My life! after diagnosed with BC

管理栄養士の食事指導

今一つ成果が出てこない、体型を取り戻すぞ計画。
多少は筋肉がついてきているようで服は入るようになってきているが、如何せん重い。体重が全然減らない。

今やっていること
防風通聖散から大柴胡湯に変更して5日目
・50g単位で表示できる体重計に変更
・週3回のジム通い
・アプリでカロリー管理(MyFitnessPalで1,200kcal/日を目標)
・会社帰りは2駅分歩く

‥結構頑張っていると思うのだけど。どこが悪いのだろう。
プロスポーツチームの管理栄養士もしている栄養学科の先生に相談してみた。

「痩せないのは消費カロリー < 摂取カロリーだから」
‥至ってシンプルな回答(当然?)。
営業の仕事をしているので活動量は多いので1日の消費カロリーは2,400Kcal、2ヶ月で5Kgの減量とすると一日当たりの摂取カロリーを600Kcal減らす必要がある、という計算になるそう。1日1,800kcalに抑えれば2ヶ月で計算上は5kg、実際は3-4kg位は落ちるはず、と言う。

多少のムラはあるとはいえ、一日1,200kcalを目標にカロリー制限して運動もしているのに、その半分くらいのペース(1kg/月)でしか減らないと言うと、今の食事にダメ出しが。

・極端な食事制限は大概リバウンドする原因になる。
・得にローカーボ系はリバウンドしやすい
・炭水化物は必要、従来の3/4くらいにする気持ちで
 (細巻4個分くらいを減らすイメージで十分)
・減らすのは脂質。揚げ物とかはしばらく我慢する
・朝食は忙しくても食べるべき
・1食600Kcalを目安に食べる
・できれば夜は控えめに、朝か昼をしっかり食べる
・お菓子やデザートを含めて1食のカロリー計算してはダメ
・おやつはしばらく我慢

低糖質高タンパク、のような食事は今の私には不要、栄養バランスを崩さないで脂質とお菓子を控えめにして全体的にカロリーダウン、だそう。

確かに炭水化物をかなり抑えているせいか(飲んでいる漢方は便秘解消作用があるにもかかわらず)便秘気味だったり、アイスクリームが食べたいためにサラダとアイス、というバランスの悪い昼食にしたりしている。ヨーグルト+シリアルも頻度を下げようか。これから暑くなるのになー、アイス食べたい。ビールも飲みたい。

今は外回りではないので、毎日2駅分歩いても営業のころの一日分の歩数に及ばない。つまり2,400kcalは摂取し過ぎになるはず。活動レベルを1とすると1,700kcalから600Kcal落として、1,100kcal/日。え、もしかしてたった1,200kcalでも食べ過ぎということ?だから維持にしかならなくて減らないということ??
念のため検索してみたが、やっぱり1,200kcalでいいらしい。

レベル1|30歳~49歳の女性|1ヶ月で目指せ-3kgダイエット


一日の摂取カロリーが1,000kcalを切っていると、MyFitnessPalも警告を出してくるのでやっぱり1,200くらいは必要なのかも。でも、3食で食べるならたったの400kcal/食。。うーん、侘しい。いつまで続けられるだろうか。いや、がんばる。先生、アドバイスありがとうございます。


防風通聖散から大柴胡湯に変更してみたが、この効果が今ひとつわからない。

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まだ5日目だから?証があっていないから??わき腹からみぞおちが苦しい・詰まった感じがするという「胸脇苦満」がないから?でも頭に血が上る血圧が高くなっている感じが解消されているのはいい感じなのだけど。
防風通聖散を飲んでいるときはとにかく汗がだらだら出て、あまりにも汗が出てびっくり!だったがそれは収まった。利尿作用もあるというがあまり実感なし。もしかして代謝を良くする、という効果が出ていないということ?という気もしないでもない。10日分なのでもう折り返しなのにあまり効果を感じられないのだが、この場合はもうしばらく続けるべきなのか、あっていないと判断して止める(変える)べきなのか。
肝臓の機能をUPして全身の脂肪代謝を上げるらしいので、全身からバランスよく脂肪が落ちてくれるのを期待しているのだけどなー。

なんて言われるか未知すぎるが、体重問題は緩和ケア主治医に相談したほうがいいのかも。(主治医いわく)緩和ケア主治医は漢方使いだし、いい処方をしてくれる‥かも?

あ、あとはジムのメニューコースを「体脂肪を落とす」にしている。「減量」にしてみたらまた違うのかな‥?

 

 

TAILORx試験:OncotypeDxで中間リスクだった場合の選択

またASCO2018のニュース。前回はこれ。



フェーズ3のTAILORx試験で、ホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性、腋窩リンパ節転移陰性の早期乳癌でOncotypeDXで中間スコアの場合は内分泌療法のみを行っても、内分泌療法+化学療法と同等の有効性が得られるという結果が得られたという発表があったそう。http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cancer/news/201806/556284.html


アメリカで実施されていたTAILORx試験。主要評価項目は中間再発スコアの患者のIDFS(浸潤性疾患がない生存期間)で、副次的評価項目はDRFI(遠隔無再発期間:distant recurrence-free interval)・RFI(無再発期間)・OS(全生存期間)だった。ER陽性HER2陰性&腋窩リンパ節転移陰性が対象。中間再発リスクとして振り分けられるのは、RS(再発スコア、Recurrence Score)が11-25で、かつ腫瘍径1.1-5.0cm、組織学的グレード分類で中間または高異型度の場合は0.6-1.0cmを対象に狭めている。

一般的に言われている低リスクはRS 0-17。中間リスクがRS 18-30、 RS 31 以上を高リスクとしているので、通常よりも中間リスクを低めに設定されている。なので、実際のレポートでIntermeiateとされていてもRS 25-30はHighとして評価されているし、同様にLowに分類されるRS 11-17もこの試験ではIntermediateに含まれる。ちなみに解析元のレポートでそれぞれのリスクになる割合は、低:中間:高=5:2:3だそう。
さらに、組織グレードⅠ以外の場合は腫瘍径を10mmまでとしている。つまり、組織グレードが高い場合はT1aでのみ、StageⅠのかなり初期の人たちを対象にしているイメージ‥??


用語の確認

組織学的グレード:
構造異型,核異型,核分裂像の3項目を各1-3点で合計3-9点として評価する。3-5点がGradeⅠ、6-7はGradeⅡ、8-9だとGradeⅢとなる。私がもらった病理結果は核異型度と核分裂像の2項目のスコアで判定する合計2-6点で評価する核グレードだけだった。(これが標準だと思っていた‥)
こちらは2-3点がGradeⅠ、4点がGradeⅡ、5-6点だとGradeⅢ。この構造異形度は腫瘍に占める腺管形成が75%以上は1点、10-75%は2点、10%未満が3点となる。
私は3点でGradeⅠだったので、構造異形のスコアが3点だったとすればGradeⅡになることになる。3項目で評価するとどう変わるのか気になるー。

腺管形成:
乳腺は元々ミルクを作って管腔の中に分泌するものなので、管腔を作るのが1つの特徴になる。管腔が多くあるということは正常の乳腺の性質が残っていると判断する。腺管の形成がほとんどない場合は 正常の乳腺の上皮の性質を失っているので異型が強くなると判断するそう。なので、腺管の形成がどのくらい残っているかを評価し、多く残っている方が低スコアとなる。
‥かなり基礎の基礎のようなのに知らなかった。核異形度のスコアはずいぶん気にしたのに。勉強不足。

IDFS:
Invasive Disease-free surviva、浸潤性の病変再発と判断された日・再発以外の癌病変の出現が判断された日・またはあらゆる原因による死亡日のうち最も早い方までの期間のこと

 

TAILORx試験に戻って、中間スコアを、①内分泌療法のみを行う群(内分泌療法群)に3399人と②内分泌療法+化学療法を行う群(標準治療群)3312人に分け、低スコア1629人は内分泌療法のみ、高スコア1389人には内分泌療法+化学療法を実施。

IDFSのハザード比は1.08(95%信頼区間:0.94-1.24)、p=0.26で内分泌療法のみの標準治療に対する非劣性が証明された。(=+ケモのメリットはなかった)
副次的評価項目でも同じ結果。
DRFIのハザード比は1.10(95%信頼区間:0.85-1.41)、p=0.48
RFIのハザード比は1.11(95%信頼区間:0.90-1.37)、p=0.33
OSのハザード比は0.99(95%信頼区間:0.79-1.22)、p=0.89

9年時点のイベントの発生率は、すべての評価項目で内分泌療法群と標準治療群の差は1%以下。遠隔転移は低スコアで3%、中間スコア全体で5%、高スコアでは13%に発生。
中間リスクの内訳を内分泌療法群:標準治療群でみると、IDFSは 83.3%:84.3%、DRFIは 94.5%:95.0%、RFIは 92.2%:92.9%、OSは 93.9%:93.8%でほぼ一緒。

中間スコアのサブグループ解析で+ケモでベネフィットが得られる可能性があると抽出されたグループは、① 50歳以下 ②RS 16-25 。中間再発スコアのち、16-20の患者では、IDFSのイベントは9%減少(遠隔転移は2%減少)したのに対し、21-25の患者では、IDFSのイベント(主に遠隔転移)が6%減少した。


用語の確認2

ハザード比:
相対的な危険度を客観的に比較する、アウトカムが発生する割合を示す相対的な指標。良いイベントに対してはハザードが大きい方が好ましく、悪いイベントの場合はハザードが小さい方が好ましい。今回のハザード比は1.08なので+ケモはIDFS期間を8%増加させる。1より小さい値のOSの場合は0.01%減少させるとなる(?)。

95%信頼区間
ハザード比は対象のみの評価なので全体適用できるように補正した値。信頼区間が1以下だとリスク減少、1以上だとリスク上昇、1をまたぐと有意差なしと評価する。この試験の場合はすべてで1をまたいでいるので、どの評価項目に対しても「ケモしてもしなくても有意差なし」となる。

p値:
データの差に対する誤差や偶然発生する差の確立、p<0.05であれば結果は有意と判断する。この試験では全て0.05以上なので有意ではないとなる。

 

私が読んだ元記事はボランティアで翻訳してくれているものなのでありがたく読ませていただいているが、表題は「中間再発スコアのHR陽性HER2陰性早期乳癌患者では術後の化学療法が省略できる」。これ、原文のままなのかどうかわからないが、これって「省略できる」なのだろうか??50歳以下でRS16-25でも+ケモじゃなくてもいいの?グレードは考慮しなくていいの?腫瘍径は考慮しないの?‥っていうか浸潤径じゃなくて腫瘍径で10mmってずいぶん条件が狭くない?先日のNHKのASCOに対するニュースもそうだが、3次情報は疑う気持ちを忘れずに聞かないとダメなのね。結局自分で原文を読む努力が必要ということか。

データ解析は修論を書くのに少し使ったきりで既に記憶のはるか彼方。思い出しながら論文を読むのも面白いけれど、正しく理解できているか不安になるのでやっぱり解説が必要だ。患者向けの抄読会とか雑誌会みたいなイベントがあれば面白いのに。

元の論文は、New England Journal of Medicine誌の6月3日号に掲載されているそう。全文読みたい。

 

結局「中間リスク」とひとくくりにするのは難しく、中間リスクのうちどの程度低リスクもしくは高リスクに近いRSなのかと、その他要因も加味して検討するのがいいように思えた。あと、グレードが2以上だと腫瘍径10mmまでと条件が厳しくなることを思うと、やっぱりKi-67だけではなくグレードも大事なのね。
病理の結果が出る前、「Luminal Aでもグレードが高いとケモを勧めざるを得ない」と言われていた。当時はKi-67でLuminalAとBを分けているのに、グレードはケモの追加のどこに関係するの?と疑問だった。
さらにWebで乳腺外科の先生がやっている某Q&Aに「グレードは参考程度でしかない、Ki-67でA/Bを分けるべき」と声高に書いているのを見ていたので、グレードが高かった時(というかケモを勧められたら)には絶対にOncotypeDXを申し込もうと思っていた。
結局、術前よりも腫瘍径は小さくなったが、Ki-67は上昇、核異形度も上がり、PgRは下がったので、すっきりLuminalA!とは思えなかったが、「この結果ならこの病院でもケモは勧めない」と言ってくれたのを信じることにした。
どうしてもケモに抵抗があったのでうれしい病理結果ではあったが、それでもしばらくは本当に本当に本当に不要なのかをもやもや悩み続けていた。主治医いわく「ここ(の病院)は抗がん剤を多く使う」のに、カンファで不要となったのだからそれを信じようとは思ったが、それでもやっぱり患者にとってはこういうこと。

乳がんに限らず、治療指針の説明では、再発やリスク、副作用の発現率という名のもとに、多くの確率が数字で語られます。「これこれだと5%、これこれだと15%。確かに統計的には正しい。でも、患者さんにとっては、常にゼロか100。再発するのかしないのか個人としては2分の1の確率

同じようなことを主治医も言っていたことを思いだした。いずれにしても決断するって難しいけれど、効果が高い人には納得した治療を、効果が低い人には省略を検討できる情報が提供できるようになってほしい。

治療の選択といえば、CYP2D6遺伝子チェックテスト。月曜日に返却されるレポートの内容と調べるアレルに関しての質問メールを出したが未だに返答なし。届いていないのか返答する気がないのか。。対応の悪さと信頼度がイコールとは限らないが、なんだか受ける気がなくなってきたかも。

扇風機買いかえ大作戦

寝室居間兼用で小型の扇風機がほしいー。
賃貸の今の家にはエアコンがない。取り付ければいいけれど、いつ転勤になるともしれないことを思うと思いきれない。朝晩も寝苦しい暑さになることは少ない地区とはいえ、無駄に早朝覚醒が続いている身としては少しでも睡眠を妨げる要因を排除したいと、買替を急に思い立つ。
今使用しているものはスペース重視で購入したタワー型のもので、寝るときに使用するには風が強くて不快、体が冷えること&音が気になる。

なので、買替のポイントは、
・柔らかい風が出せる
・寝る時に気にならない静音性
・オフシーズンに邪魔にならない
・適正価格(っていくらくらいなのだろう??)
この辺りを気にしながら気が向いた時に下見を続けていた。

ある日、母からダイソンが安くなっているから見に行こうと誘われた。高級家電にはあまり興味がなく、そこそこでいいと思っているので、ダイソンは私にはオーバースペックだから、と断ったら買ってくれるという。ところが、実際に見てみると予想外に音が大きい‥これなら今のままで十分。販売員にダイソンの魅力を聞いてみると、一番は安全性とのこと。静音性は期待してはダメだと言われた。家のタワー式もうるさいというと、形状の問題で小さな吸気口で小さなモーターになってしまうので、タワー式は比較的音が大きいそう。
小ささを求めてサーキュレーターもいいかと思ったが、サーキュレーターは空気の撹拌を目的にしているので強い力で大きな風を起こす。なので肌当たりのいい風とか静音性を求めるには不向きだそう。

私の希望をかなえるには小型のDCモーター扇風機がいいのでは、と勧められた。
でも、そうは言ってもやっぱりかさばる。一年のうち、扇風機が必要なのは2-3か月程度。扇風機をしまっておくスペースはないので出しっぱなしになることを思うと、やはり普通の扇風機は邪魔&見栄えが悪い。
悩むなーと思っていたところで目に入ったのがこれ。


折り畳み!畳んでしまえば厚さ6.6cmということでクローゼットのすみとかソファの下とか棚の横にすっとしまえそう。プラスチックだし機能もあまり充実していない割にはそこそこいい価格だけれど、風の質は二の次で収納の利便性を考えようか。でもそれなら今の扇風機から買い替える意味がないのでは?と思いとどまる。

量販店でどれも同じに見える大量の扇風機の中で、見た目で足を止めたのはバルミューダデザイン。普通の扇風機の形だが、これなら部屋に出しっぱなしでも美しい。機能も申し分なし。でもサイズが大きいのと、なによりも完全に予算オーバー。

次に目に付いたのは在庫処分で出ていたシャープの小型モデル。
昨年度モデルだが、型番のみの変更で機能は変わらないそう。高さは52.5cmから64.5cmまで調整でき、羽根のサイズも18cmで通常の30cmよりコンパクト。これなら圧迫感少なく使えそう。でも、カバーがプラスチックで太いため、安っぽくておもちゃのよう。。見た目には全く惹かれないが、よく見ると変わった形状の羽になっている。
「空を滑るように数万キロも飛び続ける「アホウドリ」の、細く長い羽根形状を応用。空気抵抗が少ないので、コンパクトでも直進性の高い風を生み出します」というネイチャーウイングという羽に上下にも首を振る3Dターン、プラズマクラスタで風を当てるとソファや寝具や衣類の消臭もできるそう。
この扇風機、今時3枚しか羽がない。調べてみると逆転の発想で、羽根の枚数をあえて3枚まで減らしても、ネイチャーウイングにしたことで小型でも直線で10メートル届く強い風を出せるようになっている。柔らかい風には羽が多い方が有利だと聞いていたが、一番弱くすると風をほとんど感じない程度の空気の揺らめきを出せるので十分かな、と思う。入・切両方のタイマーもついている。お休みモードだと段階的に風が弱くなっていく。
価格はお手頃に値引きされているし、小さいのでソファの後ろにしまえそう。気になる点としては、

・首の上下を手動で動かせない(都度縦ふりにしてちょうど良い高さになったら止めるしかない。不便!)
・左右の首ふりの角度を決められない (左右90°固定。一人暮らしなのでそんなに広く振ると風が当たらない時間が長くなって暑い)
・入・切タイマーを同時に設定できない(4時間後にOFF、6時間後にONとかが不可)

ついでに隣の量販店も‥と軽い気持ちで覗いてみたら、事前にWebでチェックしていた時には全く心が動かなかった、カモメファンのFシリーズに釘づけ。見た目がかわいい♡♡シャンパンゴールドの色味も柔らかくていい感じ♡サイズ感もちょうど良い。実物見るって大事なのね。

 ‥とはいえ、去年のモデルでも価格がシャープの倍以上。首は上下に振れない。
その一方で左右のふり幅は30°から設定できる。狭くていい感じ。羽は25cmで小さすぎず大きすぎず。カモメの羽をヒントにつくられた羽根が作る風は切る風ではなく柔らかく直進性の高い風で、従来の扇風機よりも遠くまで届く。最大風量時は、約10mまで届くそう。
そんなカモメファンの風はこんな感じに表現されている。

・ 風のやわらかさはそのままに、ふわりと遠くまで届けます
・ ページがめくれないくらいやわらかい風で、肌にまとわりつく熱気をサラッとふきとってくれます
 ・羽根がしなることで空気と触れ合う時間が長くなり、空気を面で捉えることで、大きなかたまりとして継続的に送ることができます

完全にライターさんの腕に惑わされ気味な気がしないでもないが、とってもとってもとっても!魅力的。
Webで調べるとFKLSで始まる去年のモデルが安くなっている。何が違うのか、メーカーに確認したところ、①電源アダプタが変更になった②kamomeのロゴがKamomeになった、だそう。その内容なら型落ちの2017年モデルでもいいか。ある量販店では展示品がかなりお手頃になっている。でも1年使ったものはちょっと。やっぱりネットかな。
入・切両方のタイマー、リズム風が段階的に弱くなっていき、最終的には微弱リズム風になるおやすみ風モードもあり。

 

他にも色々見てみたが、ほしいサイズの選択肢が少なく、結局カモメかシャープの二択で落ち着いた。さあどっちにしよう。

どちらでも同じな点
・ 入・切タイマーは同時に設定できない点は同等
・ コンパクトさもおおよそ同等
・ 風が10m届く、のうたい文句は両製品同等
・ おやすみモードの機能もほぼ同等

カモメファンのいいところ
・ 見た目:カモメファンの圧勝
・ 手動で上下の角度を変えられる:便利
・ 左右のふり幅が30°から選べる:一人用なので便利
・ 静音性:かなり静からし

シャープのいいところ
・ 首の上下角度はカモメは上向き4段階、シャープは無段階。
    : 自由に設定可能なシャープの方がいい
プラズマクラスターの消臭・静電気除去機能:魅力的
・ 静電気除去機能:本当に効果があるなら魅力的
・ お手頃価格:カモメの半分


うーーーん、どちらがいいか整理するために書き出してみたのに、結局それぞれ同点。優柔不断全開でちっとも決まらない。
どちらも昨年モデルで悩んでいるので、あんまり悩んでいると売り切れになりそうなので適当なところで決断しなくては。

 

 

CYP2D6アレルにTAM増量は有効?エンドキシフェンの血中レベルは向上

 ASCO(米国臨床腫瘍学会)2018のニュースがぱらぱら聞こえてくる。
NHKのニュースでも「ASCOで免疫療法が大きく取り上げられていた。この治療は費用が高額になる」というようなことを言っていた。インタビューを受けていた外国の研究者は「コストとベネフィットを考えるべきだ」と言っていたが、私が見たアナウンサーのコメントだけを聞いた人は、免疫療法がどんながんに対して効果があるのか、どういう種類の免疫療法なのか、どの程度の効果が見込めるのか、などを考えずに「免疫療法は効果があるのだ、アメリカの大きな学会ではたくさん発表されている、日本は遅れている」と自由診療でたくさんある免疫療法に人を寄せてしまうのではないかと気になった‥。
ニュースってそういうものなのだろうか。10分程度の夜のニュースなので多くを伝えるのは難しいのだろうが、そういう場で簡単に取り上げるのは誤解を招くのでふさわしくないように感じたけど。


そんな今年のASCOで、日本のER陽性HER2陰性再発進行がんに対するTARGET-1という試験の結果が発表されたとのこと。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cancer/news/201806/556244.html

TARGET-1試験の内容は「ホルモン受容体陽性転移・再発乳がんに対するタモキシフェン治療におけるCYP2D6遺伝子型に基づく投与量設定の有用性を明らかにする」で、主要評価項目は6カ月無増悪生存(PFS)率、副次評価項目は PFS・奏効率・臨床利益率・血清中のタモキシフェン・その代謝物のレベルと効果・毒性の関係だった。

臨床試験登録


アレルがある場合(変異型ホモ・ヘテロでも)は投与量を増加させると、血中エンドキシフェンレベルは高くなり、投与量を増加させた群はPFSが長い傾向があったそうだが、6カ月PFS率は有意な差はなし、PFS中央値も増量群で長い傾向があったという表現だった。PFS中央地値とは無増悪で生存・治療継続している人の割合が50%になる期間のことなので半分の人がタモキシフェンが効果がなくなるまでの期間。優位に長かったと長い傾向の間にどの程度の差があるのかがわからないが、2.5か月の差がある。副作用には差がなかったとのことなので倍量飲むことで2.5か月タモキシフェンでの治療を続けられるのであれば倍量飲みたいのが患者心だと思った。
もちろん術後補助療法と同列ではないが、エンドキシフェンのトラフレベルはアレルなしとアレル有でタモキシフェン増量は有意差なし、アレル有でタモキシフェン標準量の場合は優位に低かったとのこと。トラフレベルってなんだろうと、日本薬学会の薬学用語解説をみてみると、「薬物を反復投与したときの定常状態における最低血中薬物濃度」「投与直前値となる。血中濃度の経時的推移の中で、変動の小さい時点であり、血中濃度のモニタリングに適している。薬効発現に一定以上の血中濃度の維持が必要な場合の良い指標となる」だそうで、アレルを持つ場合は増量しないと代謝物は優位に減少するということは示せたということだろうか?

 薬学用語解説 - 日本薬学会

このTARGET-1試験の対象者は184人。アレルなし(変異なしホモ)48人に対し、アレルをもつ人(*4も*10もそれ以外でも?ヘテロもしくは変異ホモ両方)が136人。アレルなしの人の割合は26%のみだった。前に調べた時は日本人に多い*10アレルを持つ人は40%程度となっていたのだけれど、これは転移再発もしくはStage4だからそもそも対象者にタモキシフェンに抵抗性の人(=アレルを持つ人)が多かったということなのか?でも初期治療としてTAMなのだから効果が出ないとわかっている人は含まれていないはず。となると診断時Stage4もしくはTAMを中断して再発もしくは5年とか10年投与後の再発なのだろうか??もしくはそもそもアレルを持つ日本人の割合がそのくらいあるということなのだろうか???
2015年版のガイドラインではC2で、あまり関係(根拠?)がないとされているとはいえ、気になる。レクサプロのこともあるし、やっぱりCYP2D6遺伝子型多型テスト、受けてみようかなあ。

あれ、でも、CYP2D6遺伝子型多型テストの解説を読むと、医療従事者向けには「検査遺伝子 CYP2D6 *5  22番染色体に位置する遺伝子。CYP2D6はタモキシフェンやコデイン等の代謝を行っています。*5アレルはCYP2D6遺伝子そのものを失っているため、酵素活性がありません 、解析部位:CYP2D6遺伝子全域」となっているのに対し、患者向けの説明には「このテストでは、CYP2D6遺伝子の変異(*4、*5、*10、*14、*18)の有無と*1の数を調べ、さらにそれらの組み合わせから、CYP2D6が薬を代謝する機能を予測した総合判定を行います」となっている。結果は5段階になっているようだが、総合判定だけでなくアレルの詳細も報告してくれるのだろうか。

とはいえ、TARGET-1試験では主要評価項目である6カ月PFS率は改善しなく、CYP2D6遺伝子が変異型の患者に増量投与することの有効性は示せなかったという結果だそう。日本人に多い*10アレルは大きく影響しないという考え方が一般的なようだが、やはりそういうことなのだろうか。でもタモキシフェンは薬剤費もかなり安価だし、副作用も変わらないのであれば、コストとリスクは低い。ベネフィットが期待できるのであれば、*10アレルがある人は倍量飲んでもよさそうな気がするのだけど。ベネフィットが期待できるとデータで示せないと難しいということだろうか。CYP2D6遺伝子型多型テストを受けても、TAM増量したいという希望はなかなか通らないのだろうなー。(私が通っている病院では)

 

バーフバリ 王の凱旋を見に行く‥ための準備

願いは叶う。待望の完全版ついに公開!映画史上空前の大傑作、そのさらに巨大な全貌。王を称えよ!さらに称えよ!
・・すごいハイテンションなキャッチコピー。インド映画の「バーフバリ 王の凱旋」

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167分という長丁場。前後編の2本立てになっていて、今回の上映は完全版ということなので前編の「バーフバリ 伝説誕生」も含まれているのかと思ったがそういうことではなかった。海外用のインターナショナル版では26分分カットされているシーンがあり、その上映を今年の初めにしていたらしい。カットされていない完全版を今回改めて上映する、ということらしい。なので1作目の「バーフバリ 伝説誕生」を急いでおさらい。

 

https://www.youtube.com

インド映画『バーフバリ』完結編を見る前に5分でわかる前作ダイジェスト映像  

 

あちこちのサイトを読み漁って必死に整理した1作目のあらすじ。
(どこか間違っているかも‥あまり自信がない)

基礎の基礎
・古代インドの神話的叙事詩マハーバーラタ」がベース
・古代インドのマヒシュマティ王国が舞台
・「バーフバリ」は主人公の名前

書いていてもすぐわからなくなるので覚書
・シヴドゥ(=バーフバリ)の父はアマレンドラ・バーフバリ、母はデーヴァセーナ
・恋人アヴァンティカが助けようとしているクンタラ王国のデーヴァセーナは現王バラーラデーヴァに幽閉されている。
・マヒシュマティ王国の現王バラーラデーヴァは父の叔父。息子はバドラ王子
・バラーラデーヴァの妃シヴァガミがシヴドゥ(=バーフバリ)を連れて逃げた
・現王バラーラデーヴァは父王アマレンドラ・バーフバリと王位争いをしていた
・代々王に使えるカッタッパが父王アマレンドラ・バーフバリは「仲間に裏切られて死んだ」「その裏切り者は自分だ」という

誰かに口頭で説明するなら‥
「主人公シヴドゥは滝で村人に拾われた。大人になって滝の上の世界で女戦士アヴァンティカと恋に落ち、暴君を倒して王妃を救うために一緒に戦うことにする。王宮で自分がこの国の王子バーフバリで、幽閉された王妃は自分の母。父は現王と王位争いの末に裏切られて殺されたことを知る、その経緯を話し始めるところまでが1作目のバーフバリ 伝説誕生」

あらすじ(長い・・)
古代インド、マヒシュマティ王国の女性シヴァガミが赤ん坊を守るために滝の下に降りる途中に足を滑らせて川に落ちる。シヴァガミはシヴァ神に「自分の命と引き換えに赤ん坊の命を救って欲しい」と祈る。翌朝赤ん坊は川から村人に助け出され、村長の妻サンガが赤ん坊にシヴドゥと名付け、自分の息子として育てるシヴァガミは滝の上を指差して川に沈んでしまう。

25年後、シヴドゥは滝から落ちてきた仮面の持ち主の女性に会いたいと願い女性の幻に導かれて滝の上の世界へ行く。
仮面の持ち主はマヒシュマティ王国の暴君バラーラデーヴァ王に捕らえられているデーヴァセーナ王妃を救い出そうとしているクンタラ王国の戦士、アヴァンティカだった。
シヴドゥはアヴァンティカの腕に勝手にタトゥーを入れたのでアヴァンティカに命を狙われるが、最後に二人は愛し合うようになる。
ひとりでマヒシュマティに向かったアヴァンティカは途中で捕まるが、シヴドゥが助けにきて、雪崩を起こして雪山から脱出する。
シヴドゥはアヴァンティカに代わり王妃の救出を引き受け、ひとりマヒシュマティへ向かう。

マヒシュマティでは国王バラーラデーヴァが国民から搾取し、反対者を弾圧し、悪政を敷いていた。宮殿の中庭ではデーヴァセーナが鎖につながれている。
バラーラデーヴァの誕生日の祭典でシヴドゥは黄金像の建立式で倒れかけた像の下敷きになりかけた老人を救って姿を消す。それを見た民は「バーフバリ」と叫び出す。
その晩、兵士として侵入したシヴドゥが宮殿に火をつけ、混乱に乗じてデーヴァセーナを救出して逃げる途中で、バラーラデーヴァの息子バドラ王子に捕まる。
シヴドゥはパドラ王子の軍を全滅させ、逃げるバドラの首を刎ねる。代々王家に使える奴隷カッタッパが槍でシヴドゥに襲いかかるが、雨の中雷に照らされたシヴドゥの顔を見た途端、「バーフバリ」と叫び跪く。
翌日、シヴドゥはカッタッパから自分がマヒシュマティの王子であることを聞き、カッタッパはシヴドゥの父アマレンドラ・バーフバリの時代を語り始める。

(カッタッパが語る過去の話)50年前、マヒシュマティ王国を建国したヴィクラマデーヴァ王が急死し、王妃も病死してしまう。赤ん坊の王子アマレンドラ・バーフバリが残され、政務は王の兄ビッジャラデーヴァの妃、国母シヴァガミが代行する。王の兄ビッジャラデーヴァは自分の息子バラーラデーヴァを王位に就けようと画策するが、国母シヴァガミは「バーフバリとバラーラデーヴァのうち優れた方を王とする」とする。
成長したバーフバリとバラーラデーヴァはどちらも文武両道に優れた王子となり、シヴァガミはどちらを王とするか迷っていた。ある時家臣が軍事機密を盗み、隣国の蛮族カーラケーヤに渡したため戦争になり、カーラケーヤの族長を討ち取った方が王位に就くこととなる。カーラケーヤを壊滅に追い込んだのはバーフバリだが、最後に首をはねる寸前にバラーラデーヴァが族長を討ち取る。
シヴァガミはバラーラデーヴァを称賛はするが「バラーラデーヴァは戦いに夢中になっていたが、バーフバリは国民を救うことを考えていた」「百人の首を斬る者を英雄と呼び、たった1人の命を救う者を神と呼ぶ」「この宣誓を法と心得よ」とバーフバリを国王に指名する。

(現代?に戻る)育ての母サンガが「シヴドゥの父、バーフバリに会いたい」と言うと「既にこの世にはいない」「仲間に裏切られて死んだ」「その裏切り者は自分だ」とカッタッパが答える。その真相はいかに‥!1作目終わり。

その他
・3万人のエキストラがおり、スタッフたちは彼らを抑えきれずに騒ぎになった
・架空の言語・キリキリ語は750単語と40文法で構成されており、専用の辞書を作った
・辞書にない単語が必要になった際には、その場で新しい単語を作った

など、インドってスケール大きい。今年の1月にインドに行ってきたこともあり、なんとなくわかるような。

準備だけで長くなってしまった‥続く。