳とか心臓だと長期入院とかリハビリ入院とかになりそうだし、そうなるとこういう補償も必要になってくるのかも。

他にも、コープ共済《たすけあい》医療コースとか


メットライフの終身医療保険 フレキシィ ゴールド S とか


比較的条件が良いと言われる保険の資料を取り寄せてみたものの、このくらいの補償なら保険料を払うよりいざという時に貯金で賄えそうだし‥という内容だった。
ほんとーーうに入れる保険の条件が悪い。病気になるってそういうことなのね、と思い知らされる。

健康診断に引っかかる少し前、本当に1週間くらい前に、加入しているカード会社から「申し込むだけで無償でがん保険に加入できます」というサービスの案内が届いていた。何度か同様の案内が届いていたが、いつものように要らない、と放り出していた。あの時申し込んでいれば‥と思わなかったと言えばうそになる。
今の私の状況が続くのであれば、保険は入っていなくても大丈夫と言えなくもないと思う。でも、一度罹患すると保険に入りにくくなってしまうことを思えば、やっぱり何かの保険には入っておくほうが賢明なのでは‥と強く思う。

今更、と思わずにやっぱり何かに入ろうか、もうちょっと真剣に選んでみようと思う。
 

 がん保険といえば・・のアヒル

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make way for Ducklings.
左がボストン、右がモスクワ。まさか両方見るなんて思ってもみなかった。
同じ向きで撮ればよかったなあーー。